Atleta通信

2021.12.02

高い入力率を維持する、駅伝強豪校のデータ管理手法とは?

【活用事例】#26 駅伝競走 酒田南高等学校

目次

先日の県大会で男女ともに見事な成績を収めた酒田南高等学校駅伝競走部。そんな強豪校も『Atleta』を利用しており、導入からコンディション、食事共に高い入力率を維持しています。

何故ここまで高い入力率を維持できるのか。そして好成績を残し続けられるのか。

そこにはチームを指導されている阿部先生のデータ管理のこだわりと選手たちの高い意識がありました。

最初はデジタル化に反対。しかし実際に利用画面を見て…

まずは先日の山形県高校駅伝おつかれさまでした。とても素晴らしい成績でしたね。(※男子3位/女子2位)

ありがとうございます。男子は2位と僅差でしたが去年と同じ3位なので鍛え直さないとなと。女子は優勝狙って4区までトップで行けたのは良かったです。どちらも今後に繋がるレースができました。
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そんな大会直後にお時間いただきありがとうございます。早速ですが『Atleta』導入の経緯から聞かせてください。

導入前は選手たちに手作りの冊子を作って運用していました。記録する項目は起床時刻、就寝時刻、練習内容、走行距離、食事…といった内容で、まさに今『Atleta』で記録している項目と全く同じです。
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その冊子による記録はどのくらいの期間されていたのですか。

10年以上はやっていました。相当長い期間続けていましたね。
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そこから『Atleta』に切り替えていただいたのですね。

もともと本校の違う部活に営業さんから話があって、そこから「駅伝競走部もどうですか?」という話になりました。ただ当初は冊子の受け渡し時の選手とのコミュニケーションや、文字を書いて記録することにこだわりを持っていたので、それをデジタル化してアプリ運用することに反対でした。
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そのお考えが変わったきっかけは何だったのでしょうか。

一緒に合宿をしていた仙台育英さんが『Atleta』を使われていて、どのように使っているかを教えていただきました。実際に画面を拝見した時に、『これを導入したらかなり便利になるな』と感じました。
と言うのも、冊子にはひとりひとりにコメントを手書きで返していたのですが、結構時間がかかっていました。

あと、冊子だと提出を忘れる選手もたまにいて、アプリだとそんな課題が解決できるなと思いました。実際に使われている画面を見せていただいたことが非常に大きかったですね。
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実際の利用画面をご覧になったことで利用イメージができたのですね。

選手がいつでも記録できることは大きなメリットだと感じました。先程も話した通り『冊子を持ってくることを忘れる』という言い訳がなくなり、必ず記録を確認できる状態になったことはとても良かったです。
あとは冊子だと字が汚くて読めない選手もいたりしたので、そういった点も含めて『Atleta』のおかげでとても便利になりました。
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保護者に『Atleta』の画面を見せて食事の相談

食事も冊子の頃から記録されていたとのことですが、どういった内容を管理されていたのでしょうか。

とにかく身体に入れたものは全部記録させていました。『Atleta』になったことで写真も入れられるようになったし食品を選択入力でき、カロリー計算も自動なので選手自身も記録しやすくなったと思います。
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摂取カロリーを注視されているのでしょうか。

そうですね。食事は家庭によってどうしても偏りがあるので、その点は保護者にも直接伝えて協力してもらっています。その際は直接『Atleta』画面を見せて、「もう少し品数増やしてあげられませんか?」といった相談もするようにしています。
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『Atleta』を使った保護者との連携もできていて素晴らしいと思います。

あと食事記録を見ていて面白いのが、たまに選手が同じようなものを食べているんですよ。その時は「こいつら一緒にどこか行ったな」ってことが分かるんですね。例えば数人が『牛丼』って記録していたら「昨日吉野家行ったでしょ?」と声掛けて、「なんで分かったんですか!!」みたいなコミュニケーションに繋がったこともあります。
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個々の練習結果は随時全選手に共有。目的は『確認』と『意識』

冊子でこれまでやってきたことが『Atleta』へ上手く移行できている印象ですね。

『Atleta』とは別に選手たちの練習内容や走行距離を記録しているExcelファイルを運用していて、『Atleta』に選手から登録される内容と、私が管理しているファイルの記録内容に差がないか照合しています。
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EXCELとの照合も行っているのですね!大学チームの運用方法としてはよく聞きますが、高校チームでもそのような運用をされているのですね

走行距離の記録に関してこだわっている部分があるので、その管理は徹底しています。また日頃の練習結果については「誰がどんな練習をしてタイムは◯◯でした」というのは、全員分を部全体に共有するようにしています。
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全体にタイムを共有するというのはどういった狙いがあるのでしょうか。

まずは確認ですね。「この練習してこのタイムで走っていたけど間違いないよね?」という意味合い。あとは選手間で意識させることですね。『あいつこんなタイムで走ったんだ』といったことを意識させることで、向上心を刺激するきっかけになればと思っています。
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駅伝は特に数字の世界、データを見せることで指導に根拠を持たせられる

『Atleta』の記録で阿部先生が特に注視されるポイントがあれば教えてください。

一番は何より距離ですね。その日何km走ったか、月に何km走ったか、その累積の把握は何より重要ですね。それと食事のカロリーです。練習量に対してちゃんとカロリーを摂れているか、逆に試合前で練習量を落としているにも関わらず食べ過ぎていないか。
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コンディションコメントの内容についてはどこを気にされますか。

コメントの質ですね。コメントの量はその日の感情によって変わってくるとは思うので日によって違いますが。例えば休養日に「休みました」だけの選手もいれば、「休養日に◯◯をしました。」みたいにしっかりかける選手もいますよね。そこの違いは気にします。
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コンディションコメントに対して先生からの返信をほぼ毎日されていますね。

練習内容と反省の部分に関してはきっちり返信するよう心がけています。日中思い浮かんだことをスマホにメモしているんです。
伝え忘れないように選手ごとへのコメントをメモしておいて、それを夜に『Atleta』で返している感じですね。
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このような管理やコメント返信をここまで継続できている秘訣や、モチベーションの元などがあれば教えてください。

それは冊子で手書き運用していた時代から欠かさず返してきたことなので、それが途切れるのが嫌だっていうそれだけです。
あとは選手たちが書かせっぱなしにならないようにリアクションしてあげることそのものが大切だと思っているので、それもありますね。

食事記録への返信は毎回チェックマークの絵文字を送るだけなのですが、『ちゃんと見ているぞ』という意味合いで返信しています。
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先生からのリアクションが選手たちの記録へのモチベーションにも繋がっているのですね。

選手たちのデータを記録し続けていることも、駅伝は特に数字の世界で、選手に説明する時もデータを見せることで根拠を持った指導ができますよね。
データ記録がない、いきあたりばったりの状態では指導できませんから、そこはきっちりやり続けようと決めています。
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痛みの傾向が分かるとコミュニケーションがしやすくなる

先ほど食事管理のお話しの中で、記録内容をきっかけにコミュニケーションが生まれたというお話がありましたが、他にも『Atleta』をきっかけに選手とのコミュニケーションが生まれたといったエピソードがあれば教えてください。

故障に関してなのですが、コンディション項目に『身体の気になる部分』の報告で痛みの部位と度合いを記録できますが、度合いは低いけれど長期間痛みが続いている選手がいたりすると気になって声をかけたりしますね。
この項目を記録しておくことで、実際に痛みが酷くなって治療した際に、この痛みがいつ頃から出ていたのかの傾向を『Atleta』から振り返られるので、コミュニケーションしやすくなっています。
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真面目に継続していくことがその後の結果に繋がる

男女両選手を指導する上で心がけていることなどあれば教えてください。

もちろん練習内容は異なりますがそれ以外は男女区別なく同じくくりで指導しています。女子選手だと月経は気にする必要がありますが、それも『Atleta』で記録してもらうことでお互い暗黙の了解ができるので、『Atleta』にはとても助かっています。

指導する上で心がけていることとしては、競技力はもちろんですが競技以前のこと、例えば挨拶とか身なりとか、その中に『Atleta』の日々の入力も含みますが、そういった部のルールを遵守することさえやってくれれば、足が速い遅いは関係ないと伝えています。

真面目に取り組んでさえくれれば最後まで面倒見るよという考え方です。
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最後にチームの今後の目標を教えてください。

当然チームとしては都大路(全国高校駅伝)に行くことを目標としてやっているのですが、男子は2016年から行けていないので、もう一度全国に行けるチームを作りたいです。

女子に関しても先日のようなレースができるようになってきたので、そろそろ初出場できると思っています。
酒田という地域は県庁所在地の山形市から2時間ほどかかる田舎なのでどうしても選手を集めるのが大変なのですが、練習環境はどこにも負けていないと思うので、そこから全国に行けるチームを作って活躍したいです。
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チームの素晴らしい活用術を教えていただきありがとうございました!

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酒田南高等学校(さかたみなみ)駅伝競走部

<チームの情報>2021年12月
選手数:21名
指導者数:顧問1名、外部コーチ:1名
Atleta導入時期:2019年5月

<主な成績>
【2021年度】
山形県高等学校駅伝競走大会:
男子3位、女子2位

山形県高等学校総合体育大会 陸上競技大会:
男子3000mSC優勝、女子3000m優勝

山形県高等学校新人体育大会 陸上競技大会:
男子3000mSC優勝、女子2000mSC2位

山形県陸上競技選手権大会・国民体育大会陸上競技山形県予選会:
国体予選少年女子B800m 2位、県選手権男子 3000mSC決勝 2位

【2020年度】
山形県高等学校駅伝競走大会:
男子3位、女子2位

東北新人戦:
男子3000mSC 第2位