Atleta通信

2021.12.06

「日本一のチーム作り」を目指す。ノートよりも振り返りの質が向上した選手たちの使い方とは?

【活用事例】#27 卓球 八戸工業高等学校

目次

強豪がひしめく青森県の卓球界。その中で日本一に向けて日々努力を続けているのが、インタビューを受けていただいた八戸工業高等学校卓球部です。

メンタルトレーニングやボトムアップ理論に基づいた週に一度のミーティング等、独自の取り組みを10年以上も続けているこのチームは『Atleta』の使いこなし方も画期的でした。

今回は大山幸雄先生と上村亮太部長にたっぷりお話を伺いました。

『ベストコンディションで挑むには何が必要か』ノートより振り返りの質が向上した

『Atleta』を使い始めた時の印象はいかがでしたか。

中学生の頃はコンディションなんて意識したこともなかったので、高校に進学してコンディション管理や振り返りの重要性に気づけたのでとても良いなと思いました。また、それをアプリでできる便利さを感じました。
avatar 上村部長

『Atleta』を導入したきっかけを教えてください。

以前から『Atleta』を使われていた函館大谷高校さんと練習試合をした時に紹介してもらったのがきっかけでした。実際の画面や資料を見せてもらって『これはいいな』と思いすぐに契約しました。
avatar 大山先生

『Atleta』導入前からコンディション管理への意識はあったのでしょうか。

それまでは手書きのノートでやっていたのですがその分時間がかかりますし、ノートだと物理的に溜まってしまいますよね。
『Atleta』にすることで記録時間の軽減にもなるし、手元にデータを持ち歩けるのですぐに振り返られるようになったので、とても便利になりました。
avatar 大山先生

ノート運用から『Atleta』への切り替えはスムーズにできましたか。

選手たちはスマホの操作に慣れていますし、通学時間などを使って場所を選ばず入力できるようになったので、かなりスムーズに切り替えられました。
avatar 大山先生

『Atleta』を使い続けることで感じた変化はありますか。

ノートの時と比べて振り返りの質が上がりました。大事な試合の前に自分が良いコンディションだった時を『Atleta』を使って振り返るようになったんです。
avatar 大山先生

自分がいいコンディションだった時の状況、状態を確認しているのですね!

など、これらをヒントにして、大事な試合の一週間前にはできるだけ同じような生活をすることで、ベストコンディションで試合を迎えられるようになりました。
avatar 大山先生
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保護者からも好評!「チームノート」機能を試合速報として活用

『Atleta』の最近の活用について教えてください。

最近だと連絡ボードのチームノート機能を積極的に活用しています。
今までは私からの情報発信に留まっていたのですが、それに対して選手からコメントを書いてもらったり、チームノートを使ったアンケートを取り入れてみたりしています。
avatar 大山先生

『Atleta』には別にアンケート機能があるのですが、そことはどのような使い分けをされていますか。

重要なものや個別の意見についてはアンケート機能を使って、軽めの内容や他の人の回答を共有したい内容の場合はチームノートを使うようにしています。
先週の大会では個別の戦績をチームノートに入力させたのですが、こうすることで保護者も確認できたのでとても好評でした。
avatar 大山先生

試合の速報をチームノートで発信するというのは、とても画期的な使い方だと思います。

やってみて、反省点も見えました。選手自身は1つの大会でたくさん試合があるのでチームノートに記録する時間があまりないんです。
結果をタイムリーに発信したいので、次回は試合がないタイミングの選手に入力をお願いすることで改善できるかなと思っています。
avatar 大山先生

試行錯誤しながらベストな使い方を探していただいているんですね。ありがとうございます!

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グループチャットや試合速報にもなる!チームノートのおすすめ活用法
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コンディション項目も色々試していただいていますよね。

はい、コンディション項目は作って運用してみて、使いづらければやめるといったことを繰り返しています。
avatar 大山先生

最近新しく作成した項目はありますか?

テキスト回答を自由項目として作れるようにアップデートされたのはとても良かったです。
振り返り事項や練習内容について、もともとコメント欄にまとめて書いてもらっていたものを項目分けできたことで選手たちも回答しやすくなりました。
avatar 大山先生

『Atleta』のリアクションが、選手のモチベーションアップにも繋がる

大山先生が指導される上で大切にしていることは何ですか。

とにかく選手と過ごす時間を多くすることです。そういった意味でも一人ひとりと常に繋がりを持てて、ノートにはないレスポンスの速さを実現できる『Atleta』はチーム力向上にとても良い影響を与えてくれています。
avatar 大山先生

ありがとうございます。大山先生は選手のコメントへ每日リアクションされますよね。

リアクションがあるとしっかり見てもらえている感覚もあるので、モチベーションが上がります。
avatar 上村部長

上村部長は主にどういった内容をコメント欄に記入していますか。

を主に記入しています。
あとは休みの報告や、先生が不在の時は部の活動報告を行っています。
avatar 上村部長

部長としての報告も『Atleta』から行っているのですね。

選手がそれぞれ考えて練習メニューを考えているので、コメントの中でそれに対しての否定はしません。
プラスアルファのアドバイスを私からするようにしています。
avatar 大山先生

練習メニューの検討材料や、コミュニケーションのきっかけになる

『Atleta』内でのやり取りが、直接のコミュニケーションに繋がることはありますか。

『Atleta』内で気になる内容があればすぐ話しますね。おそらく直接話しにくいことを書いてくれたりもするので、気になることは直接アプローチすることを心がけています。
別にネガティブな内容だけではなく、『なんか嬉しいことがあったの?』とか、ポジティブなことも含めて、コメントプラスのコミュニケーションを大切にしています。
avatar 大山先生

練習メニューは選手で考えているとのことでしたが、それぞれみんな全く違うものなのでしょうか。

練習の中身は全員違いますね。打つ練習、動く練習といった大枠は決まっていますが、その中から自分がやるべきことを考えて選択してメニューを決めます。
これをするとことで、常に自分に何が足りないかを考えることになります。それぞれで考えるメニューなので、遠回りはあっても間違いはないです。だから私は個々が考えたメニューに対して『NO』とは言いません。
avatar 大山先生
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実際に練習メニューを組むにあたって、上村部長はどんなことを意識していますか。

ある練習が上手くいかなかったなと感じた時は、どうしたら上手くいくのかを考えて改善につながるような翌日の練習メニューを考えています。
またこの時に『Atleta』を使うことで、
avatar 上村部長
遡ることができるので、過去の溜まった情報も活かしながら試行錯誤しています。
avatar 上村部長

12年前に取り入れたメンタルトレーニングの効果

『Atleta』以外で特別な活動はされていますか。

今でこそメジャーになってきましたけど、チームとしてメンタルトレーニングをもう12年ほど取り組んでいます。
それに加えてボトムアップ理論を取り入れながら活動しており、週に一度かなり長時間のチームミーティングをします。
avatar 大山先生

例えばどんなことをミーティングされているのですか?

しっかり時間を取ってボトムアップ理論の考えに沿って選手たちがどのように部活動を作り上げていくか、試合前であればどうしたら勝てるのか、こういった議題をミーティングを通じで部員全員で考えています。
avatar 大山先生

このような具体的な議題はどうやって決めているのですか。

議題は部長や各学年のリーダーに決めてもらっています。
内容としては、例えば『Atletaの入力率を上げるためにはどうしたらよいか』といった何気ないテーマです。
あとは大会の選手選考についてもこのミーティングで選手に決めさせています。私はその時に出た意見や結論には何も意見は出しません。あくまで選手たちで部活動を作ることが重要だと思っていますから。
avatar 大山先生
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そんなミーティングを引っばる部長は毎回とても大変じゃないですか。

とても大変ですが、恵まれた環境でもあると感じています。
ミーティングの中で選手間が揉めることもありますが、最終的にはみんな納得できる形に持っていきます。
avatar 上村部長

大山先生のこの指導方針になったのには何かきっかけがあったのでしょうか?

私は八戸工業高校に来て20年になります。当初の指導は、トレーニングも練習内容も全て私が決めるものでした。
がむしゃらにトレーニングさせて、サボっている選手には叫びながら指導していました。それはそれで強かったのですが、こうしちゃうと私が考えたこと以上のことを選手たちはできないんです。
それから行き詰まってなかなか勝てなくなりました。
avatar 大山先生

これまでの指導の中で限界を感じたのですね。

青森県の卓球は本当に強い。その中で勝ち進んでいくためには、選手自身の考え方や意見も必要だと気づきました。
その頃『勝負脳の鍛え方』という本を読んでいました。さらにたまたまメンタルトレーニングを勉強されている先生がうちの学校にいらっしゃったので、そのタイミングからメンタルとボトムアップを取り入れ始めました。
avatar 大山先生

あくまで指導者ではなく”サポーター”

それが12年ほど前だったのですね。

そこから部活動は選手主体にして、私はあくまで指導者ではなくサポーターとして選手のための環境づくりに努めています。
『Atleta』を導入した理由もその環境づくりの一つです。
avatar 大山先生

そういった方針やメンタルトレーニングを取り入れているという説明は、早い段階で新入部員にも行っているのでしょうか。

4月の1〜2週目でします。
メンタルトレーニングなどの講習をして卓球部として何をしているのかをしっかり説明します。これは選手だけでなく保護者に聞いてもらって、気合と根性だけでは勝てないという科学的根拠を認識してもらっています。
avatar 大山先生

保護者にもしっかり考えを伝えていることで賛同を得られ、協力してもらえる関係になっているのですね。

あとは、とにかく選手が主導でやっていて、私も「NO」とは言わないので、保護者の皆さんも応援してあげてね、といった旨も伝えていますし、『Atleta』の宣伝もしていますよ(笑)
avatar 大山先生

ありがとうございます!上村部長はこんな大山先生の元、部長としてどのようなことを意識して活動していますか。

常にメンバー全体をまとめることを意識しています。その上で、例えば何かあった時は全てを伝えて注意するのではなく、あえて大まかな伝え方をしてメンバー自身に気づかせることで成長機会を与える。そうすることで結果的に部全体のレベルの向上に繋げられるように心がけています。
avatar 上村部長

素晴らしい意識ですね!最後にチームとしての目標を教えてください。

目標は日本一です。日々の練習の質を高めていって、いつも通りのプレーを発揮できるように頑張ります。
avatar 上村部長
日本一に向けて頑張っています。
競技力はもちろんのこと、日本一のチーム作りを意識して、チーム作りが日本一になればきっと結果も日本一になると信じています。
これからも上村始め頑張っている選手たちを応援してあげてください。
avatar 大山先生

お話いただきありがとうございました!応援しています。

プロフィール

八戸工業高等学校 卓球部 / 大山幸雄氏

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八戸工業高等学校(はちのへこうぎょうこうとうがっこう)卓球部 大山幸雄氏

<チームの情報>2021年12月現在

部員数:22名(3年生6名含む)
コーチ数(外部コーチなども含めて):顧問3名、外部コーチ2名、メンタルトレーニングコーチ1名
Atleta導入時期:2019年7月

<主な成績>

第39回全国高等学校選抜卓球大会女子シングルス第5位
第40回全国高等学校選抜卓球大会男子シングルス第3位
第43回東北高等学校選抜卓球大会男子学校対抗第6位
第47回全国高等学校選抜卓球大会男子学校対抗出場
第71回東北高等学校卓球選手権大会男子学校対抗第5位
第85回全国高等学校卓球選手権大会(インターハイ)男子シングルス出場

<保有ライセンス>
(公財)日本スポーツ協会公認卓球コーチ3
青森県高等学校体育連盟卓球専門部委員長