2022.10.26
今回インタビューをさせていただいたのは、つい数ヶ月前に行われたインターハイで見事優勝を果たした和歌山信愛高等学校 女子ソフトテニス部の中山陽司監督と近森舞フィジカルトレーナーです。
「実力あるチームではなかった」と謙遜しながらも、そんなチームをいかにして優勝に導いたのか。そこには前任監督から引き継がれたチーム内での密なコミュニケーションと、その結果構築された強い信頼関係がありました。チームづくりにお悩みの指導者、そして高みを目指す全ての競技指導者の方、必読です!
優勝できたのはチームに関わる皆さんが助けていただいたおかげです
チームの構成を教えてください。
HPを拝見しましたが、フィジカルとメンタルのサポート充実のために「げんき開発研究所」というところと契約されていると記載がありました。「げんき開発研究所」とは具体的にどういった機関になるのでしょうか。
げんき開発研究所とは・・
https://www.wakayama-med.ac.jp/med/miraic/genki/
食事や栄養面についてもサポートがあると伺いました。
チームとしては昨年のインターハイ終了から中山監督が監督としてチームをご指導されているんですよね。監督になってからいきなり結果を出されたということで、本当に凄いです。おめでとうございます!
選手たちには普段の練習から勝敗を意識させました
前監督であり今も顧問をされている林先生は28年間も和歌山信愛高校を指導されているとのことですが、長きに渡って監督をされていた林先生からのバトンタッチは、中山監督にとってプレッシャー感じることはありませんでしたか。
そういったサポートもありながらのインターハイ優勝されたわけですが、選手たちのモチベーションは大会前から高かった印象ですか。
そのインターハイに向けて新しい取り組みや、体制が変わったことで中山監督から変えた部分などはありましたか。
「疲れているけど意欲は高くて練習強度を上げている選手がいるなぁ」とか、そういったことがリアルタイムで見えるようになったのでとても便利
『Atleta』を5年ほどご利用いただいていますが、導入を決めていただいいたのは林先生でしたよね。
顧問とトレーナーで確認する項目を分担されているのですね。
『Atleta』導入前後で選手たちのコンディションを見る観点は変わりましたか。
複数項目の関連性を『Atleta』からチェックされているのですね。紙の運用からアプリに変わったことで良かったとや逆に不便になったと感じたことはありますか。
嬉しいご感想をありがとうございます。中山監督はどういった観点で『Atleta』の記録をご覧になっていますか。
「長期的に記録を続けて…」というお言葉もありましたが、和歌山信愛高校はかなり入力率が高いので、習慣化がしっかりできている印象があります
中山監督から『Atleta』の入力について選手たちへ指導することはよくされているのですか。
コンディションやコメントについては、選手が記入する上でのルールなどは設けていますか。
選手たちにはセルフコンディショニングをできるようになってほしい
『Atleta』を導入してから選手たちの意識が変わったなと感じる点はありますか。
クラブノートの内容が変わってきたということですね。近森トレーナーが感じた変化はありますか。
年々セルフコンディショニングが習慣として根付いていくものなのですね。
具体的にどういったシーンでセルフコンディショニングできているなと感じますか。
前任の林先生の時から選手との関係性は非常に理想的だった
中山監督が選手育成に関して意識していることや特別取り組んでいることなどがあれば教えてください。
実際に、昨今そういった部分が原因で問題になっている部活チームもありますもんね。
指導者として選手とのコミュニケーションを取る中で気をつけていることはありますか。
常に指導者と選手との関係性について意識されているのですね。
全国の中学で好成績を残して来た選手たちが集まることで、どうしても選手それぞれのプライドがぶつかり合ってしまうこともあるのかなと考えてしまうのですが、そこも密なコミュニケーションを経てチーム内の関係性を強くしていくといったイメージでしょうか。
OGとの交流は選手たちにとって良い刺激
チームを卒業したOGとの繋がりは今もありますか。
そんなたくさんいらしたらコートが大変なことになりますね(笑)
OGの中には実業団や社会人として活躍されている選手も多いと思いますが、そういった方がチームに顔を出してくれると、後輩のモチベーションも上がりますよね。
「ここまで来たんやからあとは楽しもう。」優勝候補のチームだったらそんなことは言ってないと思う
今後のチームの目指す姿や目標を教えてください。
インターハイの決勝戦の時って、中山監督は何と言葉をかけて選手たちを送り出したのでしょうか。
今のお言葉もそうですが、今回のインタビューを通して、インターハイ優勝チームなのにお二人ともすごく謙虚で柔らかい雰囲気だったので、私が想像していた指導者像と全然違ってとても驚きました。この雰囲気はソフトテニスという競技特性から来るものなのでしょうか。
和歌山信愛高校さんの中でもそういった雰囲気の変化というのはここ数年であったのでしょうか。
和歌山信愛高等学校 (わかやましんあいこうとうがっこう) 女子ソフトテニス部
中山 陽司(なかやまようじ)監督、近森 舞(ちかもりまい)トレーナー
<チームの情報>2022年10月現在
部員数:23名
指導者数:4名(総監督、監督、トレーナー2名)
Atleta導入時期:2017年11月
<主な成績>
・インターハイ2022
団体戦優勝(7年ぶり5度目)、個人戦第5位
・ゴーセン杯争奪ハイスクールジャパンカップソフトテニス2022 シングルス優勝、ダブルス第3位
・全日本高等学校選抜ソフトテニス大会 2022 準優勝