桐蔭学園高等学校柔道部
桐蔭学園高等学校柔道部(神奈川)監督 / 廣川真由美氏

直接やりとりしづらい月経の課題。桐蔭学園高校がたどり着いたハイブリットな工夫とは
<チームの情報>2021年9月
選手数:9名
Atleta導入時期:2018年2月
<主な成績>
講道館杯全日本柔道体重別選手権大会 個人優勝(合計 3 回)
全国高等学校総合体育大会柔道競技大会 個人優勝(合計 7 回)
2017年度 全国高等学校総合体育大会柔道競技大会 団体優勝
Atletaの導入後の変化として感じることを教えてください。
一つ大きいのはやはりリアルタイム性です。あとはスマホで入力させることで体調への意識や自主的な練習の癖がついたことですね。
例えば、うちではチーム全体でのウエイトトレーニングやランニングトレーニングはそれぞれ週に一度しか行わないのですが、『Atleta』に項目としては作っています。こうすることで自主的にランやウエイトをするようになりました。
あくまで自分で目標を持って自発的に練習しないと強くなりませんからね。その項目を設けることで自分から意識して練習できるようになりました。
あと、月経ですね。女性アスリートにとって月経は大きなウエイトを占めている要素だと思うので、そこはかなり前からしっかり選手たちに伝えてもらっていました。とはいえ本人は直接言いづらい部分でもあるので、Atletaに記録するだけで伝わる点は変化として大きいです。
Atletaの活用方法を教えてください。
選手の『Atleta』の入力に対して返信は特にしないのですが、選手が入れたコメントに気になることがあれば、翌日の練習前に本人を呼び、直接顔を見て話をするようにしています。そこで今日の体調を確認したり、気になる部位の腫れ具合を見てテーピングをしたり、必要であれば練習を止めさせたりしています。
実は『Atleta』と並行してノートの記録も続けているんです。私の経験上、記録を書いて残すことはとても大事だと考えています。ただ、勉強と柔道を両立しながら帰宅後にノートを書ききるというのはなかなかの負担になってしまうと思うので、『Atleta』かノート、どちらか一方に記録するかどちらにも記録するかは選手自身に選んでもらっていますが、ほとんどの選手は両方に記録しています。
『Atleta』には体調やケガを主に記録しているのに対して、ノートには技術的にアドバイスしたことがメインで書かれています。