Atleta通信

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2020.02.13

名S&Cコーチが問う。”アスリートとして正しく生きているか”

【活用事例】#06 ラグビー 関西大学

目次
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関西大学 ラグビー部 コーチ/佐名木宗貴氏

学生時代からコーチングを経験し、高校・大学・プロチームの様々な環境で選手たちをサポートしてきたS&Cコーチのスペシャリスト、関西大学ラグビー部コーチ佐名木宗貴さん

自身もボディービルなどの競技の選手として、コンディショニングの重要性を身を持って感じ、日々その経験や知識を選手たちに伝え続けています。

そんな佐名木さんだからこそ知っているAtleta活用の意義についてお話しいただきました。

Atletaは効率的な管理とスピーディーな情報共有が魅力

佐名木さんはこれまで様々なチームでストレングス&コンディショニングコーチ(以下 S&Cコーチ)としてご活躍されていますね。

そうですね。学生時代に東海大学の学生トレーニングサポートスタッフとして柔道部等のトレーニングサポートを始めたのがきっかけですね。
その後は当時埼玉工業大学深谷高校(現:正智深谷高校)のラグビー部のトレーナーをやっていた知り合いにトレーニング指導の依頼をいただき、定期的に学外指導を行っていました。
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学生の頃からコーチングされていたのですね。

はい、そのまま埼玉工業大学深谷高校のS&Cコーチになりまして、並行して東京でパーソナルトレーナーを経験したり、大阪でフィットネスクラブ立ち上げに参加してそこのヘッドトレーナーをしながらクラブ運営をしていました。
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埼玉大阪間を通いながらコーチングはすごいですね。

それから埼玉工業大学職員採用の話があったので、4年間ほど職員をしながら高校と大学のラグビー部や女子バレーボール部、サッカー部等をコーチングしました。
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そして今在籍されている関西大学に就かれたのですか。

はい。ただ、その時は関西大学のアメリカンフットボール部をメインで見ていまして、その後の数年はトップリーグのトヨタ自動車のラグビーチームのコーチングさせてもらっていました。それが終わって今また関西大学に戻ってきている形です。
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競技だけでなく高校、大学、プロなど幅広い環境でコーチングをされたことでコンディショニングの重要性を熟知されているかと思いますが、そんな佐名木さんがなぜAtletaのご利用を選択されたのか教えて下さい。

コンディションの記録は本来であれば選手が自身で手帳に記録していけば済む話なんですよ。選手にとって記録していく手帳が財産になりますし。ただ、個人だけではなくチームで管理する場合は話が違って、集約してチーム内で共有する必要があります。
アプリがない時代は選手の記録をマネージャーや学生トレーナーが集計してまとめたものを監督やコーチに共有する作業を行っていましたが、やはり手間もかかり非効率でした。
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選手だけでなくマネージャー等の周りの負担も大きいですもんね。

それで、2015年ラグビーW杯の時、私は日本代表に研修で帯同していたタイミングがあったのですが、その時に代表チームが使っていたコンディション管理アプリを見てこういったものの存在を知りました。
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「代表チームは選手の数に対してトレーナーやコーチ等のスタッフの数が少ないんですよ。その少人数で高いレベルの選手管理が求められたので、アプリによる効率的な管理やスピーディーな情報共有がとても良く見えました。

選手たちの主観的な疲労情報と、GPSで収集した数値情報で日々の運動負荷をコントロール!

その経験を大学の指導で活かした形になったのですね。

そうです。それともう一つ理由があって、選手たちの日々の運動負荷のコントロールをしたかったんです。ラグビー業界は選手の身体にGPSや心拍数計をつけて練習をさせることで情報を取得することが一般的です。走行距離やスピードや心拍の変化をモニターして、どれだけきつい練習かを可視化するためです。
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それ結果に応じて運動量を調整しているのですね。

はい。その収集した数値情報と、選手たちがAtletaに登録する主観的な情報を照らし合わせることで、振り返りを行えるようにしたかったという目的もあります。
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なるほど。実際に今お話されたような理想の使い方はできていますか。

Atletaでの取り組みをやり始めて、コーチが自分で作った練習メニューを振り返るようになりました。コーチ自身が与えた練習メニューを選手はどう感じているのかを気にするようになったことは良い変化だと思います。
指導者によっては自己満足でメニューを作って選手に課して、それで終わらせてしまっていることがありますからね。
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会話が出来なくても。Atletaの記録で選手たちのトレーニング量や状態が分かる

Atletaの機能は主にコンディション機能をご利用いただいていますが、具体的にどのような項目を重点的にチェックしていますか。

コンディションは毎日入力させています。中でも練習強度やウエイトトレーニング強度の項目は必ず見ていますね。
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やはり「強度」が重要なのですね。

関西大学ラグビー部ではウエイトトレーニングは全体で集まってすることはなく、授業の空きコマの時間を使って各自でやってもらっているので、Atletaの記録で選手たちがどのくらいトレーニングできているのか確認しています。
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他にチェックする項目はありますか。

競技柄、体重は見ますね。あとは睡眠の項目は気にしています。特にテスト期間は気にします。理系の子の睡眠時間が短くなることが多いです。レポート等の課題が多いので。ただ、睡眠不足になると熱中症になりやすくなるので、夏場に睡眠時間が短い選手には声をかけるようにしています。
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Atletaの記録をきっかけに選手に声をかけることは多いですか。

多いですね。ラグビー部は部員数が多いし、私は他の部活も見ているので、1週間会話できない選手も出てきます。そういった選手が入力してくれると、会話の機会がなくてもその時の状態が分かるのでとても助かっています。
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グラウンド以外の時間をどう過ごすかを意識しないと、結果は出せない

佐名木さん自身もボディービルやパワーリフティングなどの競技をされていて、コンディショニングの重要性について身を持って感じられているかと思います。そういった自身の経験を選手たちにどう伝えておられるのか教えて下さい。

私がやっているボディービルやパワーリフティングって、どちらも準備が全てのスポーツなんですよ。1ヶ月間だけ頑張ってもどうにもならなくて、数年かけて身体を作る競技です。その点で良い準備をしないとコンディションのピークは作れないということは私自身よく分かっているので『準備の重要性』は強く伝えています。
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佐名木さんのようにコンディショニングの重要性は認識していても、なかなかコンディションの指導まで目を向けられない指導者や、コンディショニングが上手く回せず悩まれているチームを多く見てきたのですが、そういった方々へアドバイスがあればお願いします。

まずは何よりコンディショニングがいかに大切なのかを説き続けることが重要だと考えています。そしてなんのためにやっているのかを意識することです。
怪我をしないためになのか、良いパフォーマンスをキープするためなのか。
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常にコンディショニングの重要性を頭に入れておくことが大切なのですね。

グラウンド以外の時間をどう過ごすかを意識しないと、結果は出せないことに気づくことが大事かなと。私は学校に勤めている人間なので、「Atletaをちゃんと入力しよう」「毎日体重を量ろう」「朝ごはんはしっかり食べよう」みたいな指導をしていますが、結局は日常のそういったことを毎日続けられるかどうか、指導されなくてもできる人間になれるかどうかで変わってくるのではないかと。
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日常のルーティンが自身で守れるかどうかですね。

これって結局『自立』できているかどうかってことですよね。スポーツの部分よりは人間形成の部分からコンディショニングの話に繋げて伝えることで、「コンディショニングが競技に影響するよ」と直接伝えるよりは伝わるのではないかなと思っています。
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アスリートとして正しく生きているかを自覚させると、自然に自分のコンディショニングを意識するようになると思います。」

アスリートであることの自覚を芽生えさせることが大切なのですね。ありがとうございます。最後に関西大学ラグビー部の今後の目標を聞かせてください。

昨年入れ替え戦に勝利してAリーグに昇格することができました。今年は大学選手権を目指して関西リーグでトップ3に入れるよう、そして大学選手権ベスト8を目指して頑張っていきます。
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期待しています。本日は貴重なお話ありがとうございました。

練習、疲労度の調整をAtletaで上手くご活用いただけていて嬉しいです。
コンディションのピーク、準備の重要性を改めて実感できたインタビューでした。

やらされているのではなく、なんのためにやっていて、なぜ大切なのか。

説き続けることが、選手の人間形成にも繋がっていくと考えさせられました。