Atleta通信

2021.11.19

目標に向かって最大限努力をやりきって次に進んでほしい。その手段の一つが『Atleta』。

【活用事例】#25 サッカー 愛媛県立八幡浜工業高等学校

目次

「プロでの経験を今の高校生にもさせてあげたい。」「田舎のチームでも夢は叶えられる。」そう語っていただいたのは元Jリーガーで今ではご自身の母校チームの指導者としてご活躍の兵頭由教先生です。国内トップリーグで培われた経験を選手たちに伝えるにあたりご活用いただいているのが『Atleta』です。

今回はそんな兵頭先生に食事管理とコミュニケーションスキルの重要性を始め、部活動において重要な指導論までたっぷりお話を伺いました。

遠征で選手たちが量を食べられないことを知った

『Atleta』導入の理由を教えてください。

僕が現役選手だった時に栄養講習会を何度も受けさせてもらっていました。その経験もあり、今見ている選手たちにも講習を何度か受講させていたのですが、ただ受けさせるだけではなく、そこで学んだことを日頃から意識させて可視化することが必要だと考えていました。
每日食事データを打ち込んで、自分が摂取した栄養素をデータ化することで、選手たちに変化が生まれるのではと思い『Atleta』を導入しました。
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食事機能に魅力を感じていただいたのですね。

はい。初めて県外に遠征に行った際に、選手たちが全然食べられていないことを知りました。

僕の現役時代は遠征で出た食事にプラスで何か食べていた記憶だったので、それと比べると全然量を食べられなくて。練習は結構追い込みたいので、しっかり食べられないとまずいなと、課題に感じていたタイミングでもあったので『Atleta』を始めました。
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遠征でチームの課題を見つけられたのですね。

遠征できつい運動した後に食べられない選手は、普段の自宅でも食べられていないでしょうからね。僕らの時代に比べたら今の選手は食事面が緩いと感じました。
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食事に対する活動はいつからされているのですか。

食事は『Atleta』導入前から見ていました。その時は紙に記録させていました。ただ、記入させたものを回収して表にまとめて…といったところまではやれていませんでした。
そういったことが『Atleta』を導入したことでやりやすくなりました。
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『Atleta』導入に際して、選手の保護者の反応はいかがでしたか。

保護者が頑張ってくれている印象がとても強いです。中には選手の代わりに食事データを入力してくれる保護者もいます。特にネガティブな意見もなく、非常に協力的なので助かっています。
『Atleta』を続けられている要因のひとつとして保護者の協力はとても大きいです。
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選手が目標を持った状態で、考え方や経験を指導者として伝えてあげることが重要

『Atleta』利用を1年間ほどお休みされていた期間がありましたが、復帰いただけた理由はありますか。

ひとつは部員が減ったタイミングがあり、利用が難しくなったからです。会費も『Atleta』用に余分に徴収したくはなかったので一度利用を休みました。
その後部員数が復活したので再開したのもありますが、大きい理由としてはやはりデータを記録しながら取り組んでいた時の方が、トータル的に良かったからです。しっかり記録をしながら頑張れる選手がうちのチームには多かったので続けたいと思いました。
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一時的に離れたものの、『Atleta』の価値は感じていただけていたのですね。

僕自身、選手たちには目標を持たせた上で指導したいと考えています。単に「こうしなさい。」と指示するだけの指導ではなく、選手自身が目標や目的を持った状態で、彼らができない考え方や僕の経験を指導者として伝えてあげることが重要だと考えています。目標に向かっての『頑張り方』を教えたいです。そこには『Atleta』が必要だと感じました。
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「記録をしていた時の方が頑張れる」ということでしたが、具体的にどういったタイミングでそれを感じましたか。

タイミングと言われると難しいのですが、僕たちは愛媛県で一番トレーニングを頑張っている自負がある中で、記録を残していないと自分たちが何に向かって頑張っているのか分からなくなります。
ただ頑張っても出口が見えないと選手たちに迷いが出てしまう。
そんな時に残してきたデータを見て、振り返り分析をすることで、これまでの頑張りが見えてきて、頑張り方の幅が広がるんです。
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日頃の練習を通じてデータを振り返ることでやるべきことが見えてくる感じですね。

普段の取り組みの振り返りを、記録データを見ながらすることで選手たち自身が頭の中を整理しやすくなって、以降の取り組みに繋がっている感じがありますし、その点で僕も指導をしながら選手たちの成長を感じられています。
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サッカーが上手い人というのは論理力を持っている人

『Atleta』では食事管理以外どのような機能をご利用ですか。

アンケート機能を利用しています。これも食事に繋がる活動ですが、食事に関する知識や考え方の共有をアンケート機能から行っています。
プロの世界でも定期的に目標設定をします。短期、中期、長期の目標をそれぞれ考えて、自分がどんな選手になりたいかを設定する取り組みがあるので、それを今教えている高校生に対しても取り入れたいと考えていました。その設定に利用しているのがアンケートです。
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八幡浜工業高校サッカー部で行っているアンケートの一例

(アンケート内容を見せて頂きましたが、)選手たちの回答が素晴らしいなと感じました。回答文のレベルが高いですよね。

実は選手たちにはコミュニケーション学習もさせています。高校生で社会人としっかり話せる子って今ほとんどいないんですよね。
そんな中、僕自身コミュニケーションスキルの講座を受けた時に、「これは高校生にもさせるべきだ」と思いました。なので、選手たちもコミュニケーションスキル向上のための指導をしています。
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具体的にどういった内容の指導をされているのですか。

簡単な論理的なスピーチを定期的にさせています。その時にはパラグラフ構造に基づいたスピーチを意識させています。
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3分間スピーチは選手権前や夏休み前のタイミングで目標などを話してもらいます。この時の様子は全員分映像に残して、保護者にも見てもらいます。このような取り組みの結果が文章力にも少しずつ表れていると思っています。競技と並行して続けていきたい活動です。
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表現力や他人に自分の意見を伝える力の向上というのはサッカーという競技特性においてもかなり影響してくる部分かなと感じるのですがいかがでしょう。

そうですね。これは指導者になってから特に感じるようになったのですが、サッカーは試合中の局面で瞬時に判断して自分で考えてプレーする必要があります。つまりサッカーが上手い人というのは個人の技術力はもちろん、何より現状を理解する力、判断する力、そしてチームにそれを伝える力、つまり論理力を持っている人なんです。

だからこそコミュニケーションスキル学習は意識していますし、結果を出すには必ず伸ばさなければいけない重要な要素だと思っています。
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都会に出るか、他県の強豪チームに行かないと、成長できないと思ってほしくない

『Atleta』以外で特別な取り組みはありますか。

愛媛県の八幡浜市というのはすごく田舎なんですが、選手たちはそんな田舎に住んでいても夢を持って頑張っている子たちなんです。
都会に出ないと、もしくは他県の強豪チームに行かないと成長できないと思ってほしくないんです。だからこそ高いレベルの指導をしてあげたいと思っています。
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今はご縁があって外部コーチとしてドイツのブンデスリーガのシュトゥットガルトでコーチ経験もある河岸貴さんという方にチームを見てもらっています。
河岸さんはすごい経歴をお持ちの方で、シュトゥットガルトに岡崎慎司選手や酒井高徳選手が所属していた時にベンチに帯同していた方なんです。

そんなドイツの一流の指導を直接してもらえる機会をうちの選手は得ているわけです。田舎だからとかは関係なく、夢を最大限叶えるために日々質の高いトレーニングをさせています。
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本来であれば高校生のレベルで受けられない指導を直接受けられているからこそ、選手たちも一生懸命に取り組めるのですね。

他の強豪チームにも負けていない指導を受けているからこそ、自分たちが持っている高い目標を達成するためには食事面もしっかりやらないといけないと思っています。逆に言うと、うちのチームには夢持っている選手たちがいるからこそ、質の高い指導をしたいと思うし、僕自身も指導者として負けないくらい頑張らなければいけないですね。
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三栖トレも導入していただいていますよね。

はい。三栖トレについては導入前から非常に興味があり、プロの方にメニューを組んでもらうのはいいなと思い導入しました。
ここでのメニューは基本的に選手個々でやってもらっています。と言うのも、どうしても交通手段の関係で部活動中にトレーニングを全体でやる時間が取れなくて。学校では基本ボールを使った練習をしたいので。自主トレの一環としてメニューを入れてもらっている状態です。
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オンラインでプロのフィジカルコーチからトレーニング指導を受けられる”三栖トレ”とは
三栖英揮氏が代表を務めるDr.ARMS監修※のフィジカルトレーニングプログラムです。
チームに合わせたトレーニングスケジュールをDr.ARMSスタッフが作成します。

トレーニング内容は、可動性の向上、パワー向上など、6カテゴリー、86種目のエクササイズの動画で説明されます。
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This is Why We Love FuBball

『Atleta』を使い続ける意義とは、ずばり何だと思いますか。

高校生年代で自分の目標に向かって最大限努力をやりきって次の道に進んでもらいたい、そのための手段の一つが『Atleta』だと思っています。
その手段があるからにはやり続けることが大切であり、続けることで目標が明確化できること。
これが『Atleta』を使う意義だと思います。
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最後に今後のチームとしての目標を聞かせてください。

横断幕に『This is Why We Love Football(僕らがサッカー好きな理由はこれなんだ)』という言葉を掲げています。

これは先ほどもお話した河岸さんから紹介してもらった言葉です。当時岡崎選手と酒井選手が所属していたシュトゥットガルトと、香川真司選手が所属していたドルトムントが4-4の熱戦を繰り広げた試合があったのですが、その際にシュトゥットガルトの監督が口にした言葉だそうです。

僕たちのサッカーを応援してくれている保護者や地域の方々に、『僕らがサッカーしている理由はこれだ!』を体現できる試合をしたいし、そんなチームになりたいと思っています。
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試合や活動を通じて周りの支えてくれている人たちにサッカーへの想いを伝えていきたいのですね。

そのための具体的な目標としては選手権に勝ち上がって全国レベルのチームに勝つこと。全国出場が目標ではダメだと思っています。全国で勝てるチームを作って、応援してもらえるようなチームになること。これが目標です。
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愛媛県立八幡浜工業高等学校(やわたはまこうぎょう)サッカー部

<チームの情報>2021年11月
選手数:49名
指導者数:顧問4名、外部トレーナー1名、外部コーチ:3名
Atleta導入時期:2019年6月
(旧CLIMB DB:2017年7月)

<主な成績>
2021年:愛媛県高校総体 ベスト8
2020年:選手権大会 愛媛県大会3位