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2021.12.27

継続できる選手は力があり、何より信頼できる。継続することで得たものとは?

【活用事例】#28 柔道 修徳中学・高等学校

目次

時間をかけてだいぶチームに『Atleta』が根付いてきた

早速ですが、『Atleta』導入のきっかけを教えてください。

もともと柔道ノートをやっていたのですが、中学・高校あわせて60名近く選手が在籍しているのでなかなか全員へコメントを返すのが難しいなと感じていました。そんな時に『Atleta』の紹介を受けたので試してみようと導入したのがきっかけです。
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元々、柔道ノート自体は長く運用されていたのですか。

長らくやっていました。当時の目的としては『字を書かせる』ことを重要視していました。『字は人を表す』って言いますからね。生徒たちの字を見たかったんです。
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字を見る機会が減ったことも一つだと思いますが、ノートから『Atleta』へ移行したことで感じた障壁はありましたか。

障壁と言ってよいか分かりませんが、導入当初はなかなか入力率が上がらなかったのは壁だったかもしれません。こちらから声掛けを続けて徐々に入力率が伸びて来たので、時間をかけてだいぶチームに『Atleta』が根付いてきたなと感じます。
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生徒の顔を思い浮かべると、生徒一人ひとりへ伝えたい内容がパッと浮かぶ

中学・高校にて『Atleta』をご利用いただいていますが、使い分けはされていますか。

一緒ですね。中学生も高校生も使い方は変えていません。練習も基本的には一緒に行うので、敢えて中学・高校でAtletaの内容を分けずに使っています。
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先生からのコメント返信もよくご利用頂いていますね

生徒の立場で考えると、每日指導者から何かしらの返事が来るというのはやはり嬉しいし、やりがいになると思うんです。だから僕も毎朝の日課として必ず全員に返信することを心がけています。
普段iPadからAtletaを見ていて、お知らせのところにコメントが一覧に表示されているところがあると思うのですが、あそこを0にしていく作業を毎日行っています。
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返信内容はどんなことを書くのですか。

生徒の顔を思い浮かべると、生徒一人ひとりへ伝えたい内容がパッと浮かぶんですよ。その思い浮かんだことをそのまま書いているだけです。また、生徒からの深い質問や生活面での悩み相談などは慎重に返信して、時には直接呼び出して個人面談をしたり、保護者を呼んで面談の機会を設けたりしています。
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そういった個人的な相談も『Atleta』を介して伝えてきてくれるのは、選手との高い信頼関係性を築けていることが伺えますね。

うちの場合は日頃から言いたいことはしっかり僕に言ってくる雰囲気なので、なおさら『Atleta』のコメントは色々書いてくれますね。
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『Atleta』で特に重視してチェックしているところを教えて下さい。

每日その日を振り返ったかどうかをコメントから計っています。
あとは体調の項目も見ます。朝確認して体調が悪いと登録されている生徒に関してはすぐに電話したり、朝直接会って確認したりしています。特にコロナ禍以降は注視するようになりました。
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継続できる生徒は力がありますし何より信頼できる

『Atleta』導入前後で感じる変化はありますか

結びつきですね。生徒と僕(指導者)の結びつきがさらに強く構築されたと思います。
もちろん直接的なコミュニケーションは大きく影響しますが、毎日一人ひとりと必ず話す時間を設けることは難しいので、日々のコメントのやり取りでちょっとしたエピソードを拾えることは大きいですね。

それこそ「今までのコメントの一覧が欲しい」って高校3年生の子が今日言いに来ましたからね。
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それは私も嬉しいです。それだけ『やらされている』のではなく、自分の意志で『振り返りのために入力している』という意識をしっかり持てているのだと思います。

やっぱり『Atleta』をルーティンとして継続できる生徒は力ありますし何より信頼できますよね。ちょっとしたことですけど。その積み重ねが、大事な場面で力を発揮してくれます。
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指導者も『自分の成長を止めない』

指導する上で大切にしていることを教えてください。

『自分の成長を止めない』ことです。学ぶことを止めないことです。若い先生からや、他の競技から、もちろん生徒からも学ぶことはたくさんあります。自分が成長していれば、指導する生徒も成長してくれると考えています。
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ご自身の成長のために普段から意識されていることはありますか。

何でも聞くことです。
ちょっとしたことでも気になること、わからないことがあればすぐに聞きます。生徒にも「教えて教えて!」って日頃から聞いています。
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確かに、先生と選手たちってとても仲がいいですよね。

僕も言いたいこと言うし、生徒も言いたいこと言ってきますからね。
保護者もよく練習を見に来られるのですが、保護者に対しても率直に伝えることは伝えています。
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『Atleta』を使って自分の記録を残し続ける意義は何だとお考えですか。

今年の3年生が引退の時にほとんどの生徒が「每日忙しい中返信をくれてありがとうございました」とか、「先生と繋がれてよかった」といった事を言ってくれたんです。そう振り返ってくれたことがうちの強さだと思っています。勝ち負けとかではなく、チームの強さになったと思いますし、『Atleta』続けて良かったなとも思いました。
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『Atleta』を続けられる選手とそうでない選手で違いはありますか。

ありますね。毎日細かくやる子もいれば全然やらない子もいますけど、やっぱりやる子とやらない子とでは差がありますよ。

柔道は心が重要なので、ここを適当にごまかすような子はごまかす柔道になっちゃいますし、どんなことでも正面から真面目に向き合った子はどんな相手に対してもちゃんと向き合って勝負できます。
柔道の面白さってそういったところだと思います。
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先生自身が現役時代の頃はノートへの記録などはされていましたか。

それが、お恥ずかしながらやろうと思ったのですがなかなか続かなかったんですよ(笑)。

当時しっかり続けられていたら僕はもっと強くなれていただろうし、もし書いたことに毎日返信をしてくれる監督がいたら続けられていたかなと思います。
だからこそ、今僕は指導者として記録をさせているし必ず返信をしています。
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最後に今後の目標を教えてください。

目標はいっぱいありますが、何より誰からも応援されるチームになりたいですね。

昔はただただ『勝ちたい』と結果を重んじていたのですが、最近は生徒たちのちょっとした成長が見えるだけで嬉しいですね。
もちろん試合になったら結果を求めますけど、普段は「授業態度が良かった」とか「商店街でゴミ拾ってた」とか、そんなことを聞くと嬉しいですね。

その嬉しさの積み上げが勝利に繋がると信じています。
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本日はお時間頂きありがとうございました!道場で指導風景を見させてもらいながらのインタビューでしたが、大森先生のレベルの高い指導はもちろん、選手との関係性の良さを垣間見える時間になりました。

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修徳中学・高等学校(しゅうとくちゅうがく・こうとうがっこう)柔道部

<チームの情報>2021年12月
選手数:42名
指導者数:顧問1名
Atleta導入時期:2017年12月

<主な成績>
【2021年度】
全国高校選手権:66kg級 第3位
全国高校選手権:無差別級 出場
関東高校柔道大会:団体 第3位
インターハイ:66kg級 第3位/73kg級 第5位/100kg級 出場
東京都学年別柔道大会:団体1年生 第2位/2年生 第2位/3年生 優勝
東京都中学総合体育大会:団体 第3位
東京都中学新人大会:団体 優勝