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2022.03.29

コメントをフル活用。自信を積み重ね、メンタルを強化。

【活用事例】#33 テニス 神戸野田高等学校

目次
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今回お話を伺ったのは、ここ数年でメキメキと実力をつけ、結果を残している神戸野田高等学校男子硬式テニス部の顧問、宮本先生です。
顧問に就任してわずか5年で近畿大会3位にまでチームを引っ張った宮本先生の指導にはAtletaが不可欠でした。

Atletaの記録を365日継続し続けることの意味、そして時代が移り変わる今こそ必要な部活における指導論についてたくさん語っていただきました。

頑張り過ぎる選手に「ストップ」を言うことも僕の仕事

『Atleta』を導入いただいた経緯について教えてください。

もともと練習ノートを運用していて毎朝提出させていたのですが、ノートを集めて日中チェックする時間も限られるので、家に帰ってもチェックができる環境がほしいなと思っていた折、『Atleta』のお話を聞きました。当初は文字数の制限などがあり、正直いくつか使いづらい部分があったのですが、『Atleta』も徐々に機能改善され進化して、今ではかなり便利になったと感じています。
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ありがとうございます。主にコンディション機能をご利用いただいていますが、特に気にされている項目などはありますか。

体重は気にするようにしています。というのも、テニスは中学時代勝てていたのに高校生になった途端勝てなくなってしまう選手がたまにいるのですが、これは競技的に結局パワー勝負になってくる側面があるからなんです。だから体重は重要視しています。また、睡眠時間も見ますね。うちの学校は少し特殊で、7時間目終了後部活動をやって、その後8, 9時間目の授業を受ける生徒もいるので、睡眠時間が短くなっていないか気にするようにしています。
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睡眠時間が短い選手には声をかけたりしますか。

睡眠時間もそうですが、休みを取らないで練習を続けてケガをしてしまう選手がいるので、そういった場合は声をかけます。身体が資本ですからね。身体を痛めている選手や勉強を頑張っている選手は随時やり過ぎないように気をつけています。特に今は全国選抜前なので頑張りたい気持ちはとても分かるのですが、そこで「ストップ」を言うことも僕の仕事なので、選手たちの身体の調子を確認しながら指導しています。
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『Atleta』の入力に関してチームでルールは設けていますか。

うちの選手の中には部活をやってから個別でテニススクールに通っている子もいて、その子は22時頃まで練習しているので、一応23時までを目処に『Atleta』を入力するよう指導しています。僕自身はそれを寝る前に確認してコメント返信しています。
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『戦う土台』を作ってあげるのが大事

コンディションの中に『メンタル』という項目を用意されていますね。こちらの狙いについて教えてください。

兵庫県が少し特殊でして。我々が県で2位、近畿で3位になった選抜大会があるのですが、そこでずっと兵庫で優勝しているところが通信制の学校なんです。全国のトップ選手が集まって朝から晩までテニスをしているようなところで。そこ相手に「全日制の学校が勝てるのか」という疑問を抱きながら選手たちは毎日勉強と部活を頑張るんですね。だからこそプレー以前に『戦う土台』を作ってあげるのが大事なんです。
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『戦う土台』とはどういったことでしょうか。

数年前だとベスト8あたりでそういった通信制の学校とあたって、試合前から気持ちで負けている部分があったのですが、メンタルトレーナーにも来ていただいて、選手をフロー状態(その時行っていることに、完全に浸り、精力的に集中している状態)に持っていくことを徹底しながら、戦う前から負けない土台を作っていきました。
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どんな相手でも戦えるメンタルを選手が持てるような指導を行ったのですね。

テニスをする上で技量の上手い下手は出てくると思うんですが、それは競技の中だけの話で、そこよりはメンタルを鍛えることで社会に出てもくじけない、挫折しても立ち上がれる人間になってもらいたいと思っています。これは選手にも日頃から言い聞かせているので、まだまだですが少しずつ自信がついてきたかなと思います。
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5段階評価でメンタル項目(冷静さ・気持ちの強弱・挑戦度・視界)を設定し運用中。
プレー前の戦う土台を整えられるように、少しずつ選手の自信に繋がっている。

コメントが選手たちの考えを可視化する材料になっている

『Atleta』のコメント返信をしっかりされていますが、返信する上で意識されていることはありますか。

選手個々の性格やタイミングに応じて接し方は変えるように意識しています。褒めて伸びる選手もいれば厳しく言う方が良い選手もいますからね。
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『Atleta』でのコメントのやり取りから、選手との直接のコミュニケーションに繋がることはありますか。

コメントが選手たちの考えを可視化する材料になっています。なので、選手のコメントの内容について翌日の練習中に直接話ができるし、書いているにも関わらずそのことを翌日意識できていなかったら注意します。
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導入前後でコミュニケーションの内容は変わりましたか。

はい、本音が見えるようになったと思います。選手たちが心の中で考えている技術的な本音やチームに対しての本音も聞けるようになりました。逆に僕からチームの在り方などを投げかけることによって、僕の見えないところでチーム内でフォローし合う動きが選手たちで発生していたりもするので、技術もメンタルも組織力もコメント機能によってうまく回っているなと感じます。
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『Atleta』は自信を積み重ねるアイテム

『Atleta』を続ける中で選手たちの意識の変化などはありましたか。

僕自身学校の校務もありながら指導しているので、どうしても部活を見られないタイミングがあるのですが、そんな時もコメントでその日の練習内容や考えを、責任を持って報告してくれるようになったので、練習の濃密度が上がったのと同時に我々の信頼関係が変わってきたかなと感じます。
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『Atleta』でのやり取りを続けることで毎日コミュニケーションが取れて、それによって選手が責任感を持つようになり、チーム内の関係性もより良くなったということですね。

『Atleta』は自信を積み重ねるアイテムでもあると思うんです。うちでは365日必ず『Atleta』を記録させているのですが、何かを毎日積み重ねるって経験、今の子ってなかなかないんですよ。サッカーの本田圭佑選手や野球の大谷翔平選手だって毎日記録をつけ続けていたんですからね。他校にはない積み重ねる経験を今のチームで続けているからこそ、選手たちにも自信がついたと思います。僕が指導はじめた当時は神戸市の最下位のチームでしたから、そこから見たらとても成長したチームになったと思います。
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ほんの数年でこれほど成績を上げているって、本当にすごいことだと思います。

確かに、僕が顧問になったころは近畿で勝ち上がるなんてことは本当に夢物語でした。これは別に僕一人の指導でできたことではなくて、たくさんの外部の指導者の方やメーカーさんにご協力いただいたり大学の監督さんと繋がったり、人脈の奇跡が噛み合ったことでここまで来られたと思っています。
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たくさんの協力者の方々にも恵まれたのですね。

実は僕、ソフトテニスをやっていたのですが硬式テニスの経験がなくて。そんな硬式テニスの初心者だったからこそ、常に指導について自問自答していました。選手にもよく「とにかく色んな人の意見は聞きなさい」と言うのですが、色んな考えを受容した上で取捨選択することが大切だと思うんですね。だから、私も捨て身で日本一の早稲田大学に連絡入れて遠征に行かせていただいたりもしましたし、とにかく人脈作りの5年間でしたね。そこは一生懸命やりました。
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使うものにしても指導にしても、新しいやり方に我々指導者が適応していくことが大切

そこまでチームのために動ける宮本先生のモチベーションは一体何なのでしょうか。

僕自身、高校でインターハイ行けて、そこで人生が変わった部分がありまして。上のステージに行くための努力をすることによって見えてくる景色があったんです。この僕がスポーツを通じてもらったものを今の生徒に還元したいと思っています。実際に『Atleta』のコメントの中でも考え方が変わってくる選手や成長を実感できる選手もいたりして。そんな選手たちの成長を見るのがモチベーションですかね。こんな言い方したら胡散臭いですけど(笑)
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そんなことないです!素晴らしいと思います。そういった宮本先生だからこそ選手たちは信頼して『Atleta』で本音を書いてくれるんでしょうね。

近畿大会に出場する他校の指導者の方はほんとに皆さん素晴らしい経歴をお持ちの方ばかりで、そこと比較した時に僕は正直指導者として技術的に劣等感を持っているんですよ。生徒にも「顧問の中で一番下手だよねぇ…」と話すんです。でも、それだけが勝負ではないわけで。例えば大会中の声掛けや、リアクションのとり方、人脈作りの努力…どこかでは必ず勝っていると思うから、選手たちにも「君たちは試合に負けているならどこで勝つ?」そんな話をすることで、僕の生き方が選手たちの参考になってくれればなとも思いますし、彼らが新しい世界に進んだ時に、自分のアイデンティティを持ってくれていたら、それも一つの教育の成果かなと思います。
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今後『Atleta』の活用でチャレンジしたいことなどはありますか。

これからはマネージャーに『Atleta』の管理を仕事として任せたいなと思っています。どうしても僕一人では全ての情報を全員分見きれないので、コンディションの項目からマネージャーに新規で追加してもらって、必要な情報をマネージャーから僕がもらう形にしようかなと思います。コンディション自由項目設定機能で、こういった運用もできるので、改めて『Atleta』はとても便利だと思います!
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ありがとうございます!我々もマネージャーやチームを支えるスタッフに新しい役割や活躍の場を作りたいなと、マネージャーにも『Atleta』を活用していただきたいです。

マネージャーの仕事が雑務だけだとやりがいを感じられないし、更に今はコロナで試合も見られない状態なので、何かマネージャーにやりがいを与えられないかと模索しているところなんです。だからこそ選手の体重管理や睡眠時間管理といった部分に参加してもらって、責任を持ってサポートをしてもらうことでやりがいを感じられるのではと思います。『Atleta』はそういった面でかなり使い勝手の良いツールだと思うので、できたら『全国のマネージャー『Atleta』活用特集』なんてしてもらって、いろいろ教えて欲しいです。
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素晴らしい企画だと思います。今後も素晴らしいチームを作っていってください。

『Atleta』は便利で運用しやすくてコミュニケーションツールとして素晴らしいものだと思うので、使わせてもらって本当に感謝しています。部活動全体に言えることですが、時代が時代なので、もう昔の指導方法ではメンタルが持たない子たちがほとんどだと思いますし、重ねて国は部活動を縮小する傾向ですよね。『このままだと部活動を通して結局今の子たちに何が残るのかな』といった思いはありますが、やるからには彼らがしっかり成長できる環境にしたいですし、そのために使うものにしても指導にしても、新しいやり方に我々指導者が適応していくことが大切だと思います。
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神戸野田高等学校(こうべのだこうとうがっこう)硬式テニス部
宮本 秀磨  監督

<チームの情報>2022年2月現在
部員数:17名
指導者数:8名
Atleta導入時期:2019年12月

<主な成績>
第44回 全国選抜高校テニス大会 近畿地区大会 3位