2023.03.03

「疲労の数値も見ますが、記録の傾向で選手の特性も分かってきます」継続することで分かる、データの見方を教えてもらいました

【活用事例】#47 バドミントン 北翔大学 竹内 雅明氏

目次

今回は2022年度東日本学生バドミントン選手権で見事準優勝に輝いた、北翔大学女子バドミントン部の竹内先生と河合トレーナーにお話を伺いました。
竹内先生が北翔大学を指導するまでの経緯や大切にしている指導観、そしてトレーナー視点で見る『Atleta』のお話などたくさん語っていただきました。

サラリーマンを経験後、大学院へ進学し大学教員・バドミントン部顧問へ

竹内先生はずっと北翔大学のチームのご指導をされているのでしょうか。

北翔大学の前は法政大学で指導していました。自分がもともと法政大学出身だったので、そこでOBとして5年くらい女子チームのコーチをしていました。それから公募に応募し、採用いただけたのをきっかけに6年前から北翔大学で指導をしています。
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長らく大学のチームを指導されてきているのですね。

私は大学を出てから半年間程サラリーマンをやっていたのですが、生涯やりたいことを考え、日本大学の大学院を受験しました。大学院に入った2年目くらいから法政大学のコーチを始めて、結局大学教員を目指すようになりました。ちなみにサラリーマンの時はバドミントンとは全く関係ない企業でした。
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そこはやはりバドミントンに関わる仕事がやりたいといった思いがあったのでしょうか。

そうですね。小学生の時にバドミントンを始めてからずっとその世界にいたので、それが当たり前のようになっていました。大学を出て初めて全くバドミントンと関わりがない生活になった時に、60歳くらいまでこれを続けるのは自分に向いてないなと感じました。
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一度離れかけたバドミントンの世界に大学院を経て強豪チームの指導者として戻って来られたわけですから、本当に色んな道がありますね。

限界や壁を超えることで得られる『楽しい』を目指してほしい

竹内先生が選手を指導する上で大切にされていることはありますか。

日本のバドミントン界にはプロが数人しかいなくて、バドミントンの結果だけで生きていくのは難しいんですよね。仮にプロを目指すにしても。競技力向上はもちろん大事なのですが、それ以前に人としてちゃんとしていないといけないんです。なので、例えば挨拶とかお礼とか、あと報告・連絡・相談。練習環境もそうかな。そのへんをしっかりさせるようにしています。
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練習環境と言いますと?

うちの大学はバドミントン部をすごく後押ししてくださっていて、8面張れる体育館やトレーニングルームなどを比較的自由に使用させていただいたり、大会出場の際も様々な支援をいただいてるんですよね。これを当たり前だと思っちゃうと良くないので、周りへの感謝や人としての礼儀、それらは最低限意識させています。
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練習場所を使わせてもらっていることへの感謝の気持ちを大切にということですね。

あと、スポーツなのでレクレーションの一環で楽しむためとか、バドミントンをやる目的は色々あると思うのですが、うちのチームは勝ちたくて入ってきてくれる子が多いので、あくまで勝つために努力をすることを前提でバドミントンを楽しんでほしいと思っています。競争や勝負なく、優劣をつけないでみんなでわいわいするのも楽しいかとは思いますが、勝つために苦しいことを乗り越えることで、できなかったことができたり、勝てなかった相手に勝てたりすることで得られる『楽しい』を目指してほしいと思っています。
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その『勝つために頑張る』というスタイルは『Atleta』の入力を拝見してもすごく感じています。特に食事の入力は4年間みんな真摯に取り組んでいて、データを見ていて本当に感動しちゃいます。

それはうちのチームの特性かもしれません。昔から良くも悪くも先輩や指導者が「やれ」って言えばしっかりやる選手が多いですから(笑)でも、正直食事入力については「本当にそれ食っているのか?」って怪しい選手もいますけどね(笑)でも、『こんな食事をすれば点数が高くなるのか』って理解するだけでも良いかなと思うんですよね。それが彼女たちにとって食事の知識になりますから。
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先生から入力に対して声掛けされていたりするのでしょうか。選手たちがなぜここまで入力に対してモチベーションを維持できているのか気になります。

我々の指示にちゃんと従ってくれる選手は多いですね。特にホウレンソウ(報告・連絡・相談)に関しては厳しく指導しているので、それが『Atleta』の入力にも関わっているのかなとは思います。
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1日1回、バドミントンのことを考える時間を作る

ご利用を始めてから4年目になると思いますが、『Atleta』による選手たちの変化などはありますか。

バドミントンに関してちゃんと考える選手が増えたのかなと。技術的に上手い選手は昔からたくさんいたんですけど、振り返ったり考えたりする選手はそれほどだったので。Atletaを入力する時、1日1回はバドミントンのことを考える時間ができているので、そこは良い変化だと思います。
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コメントも毎日書いてくれていますね。

文量が多い選手はたくさん書きますし、言われなくても書く選手はしっかり書きますね。書ける場所があるので良いですね。
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コメントの内容は選手の年次によって変わりますか。

1年生は真面目にたくさん書く選手が多いですが、ある程度慣れてくると落ちてくる選手もいますね。逆に上級生になると大事な試合の前とかに想いをしっかり書く選手もいますし、ここは性格が出て面白いです。
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河合トレーナーは『Atleta』でどこをチェックしていますか。

やはりケガとか痛みの部分ですね。身体の気になる部位の項目は見るようにしていて、あとはそういった情報をコメント欄に書いている選手もいるので、そこも見るようにしています。
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食事レポートも竹内先生から共有されているというお話を伺っているのですが、それはどのように活用されていますか。

もうひとり女性の理学療法士のスタッフにも手伝ってもらっていて、そのスタッフが食事に関する知識が豊富なので、レポートを見て選手たちにアドバイスしてもらっています。時期によっては食事や体重管理に関する講義もしてくれています。
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他のスタッフの方とも連携されているのですね。やはり体重管理は気にされますか。

そうですね、見ていてあまりに体脂肪が増えていれば選手に突っ込みます。特にこれから年末年始にかけては体重管理が難しくなる時期なのでそういう時は全体に注意喚起するようにしています。
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少しずつ歳が離れてくると感じる、コミュニケーションの難しさを埋めてくれる

『Atleta』導入は竹内先生が北翔大学に就かれてからですよね。

私が2017年の4月に北翔大学に来て、その年に『Atleta』の話を聞いたのがサービスを知ったきっかけです。それから導入したのですが、意外と続いてるなって印象です。利用を始めた時の2, 3, 4年生は取っ付きにくかったと思いますけど。上手く回り始めたのは1年経った2018年頃かなと思います。
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『Atleta』導入の決め手は何だったのでしょうか。

個人的には練習ノートとか、書くことはもともと大事だと思っていました。しかし実際にノートでやるとなると管理が大変ですし、選手も続けられないだろうなと思っていました。

『Atleta』のようなアプリであればある程度やりやすいので選手にとってもハードルが低いかなと考えて始めました。入力項目も外部コーチや河合トレーナーと相談しながら作ってみたのですが、思っていたよりハマったので続けられています。正直こんなに続くとは自分も思っていませんでした。
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『Atleta』を続けていて良かったなと感じることはありますか。

僕が来た当時は学生とも歳が近かったので一緒に飲みに行ったりして結構コミュニケーション取れていたのですが、ちょっとずつ歳が離れてくるとコミュニケーションが難しいと感じることが出てきたんです。練習の時も中々選手から直接僕に言ってこなくて。『Atleta』のコメントに言いたいことを書いてもらう方が色々分かるので良いですね。デジタルの方が何でも言いやすいんですかね?
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河合トレーナーは『Atleta』を導入して良くなったと感じることはありますか。

僕はケアだけでなくトレーニングの指導もしているのですが、トレーニングもどこに意識を置くかで効果が変わってくるんですね。あとはそれぞれのモチベーションにも左右されます。その点の選手たちの考え方や意識、あと僕が教えた内容などが『Atleta』のコメントに書かれていると、理解してもらえたんだなって自分へのフィードバックにもなりますし、どの選手がどれだけ意識してやっているのかが確認できるので、非常に役に立っています。人数もそれなりいるので、一括で見られるのも良いですね。
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『精神的疲労度』や『肉体的疲労度』などは既存の項目を利用せずにパーセンテージ表示のものを作成していただいていますが、そこのこだわりについて教えていただけますか。

既存の項目だと「かなり疲れている」とか文字の表示だと思うのですが、そこを数値化でできたらいいなと思って作成しました。今もその項目を運用しているのですが、あれがだんだん『疲れています』アピールになってきているんですよね(笑)毎日数値が高い選手もいればずっと数値が変わらない選手もいたりして…中にはちゃんと真面目に毎日入力してくれる選手もいるので、ここは疲労を見るというより選手の特性を見る項目になってきています。
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逆に素直だなと感じます。他のご利用チームの中には逆に『元気です』アピールとして入力してくれているところもありますよ。

うちにも昔いましたね。毎日自分を鼓舞するために体調のニコちゃんマークをつけ続けている選手。でもとある時からみんな毎日同じ顔に落ち着くんですよね(笑)一番体調が良い顔全然出てこなくなります。
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【教えてください!Atletaのあったらいいな】食事のバランス点数から、改善メニューを提案してくれる

『Atleta』で欲しい機能はありますか。

食事で記録した結果の点数から、逆にメニューを提案してくれる機能なんてあればいいなと思っています。

今って食事を入力してから最終的に点数評価されると思うのですが、例えば「90点になる朝昼晩の食事」を『Atleta』から提案してくれると選手たちも毎日の食事を考える負担が減って、選手たちもちゃんと食べるかなと思いまして。先程もお話した通り、選手の中には高得点を目指して入力している子もいたりするので。
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なるほど。

選手の中では『これ入れると点数高いらしいよ』とか情報が回っているみたいで、日によっては何人か同じ食事が入っていたりするんですよ(笑)なので逆に『Atleta』からメニューの提案をしてくれると選手も楽なのかなと。
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選手は自炊されている方が多いのでしょうか。

ほぼ一人暮らしなので自炊ですね。尚更、食事提案があると献立考える手間も省けますし、とにかく負担軽減させたいなと思っています。
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今後のアップデートの参考にさせていただきます!最後に、今後のチームの目標を教えてください。

目標はもちろん日本一です。今年は残念でしたが、ホワイトボードに目標が貼ってあるんですよね。そこにもあるように日本一を目指すために頑張って必ず成し遂げます。
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先日開催されました東日本学生バドミントン選手権で見事準優勝を果たされてましたね!今後のご活躍も楽しみにしています。

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北翔大学(ほくしょうだいがく)バドミントン部

竹内 雅明(たけうち まさあき) 先生
<プロフィール>
高等学校教諭専修免許状(保健体育)
中学校教諭専修免許状(保健体育)
日本スポーツ協会・日本バドミントン協会公認 バドミントンコーチ4
日本バドミントン協会公認審判員資格 3級

河合 誠(かわい まこと)トレーナー
<プロフィール>
理学療法士
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

北翔大学バドミントン部トレーナー
2010〜2014
2018〜 現在に至る

<チームの情報>2022年11月現在
部員数:20名
指導者数:5名(外部トレーナー含む)
Atleta導入時期:2018年11月

<チームの主な成績>
2022年度全日本学生バドミントン選手権大会
団体戦 ベスト8
ダブルス ベスト16

2022年度東日本学生バドミントン選手権大会 団体戦 準優勝
ダブルス ベスト8
シングルス ベスト16

2022年度北海道学生春季リーグ戦・秋季リーグ戦 優勝

2022年度北海道バドミントン選手権大会
ダブルス 優勝
シングルス 優勝
混合ダブルス 優勝