2022.10.06
全日本インカレで前人未踏の8連覇を果たした大阪体育大学を率い、昨年10月からおりひめJAPANの監督も務める楠本繁生監督のインタビューをお届けします。
監督も主力選手もチーム活動と代表活動の二足の草鞋を履く環境の中、一人一人が主体的にチームを支えている様子や、監督の選手に対する信頼が窺い知れます。長年の積み重ねに裏打ちされたチーム作りの秘訣に迫りました。
今となっては無類の強さを誇る大阪体育大学ハンドボール部が常勝街道を走り始める前の創成期の貴重なお話も伺えました。それではインタビューをご覧ください。
答えや解決策は教えない。「選手本人が考える」・「選手同士で話し合う」アクションを通じて自ら解決策にたどり着けるような指導を。
今日はお忙しいところありがとうございます。現在のチーム状況について教えてください。
監督不在でも強さを発揮できるチームの秘訣は何ですか?
チームとしてまとまっての活動が少なくても結果が出てる要因はどのように分析されていますか?
訪問した際、選手が笑顔で「監督は最近全然いません!」と言いながら、私の説明に熱心に耳を傾けてくれました。特にキャプテンとマネージャーの強い責任感を筆頭にチームの自主性・主体性を感じました。その部分についてはどのように指導されているのでしょうか?
監督が長期間不在の中、自主的にチームの活動が進んでいくのは素晴らしいですね。
そのようなチームの成熟に伴い監督のチームに対する関わり方も変化していったのでしょうか?
「土台を築く時期」と「それが自然と引き継がれていきチームが成長していく時期」とがあったとお見受けするのですが、どのような変遷を経て今に至ったのでしょうか?
そこまで劇的な改革をされた背景にはかなりの問題意識があったのでしょうか?
具体的にどのようなアプローチをされたのでしょうか?
十人十色な背景を持つ選手に対して常にアンテナを張って情報を逃さない
ハンドボール界に対して、2024年からの「次世代型プロリーグ構想」を筆頭に、体育会的気質からはかなり離れたイメージを持っています。代表監督の立場で様々なチームをご覧になっていると思いますが、ハンドボール界の現状はいかがですか?
お話の中で選手との距離の近さを感じましたが、普段どのようにコミュニケーションされていますか?
Atletaはどういった期待で導入していただいたのでしょうか?
それは大変嬉しいです。選手に定着しているのも大きいですね。
人は皆一日24時間「平等」に与えられるが、結果は常に「不平等」。この現実をどう受け止めて行動していくか。
前回選手たちと打合せした際、データを見て活用している選手が多い印象を受けました。
トップ選手を目指す高校生に対してアドバイスをお願いできますか
最後に今後の目指す姿を教えてください
大阪体育大学(おおさかたいいくだいがく)女子ハンドボール部
楠本 繁生監督
<チームの情報>2022年10月現在
部員数:部員47名
指導者数:6名(監督、部長、コーチ2名、トレーナー、アドバイザー)
Atleta導入時期:2019年2月
<チームの主な成績>
全日本学生ハンドボール選手権大会:タイトル獲得 9回 (2011年・2013年・2014年・2015年・2016年・2017年・2018年・2019年・2021年)