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2020.07.28

どんな変化にも柔軟に対応、活動が継続できる組織を目指して(後編)

【活用事例】#13 サッカー FC.ISE-SHIMA / FC.Avenidasol

目次

前編では、「自粛期間の中で取り組まれた対策」を中心にお話を伺いました。是非ご覧ください。

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FC.ISE-SHIMAインタビュー記事(前編)
クラブが実施したスピーディーな新型コロナ対策とは。
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後編では「Atleta導入後の選手や保護者の反応、使い方」について詳しくお話を伺っていきます。

選手とコンディション入力項目を決めることで、目的意識が芽生えた

Atleta導入後の選手や保護者の反応はいかがでしたか。

導入直後、Atletaは『指導者が選手を管理するためのもの』として捉えていた選手や保護者が多かったので、上手く使えていなかったです。

ただ、使っていくうちにコンディションの入力項目を選手の希望に応じて追加していき、少しずつ選手自身の目的意識が芽生えました。
それに付随する形でコメントの入力率も上がってきましたね。今日なんて朝Atleta開いたらコメントが120件来てましたよ(笑)。
avatar 荒木氏
クラブではケガやコンディション、食事等の分野ごとに専門のアドバイザーをつけていて、選手やスタッフとアドバイザー間のやり取りにもAtletaを利用しています。

Atletaに記録したデータを共有し、アドバイスをもらっています。
avatar 藪中氏

csvデータの管理表も拝見しましたが、非常に細かく記録されていますね。

全てAtletaの記録をもとに管理しています。この管理表は、クラブの選手が進学する時に進学先の高校に見せるデータとしても使っています。

数字で見せることで高校にも信用してもらえるのでとても良いです。所属選手の活動記録を見える化することはクラブとして必要なことだと考えています。
avatar 藪中氏

Atletaのデータで、選手自身とチームを客観視させる

他に利用されているAtletaの機能や、その他の活用シーンはありますか。

一番便利だなと感じているのはアラート機能ですね。先ほども薮中から説明したように、今選手に体温を記録させていて、37℃以上が記録されるとアラートが来るように設定しています。
avatar 荒木氏
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アラート設定画面で「体温の下限、上限」を設定

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下限、上限を超えた記録の選手がお知らせされます

※デモ画面です。

あとは睡眠時間もそうですね。すぐに状況が確認できるので重宝しています。

記録されたデータを面談の時に利用したりもしていますね。
avatar 藪中氏
個人面談の時に自分の記録が客観視できたり、他の選手の情報を知れたりするので、より面談内容に具体性が出せます。
avatar 荒木氏
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チーム内で、睡眠時間の平均が簡単に比較表示できます(スタッフのみ閲覧可能)

1日のわずか2時間程度の競技面よりも、最も長く、誰にも見られていない生活面に重きをおいているので、練習以外の時間の過ごし方を気にしています。

そこをコントロールできないと、2時間ほどの練習の精度も上がりませんから。
avatar 藪中氏

目指すは“どんな変化にも柔軟に対応、活動が継続できる組織”

最後に、FC.Avenidasolさんの今後の目標についてお聞かせください。

今回の新型コロナの影響で感じたことは『続けることの大切さ』ですね。中田からも常々大切にしてほしいと言われていることが、ビジネスモデルとして子ども達が永続的に安心して成長できる環境を作っていくことです。

今伊勢で「OMOROI」という複合型施設、伊賀で「どんぐりパーク」というフットサル場を運営しており、7月には伊賀に「子ども夢スタジアム」というサッカースタジアムが完成予定です。
avatar 藪中氏

クラブとして子どもが使える場所を提供されるのですね!

施設を作ることって結構重要で、自粛期間に活動を停止しているクラブの内、『練習場所が閉まってしまっているから活動停止せざるを得ない』とこってたくさんあるんです。
avatar 藪中氏
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「だからこそ我々は試合の勝利や選手輩出といったソフト面だけでなく、ハード面でも日本一になることを目指しています。どんな変化にも柔軟に対応でき、活動が継続できる組織体がクラブの理想像です。」

クラブとして「文化にしたい」という話があります。例えばOBがコーチとしてクラブに戻ってきたり、地元の関連企業に入って関わってもらったり。

このような「人とクラブとの繋がり」を100年先まで続けていきたいなと考えています。
avatar 荒木氏
OBがクラブと関わりやすくする仕組みも色々やっていて、そこもたくさん話したいことがあるのですが…(笑)とにかく、人材循環の面でも日本一になりたいですね。
avatar 藪中氏

クラブプロデューサー兼テクニカルディレクター
中田一三(なかたいちぞう)

選手歴
四中工-横浜 F-福岡-大分-千葉-仙台-甲府

指導歴
2009年 FC Avenidasol テクニカルディレクター / south U-15監督
2013~2017年2月 FC.ISE-SHIMA 監督
2017年3月~2018年 FC.ISE-SHIMA 総監督
2019年 京都サンガF.C. トップチーム監督

<チームの情報>2020年5月現在
選手数トップ:29 名、アカデミー:142 名(姉妹クラブ FC.Avenidasol 含む)
マネージャー数:2 名
コーチ数(外部コーチなど):8 名
Atleta 導入時期:2018 年 3 月

<主な成績>
FC.ISE-SHIMA
2019 年 東海社会人サッカーリーグ 1 部 2 位(11 勝 2 負 1 分)
2019 年 全国社会人サッカー選手権大会 ベスト 16 位

FC.Avenidasol
2017 年 第 41 回全日本少年サッカー大会三重県大会優勝(6 年ぶり 2 回目)
2017 年 2017 パロマカップ 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)三重県大会初優勝

<保有資格>
JFA 公認 S 級ライセンス
JFA 公認キッズリーダーインストラクター
JFA スポーツマネージャーGRADE3
JFA ユメセン

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