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関西大学 ラグビー部

指導者も意識改革!自己満足に終わらない練習メニューの振り返り(関西大学・ラグビー)

関西大学ラグビー部集合写真

関西大学 ラグビー部

 

選手達に強く伝えていることは『準備の重要性』


Q:選手を指導する上で大切にしていることを教えてください。
└私はこれまで選手としてボディービルやパワーリフティングを経験してきました。これらはどちらも数年かけて身体を作る、いわば準備が全ての競技です。それらの経験があるからこそ、良い準備をしないとコンディションのピークは作れないということは私自身よく分かっているため、選手たちにも『準備の重要性』を強く伝えています。コンディショニングがいかに大切なのかを説き続け、このコンディショニングの目的が怪我を予防することなのか、良いパフォーマンスをキープすることなのか、というように『何のためにやっているのか』を意識させることが大切だと思います。

練習をみる佐名木宗貴コーチ

関西大学ラグビー部コーチ・佐名木 宗貴氏

 

2015年ラグビーW杯帯同がアプリ導入の決め手。大切なのは効率的な管理やスピーディーな情報共有


Q:『Atleta(アトレータ)』導入のきっかけを教えてください。
└コンディションの記録は本来であれば選手が自身で手帳などに記録していけば済む話です。選手にとって記録していく手帳は財産にもなります。ただ、個人だけではなくチームで管理する場合は、各選手のコンディションデータを集約してチーム内で共有する必要があります。アプリがない時代は選手の記録をマネージャーや学生トレーナーが集計してまとめたものを監督やコーチに共有する作業を行っていましたが、やはり手間もかかり非効率でした。そのようなとき、2015年ラグビーW杯の際に私が研修で日本代表チームに帯同していたことがあり、代表チームが使っていたコンディション管理アプリからこのようなサービスの存在を知りました。代表チームは選手の数に対してトレーナーやコーチ等のスタッフの数が少なく、少人数で高いレベルの選手管理が求められるため、アプリによる効率的な管理やスピーディーな情報共有がとても良く見えました。

Q:Atletaの活用方法を教えてください。
└コンディションは毎日入力させています。中でも練習強度やウエイトトレーニング強度の項目は必ず見ていますね。関西大学ラグビー部では、全体で集まってウエイトトレーニングをすることはなく、授業の空きコマの時間を使って各自でやってもらっているため、Atletaの記録で選手たちがどのくらいトレーニングできているのか確認しています。また、競技柄体重は見ますね。テスト期間は睡眠の項目も気にしています。理系の生徒はレポート等の課題が多いため睡眠時間が短くなることが多々あるのですが、睡眠不足になると熱中症になりやすくなるため、夏場に睡眠時間が短い選手には声をかけるようにしています。

グラウンドに立つ佐名木宗貴コーチ

アスリートとして自覚させると、自然にコンディショニングを意識するようになる


Q:『Atleta』導入後の変化を教えてください。
└Atletaでの取り組みを始めてから、コーチが自分で作った練習メニューを振り返るようになりました。指導者によっては自己満足で作ったメニューを選手へ課して、それで終わらせてしまうこともあるため、コーチ自身が与えた練習メニューを選手はどう感じているのかを気にするようになったことは良い変化だと思います。また、導入後選手たちへの声掛けも増えました。ラグビー部は部員数が多く、私は他の部活も見ているため、1週間会話できない選手もどうしても出てきてしまうのですが、そのような選手がコンディションを入力してくれると、会話の機会がなくてもその時の状態が分かりとても助かっています。

Q:今後、若年層の選手への指導は何が大切になってくると考えていますか?
└グラウンド以外の時間をどう過ごすかを意識しないと、結果は出せないことに気づくことが大事だと考えています。私は学校に勤めているため、「Atletaをちゃんと入力しよう」「毎日体重を量ろう」「朝ごはんはしっかり食べよう」というような指導をしていますが、結局は指導されなくても日常のそのような記録を毎日続けられる人間になれるかどうかで成果も変わってくるのではないでしょうか。これは『自立』できているかどうかということで、競技のパフォーマンスよりも人間形成の部分からコンディショニングの話に繋げて伝えることで、「コンディショニングが競技に影響する」ということがより効果的に伝わるのではないかと思っています。アスリートとして正しく生きているかを自覚させると、自然に自分のコンディショニングを意識するようになるのではないでしょうか。

Q:今後の目標を教えてください。
└昨年入れ替え戦に勝利してAリーグに昇格することができました。今年は大学選手権を目指して関西リーグでトップ3に入れるよう、そして大学選手権ベスト8を目指して頑張っていきます。