Atleta通信 | 強いチームには”良い習慣”がある。『Atleta』を習慣化できたチームのルーティンとは

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2022.03.24

強いチームには”良い習慣”がある。『Atleta』を習慣化できたチームのルーティンとは

【活用事例】#32 バスケットボール 桜丘高等学校

目次

今回お話を伺ったのはウィンターカップ2年連続出場の強豪、桜丘高等学校バスケットボール部、江﨑監督です。

豪快な口調から頂いたのはたくさんの選手と『Atleta』への愛でした。

スポーツをする上で習慣化することの重要性、そのため生活の中に『Atleta』を溶け込ませたのか、その活用術についてたくさん伺いました。またインタビュー後半ではチームトレーナーの三後トレーナーからも貴重なお話を頂きました。

コメントの確認が夕食時のルーティン、これがとても楽しいんだ。

長年『Atleta』をご利用いただきありがとうございます。早速ではありますが、普段どのようにご利用されているか教えてください。

そもそも練習ノートをずっとやっていたんだけど、集めて持ち歩くのも重たいし、不便さを感じているタイミングで『Atleta』の話をもらって、そんなに高価なものではなかったので始めました。こことても大事なポイントで、値段が高価だったらやらなかったと思うんだけど、とても手頃だったので、正直最初は大きな期待もしないで始めました。ところがやってみると良かったんだよね。
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どんなところが良かったのですか?

部員が50名くらいいるもんだから、どうしても目が行き届かない子が出てくるんです。
練習中に一言も話せないで終わる子も出てきてしまうわけで、コミュニケーションが中心選手だけになりがちだったんだよね。
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チーム全体とのコミュニケーションが難しかったんですね。

この『Atleta』を始めて一番良かったのはコメント機能。練習についてのコメントを毎晩記入してもらって、僕自身は帰宅して22時前後にそのコメントを読んでいるんですよ。夕食を摂りながらね。もう夕食時のルーティンですよ。食事の味なんてそっちのけ。これがとても楽しいんだ。彼らのコメント読むの。下手すると一度のコメントに対して原稿用紙3枚分書いてくる子もいるよ。
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とても読み応えがありますね!

コメントを書かせることで色んなメリットがあると思うんだけど、うちの生徒の学力はそんなにだから、作文能力が高くないんですよ。書いている内容が伝わらない子も多かった。だけど、続けていくうちにだんだん書けるようになってきたんだよね。自分の思っていることが伝わるように表現できるようになってきた。これが『Atleta』をやって一番良かったと思うことかな。
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彼ら自身が『Atleta』を続けることの重要性を認識したから続けられている。スポーツの世界じゃ当たり前。

とても嬉しいです。コンディション機能についてはいかがですか。

コンディションについてはトレーナーに任せている。選手には起きたら体温とその日の調子を記録させていて、トレーナーには彼らの朝の状態をチェックしてもらっています。もしそこで状態が良くない子がいたら、トレーナーからその子に連絡させて、僕はその報告をトレーナーから受ける流れ。あなたたちが作ってくれた『Atleta』が、僕たちの生活の一部になって良い習慣として回っているよ。
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それはとても光栄です。

練習もそうだけど、新しいことをやればいいってことじゃなくてね、良い習慣をつけるってことが一番大事なんだ。強いチームには良い習慣が必ずあるものだから。『Atleta』をやることによって、その良い習慣を身につけることができたと思っている。ほんとにありがとう!!
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その良い習慣が身につく程、うまく運用してくださっている江﨑監督が素晴らしいと思いますよ。

『Atleta』を始めた当時は入力忘れする子がたまにいたんだよ。でも今では完全に習慣化できたからそんな必要もなくなった。みんな漏れなくやってくれているね。
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ここまで習慣化できたことは、江﨑監督が強く言い続けてくれたおかげなのでしょうか。

というよりも、彼ら自身が『Atleta』を続けることの重要性を認識したからだと思うよ。何だってそうだよ。どうでも良いことは無理にやらせても必ず漏れが出るけど、大事なことだと分かればちゃんとやる。これはスポーツの世界じゃ当たり前。プレーするにあたって自分自身が大事だと自覚できれば続けられる。だから、『Atleta』がチーム強化に繋がっている…いや、逆かな。強いチームこそ『Atleta』を続けられると思うね。
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その『当たり前』だと思える選手が揃っているからこそ、桜丘のバスケ部も強いんでしょうね。

揃っちゃいないよ(笑)新しく入ってくる1年生なんて最初は全然できないし。ひとつひとつ丁寧にやり取りしながら習慣化させていくんだよ。
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コメントの記録を続けることで文章力が向上したというお話がありましたが、そこから直接のコミュニケーションの変化もあったりしましたか。

僕は基本コメントに返信はしないの。本当は毎日返してあげたいけど、50人いるからどうしても物理的時間がないわけだ。でも、書いている内容については頭に残るから、翌日の練習でその内容について選手たちをいじるね。
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いじる?(笑)

自分が反省して、『明日はこうしよう』って書いているにも関わらずその反省が翌日の練習で活かされていないと「嘘つくなよ!」ってなるよね。「書いていることは責任を持ってやれ」と。これもとても当たり前のことだけど、『Atleta』のおかげでそういったコミュニケーションはできるようになったね。練習の中で気づいたことを直接返信している感じ。それがあるから彼らも僕に良いことを言われたくて、大胆なコメントをして練習でアピールしてきたりするよ。
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『Atleta』やる前はこんな簡単に報告のやり取りできなかった

毎朝トレーナーがコンディションチェックされているとのことでしたが、江﨑監督もチェックはされるのでしょうか。

見るけど一覧でサッと見るだけだね。体調悪い選手も色で表示されるから一覧見ればすぐ分かる。あとはトレーナーからの連絡を待つだけで、体調不良の選手の対応はトレーナーに任せているよ。
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トレーナーさんは近所の整骨院の方とかですか。また、トレーナーからはどんな報告を受けていますか。

柔道整復師の資格を持っている教え子で、痛みの部位を主に見てくれている。その痛みが個人の傾向なのか、もしくはチーム全体的な傾向なのかは気にしてもらっているよ。我々はチームスポーツだから、全体的傾向があれば練習メニューをトレーナーと相談しながら考えるようにしている。まぁでも個人のケガの方がやり取りとしては多いかな。『Atleta』やる前はこんな簡単に報告のやり取りできなかったからほんとに助かっているよ。
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コンディションは上手に使っていいただけていると思いますが、食事機能は今後いかがでしょうか。

食事はまだ手を出せていなくて、我々の課題でもあるよね。でもこれからはそこにも手を出していかないと上には行けないと思ってる。保護者たちとの関係は良好なので、「しっかり食べさせてください」とは伝えているんだけど、実情は把握できていない。この部分はトレーナーとも話すんだけど、「このトレーニング量の割に今の状態だと食事が足りてないんじゃないか?」という課題は認識しているから、これからしっかりやっていかないといけないね。
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食事に対する課題意識はあるということなので、まずは写真だけ登録してもらって大まかな食事量の把握から始めてみてはいかがですか。

え?食事の写真を登録する機能があるの?
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はい!細かく入れてもらうのは手間だと思うので、まずはそこからすぐに始めてみませんか。

それならできそう。やってみるね。そういえば、今日トレーナー来ているけど、トレーナーにもよかったら話聞いてみたら。時間取るよ。
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ありがとうございます!是非お願いします。

三後トレーナーへインタビュー

三後トレーナーが毎朝のコンディションチェックを『Atleta』からしていただいていると江﨑監督に伺いました。

はい、2年前くらいから『Atleta』の管理者アカウントを江﨑監督からいただきまして、そこからチェックを始めました。
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具体的にどのような項目を見られていますか。

僕が確認しているのは主に身体の気になる部位と体調ですね。あとは睡眠時間も見て、日頃の睡眠の質を確認しています。それらを確認して気になる選手がいたら個別でやり取りをして、その内容を都度江﨑先生に報告しています。
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選手とのやり取りの際は『Atleta』のメッセージ機能やLINEといったツールを利用されているのでしょうか。

文章でのやり取りだと、選手の文章内容が曖昧なことや、細かい表現がこちらに伝わりにくいことがあるので、基本的には通話で直接連絡しています。もしくは直接聞けなかった場合はマネージャーを通して症状を共有してもらっています。
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選手個人のその日のデータだけでなく、数日や数週間といったスパンでコンディションの推移をチェックされたりはしますか。

チームの人数が多いのでどうしても全員分は難しいですが、大会シーズンや、試合に出る主力メンバーについてはコンディションの波を把握したいのでグラフ機能を使って確認しています。特に大会前のトレーニング期は症状が出てしまう選手の数も増えるので、じっくり確認するようにしています。
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監督やトレーナーへの報告のために記録するのではなく、あくまで自分のために『Atleta』を活用してほしい

『身体の気になる部位』項目では痛みの度合いを1〜10で記録できるのですが、トレーナーとして気にされる基準値はありますか。

痛みの度合いはどうしても選手それぞれになってしまうので、『部位が気になってプレーができないと思ったら5以上をつけなさい』と選手たちに伝えています。
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身体の気になる部位、10段階で痛みのレベルを選択できます。

その中で5以上がついている選手は注視するようにしています。あまり細かく設定しても選手たちを混乱させるだけなので、5を基準にしておおよその痛みを記録させています。
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痛みの度合いも含めて、選手たちはみんな素直に入力してくれている印象ですか。

いやー…そんなことはないですね(笑)過去には試合当日に僕が気づくこともありますし、どうしても試合に出たいから隠しちゃう選手もいますね。とはいえプレーを見ていたら分かる部分ではあると思うので、気になった選手に声をかけますし、そこは江﨑監督も気づかれるので、そこで説教してもらうことが多いですね。
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いや!そんなことないよ!!
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(笑)軽い筋肉痛であっても試合に影響がでることもあるので必ず『Atleta』に入力させています。とはいえ入力自体を忘れてしまう選手もいるので、そこは個別のコミュニケーションでできるだけ漏れが出ないようにしています。『Atleta』のデータと日々の練習での動きを照らし合わせながらトレーナーとしてサポートしています。
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最後にトレーナーとして日々選手がコンディションを記録する意義について、三後トレーナーのお考えをお聞かせください。

指導者とトレーナー、またスタッフと選手の情報共有が重要というのももちろんですが、何より選手自身が日々のコンディションを記録していくことで、その蓄積データを元に以前の自分を振り返ることが必要だと思います。
実際に僕が選手だった時も江﨑監督の元で練習ノートを書いていて、時折過去の内容を読み返してみたり、休みの日に振り返ってみたりすると、あとから気づくことがたくさんあったんです。
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ご自身も選手の時に実感されたのですね。

だから今の選手たちにも日記感覚で続けて欲しいです。記録を振り返って『自分はこんな時に痛みが出ていたのか』などが分かると、ケガの把握や予防にも繋がりますし。
監督やトレーナーへの報告のために記録するのではなく、あくまで自分のために『Atleta』を活用してくれるとありがたいなと思います。
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プロフィール

桜丘高等学校 バスケットボール部

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桜丘高等学校(さくらがおかこうとうがっこう)バスケットボール部
江﨑 悟 監督/ 三後 健志郎 トレーナー

<チームの情報>2022年1月現在
部員数:35名
指導者数:2名
Atleta導入時期:2019年2月

<主な成績>
2021年度 ウィンターカップ出場(4年連続出場、8回出場)
全国高等学校総合体育大会(8回出場、準優勝1回、3位1回)