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高知県立高知西高等学校サッカー部

監督・寺尾拓氏が語る『Atleta』活用法

「『Atleta』は、心と身体が密接に関わっていることを体感することができるツールなんだと思います。」

―― 2017年度に、赴任11年目にして初めて全国高校サッカー選手権大会に出場しましたが、感想はいかがでしょうか?

率直に言って、また出場したいという思いが強くなりました。高知県には、明徳義塾など私立の強豪がいますので、そのチームを倒して全国に行くのが目標でした。いざ全国を経験してみて感じるのは、奇跡が起こらない限り、あの環境では勝てないなと…。相手は当然強豪なので、運だけでは勝てません。初戦は必ず、東日本のチームと対戦します。相当、強いチームを作っていかないと、関東の強豪には勝てないと思いました。一度全国に出たことで基準が上がりましたね。

――『Atleta』を使用し始めたのが高校選手権予選の前、2017年8月と聞いていますが、どのような理由で導入を決めたのでしょうか?

一番は選手の体調管理、コンディショニングに目を向けるためです。高知県には導入事例があまりなくて、当時は1チームだけでしたので、ほかの人がやっていないことに興味があるんですよね(笑)。うちの学校は公立高校で、私立高校のような練習時間を確保することができません。文武両道を目指していて、勉強を頑張る生徒もいるので、練習は『量より質』を追求しています。選手自身が自分の心身と向き合うことで自己管理に取組み、調子の良し悪しを無くして、安定したパフォーマンスを保つためのツールになると思い、導入を決めました。

――監督は一日のどの時間帯にデータを確認しているのですか?

選手が入力するのが朝起きた後なので、私が『Atleta』をチェックするのは、朝、学校のホームルームが始まってすぐです。うちは携帯電話の校内への持ち込みはOKなのですが、朝のホームルームから帰りのホームルームまでは使用禁止なので、それまでに入力していない生徒に校内で会ったときには「体調悪いの?」と言いながら朝打ち込む習慣を意識させています。朝、体調をチェックする習慣をつけることが大事だと思うんです。朝飛び起きて、ご飯も食べずに学校に来るのではダメ。ここ最近は、『Atleta』の入力率も上がってきています。

――『Atleta』の、どの項目が気になりますか?

一番気になるのは体調面です。体調が良い時は笑顔、悪い時は悲しい顔などのアイコンで表示されるのでわかりやすい。そこは必ずチェックしています。あとはケガをしている選手は、どこを痛めているか、放課後病院へ行くことなどの連絡事項がある選手はコメント欄にメッセージを入れるので、お互い効率が良くなったと思います。ただ、内容によっては直接会って話をするべきこと、それから事前に計画を持って話をしておくべきことなど、重要な話をメールで済ませるのは無しだと指導しています。毎日、体温を入力している選手もいます。すべてのデータを私とコーチがチェックして、気になる選手がいたら授業や校内であった時に対話をするようにしています。監督に話しにくいことなどはコーチがフォローしてくれていたり、生徒との会話のきっかけになるので、以前より生徒やスタッフ間でのコミュニケーションが増えたように感じます。これも導入した成果ですね。

――『Atleta』を導入したことで、選手達に変化はありますか?

食事についての講習会を受ける機会があったのですが、その内容が『Atleta』とリンクしていることが多く、食事の内容も変わってきました。実際、全国高校サッカー選手権大会の期間中は、延べ10日ほど選手たちと一緒にいたのですが、食事が毎日ビュッフェ形式だったんですね。そこでみんなが何を食べるか観察していたのですが、選ぶ内容が良くなっていました。食事に関しては、講習会を受けたり、『Atleta』を利用することで、変わってきたと思います。『Atleta』に食事の写真を撮って掲載している選手もいます。

――全国高校サッカー選手権大会の期間中は体調管理が重要になると思いますが、『Atleta』をどのように活用していましたか?

コンディション管理以外にも、連絡事項を伝達するときに『Atleta』を使っていました。全体に周知できないことがあっても、『Atleta』の中に「体調に気をつけよう」「今日は移動があるのでマスクをしよう」などの連絡が徹底できたのは便利でしたね。実際、インフルエンザになった選手は一人も出ませんでした。共同生活でしたし、時期的にも、感染症や怪我の心配もありましたので、練習=食事=休養=『Atleta』とすべて同等に考えようと指導していました。怪我についても、多少は選手も抱えていたと思いますが、自己申告をしてきたからこそ、対話をして本人の意志を尊重するようにしました。気持ちが体を凌駕するではないですが、『Atleta』は、心と身体が密接に関わっていることを体感することができるツールなんだと思います。

――大会期間中、選手達は正直に体調を報告してきたのでしょうか? 試合に出たいがために、体調不良やケガを隠す選手はいませんでしたか?

いまのところは大丈夫でしたが、選手には「体調不良を隠す事は、長い目で見ると裏目に出る」と伝えないといけません。インフルエンザにしても、もし発症前に「体調が悪い」と入力し、大事をとって練習を休んでおけば、発症しない可能性だったある。疲れがあって免疫が低下した結果、発症することになるかもしれない。それを防げなければ、何のために『Atleta』をやっているのかとなりますよね。急に夜に熱が上がって、「明日休みます」と連絡が来たりするのですが、実は昨日から予兆があったんじゃないのと。そういうやりとりをひとつとっても、大事な場面での信頼度が変わってきますよね。

――『Atleta』を導入したことで、いろいろな角度から選手を見られるようになったことがうかがえます。

『Atleta』を通して、選手の心情も知ることができる。これもメリットだと思います。Cチームの選手で、あまり試合に出られないにもかかわらず、毎日前向きに取り組んでる選手がいます。そういう子の気持ちや人間性を大事にしなければいけないと思いました。反対にAチームで試合に出ているにもかかわらず、いつもコンディションが悪い選手は、他の選手の想いも背負っていることを自覚してほしいですよね。『Atleta』のちょっとしたアイコンを見るだけですけど、その子の性格まで見てとれます。ムラがある子は毎日違う顔を入れてきますし(笑)

――『Atleta』導入前では、選手と顔を合わせることでしか、コンディションを知る術はなかったと思います。70人もいると、細かいところまで行き届きませんよね?

そうなんです。練習なら正直1人で見ることができるのは、20人が限界だと思います。『Atleta』を見ることで、全員と顔をあわせて話をするのは難しいかもしれないけど、コンディションや近況はわかります。『Atleta』がなかったら、こちらからの一方的なやりとりになっていたと思うんですよ。でも、選手たちが入力する情報があるので、考えていることもわかります。『Atleta』を通じて気持ちを届けてくれるので、その姿勢は大事にしなければと思います。

――高校年代にコンディショニングに目を向けて、自己管理することの重要性はどのようにお考えですか?

この学校に赴任して12年目になりますが、強豪チームと戦うと体格の差を感じます。トレーナーと相談して、器具を揃えれば、筋肉はつくのか…筋トレをすればいいのかというと、そういうわけでもないんですね。トレーナーと相談して「まずは食生活やコンディショニングを重視した方が良いのではないか」という結論になりました。そのベースを上げるために、『Atleta』を使っています。ベース作りをしないと、筋トレをしても付け焼き刃になってしまいます。ほかにも、生活習慣のツールとして『Atleta』を使ってほしいですし、3年生が卒業して一人暮らしをした時に、高校時代に取り組んだコンディショニングが定着していたかどうかが問われると思っています。

――『Atleta』を導入したことで、保護者からはどのような反応がありますか?

保護者の方は「子どもから、食事内容についてのリクエストが多くなった」と言っていました。子ども達同士で「こういうのを食べたほうがいい」と情報交換をしていますし「100%のジュースや乳製品を出してほしい」などのリクエストがあるようです。「明日は試合があるので、炭水化物を多めにして」というやりとりをすることで、この子は頑張っているんだ、応援しようと実感すると思います。食事を通してコミュニケーションがとれるのも良いですよね。選手の立場から見ても、高校時代に体作りやコンディショニングに向き合う事は、一生の知識になると思います。

――今後の目標を教えてください。

高知県の中では県立高校としての地位が上がってきたので、四国や全国に、普通の県立高校でも一定の成果を出せるというモデルになれればいいと思います。受験でいうと、偏差値を年々挙げている学校は、どのような取り組みをしているんだろうと気になりますよね。勉強だけでなくサッカーの面でも、そういう存在になれたらいいなと思っています。練習自体は長時間できないので、量より質を追い求めていますし、それは勉強も同じです。自分たちの力だけでやるのではなく、『Atleta』のように良いものをどんどん活用していく。良いトレーナーやコーチがいたら一緒に取り組む。その中で、我々も選手達も成長していくと思っています。