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第2回 CLIMB Factory CUP in鳥取 開催レポート食育セミナー編

10月6日(土)~8日(月)の3日間にわたり、『第2回CLIMB Factory CUP in鳥取』を開催し、選手権予選を直前に控えた学校同士、本番さながらの白熱した戦いを繰り広げました。まずはこの場をお借りして、ご協力いただきました関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。誠に有難うございました。

CLIMB Factoryが今大会を開催する目的の一つ、それは「育成年代に知ってほしい、本当に必要なコンディション管理の大切さ」を伝えることです。
皆さんが考える、試合で勝つために必要なこととは何でしょうか。サッカーの技術や戦術はもちろんですが、他にどのようなことが必要だと思いますか。CLIMB Factoryは、ベストパフォーマンスを発揮できるコンディション管理、言わば“土台作り”が最も重要であると考えます。

では、なぜコンディション管理が重要なのか、具体的にどのようなことを行えばいいのでしょうか。一人でも多くの選手・指導者の皆さんにそのことを知ってもらいたい、そんな思いから今大会2日目には、誰もが聞いてためになる「管理栄養士による食育セミナー」と、「元Jリーガー2名によるコンディション管理セミナー」を開催致しました。その内容をこちらのコラムで2回に分けてお送りしたいと思います。

まずは第一部、当社で『Atleta』を通して選手の食事アドバイスをしている管理栄養士、鈴木水音(スズキ ミオン)による食育セミナーです。選手たちに知ってもらいたい食事の重要性についてお話をしました。

①アスリートにとっての基本的な食事
②大事な試合に向けての食事
③食べ物を「食べる」ことの意味を知る
④食事の自己管理(Atletaを活用して)

と4パートに分けて、今後の選手生活に活かしてもらえる知識を60分の講義を通してお伝えしました。セミナーの中ではグループワークとして、一食分の食事写真を見て“PFCバランス”と呼ばれる考え方に基づき、栄養素の過不足を考えていただく時間も設け、選手の皆さんは真剣な表情でお互いに意見を交わし合い、更に理解が深まった様子がうかがえました。

◎アスリートの食事の基本ポイント!
・毎食毎に主食・主菜・副菜・乳製品・果物を揃えると100点満点
・主菜1~2皿、副菜は2~3品が基本。運動量が多い時は、主菜2~3品、副菜3~4品
・3食の食事で摂取しきれない分は間食で補う工夫が必要

また、選手権予選を控えた選手たちにとってはすぐにでも実践したい、「大事な試合に向けた食事の摂り方」についてもアドバイス。試合の前日は早めの時間に脂質の少ない夕食を済ましておくことや、試合当日の時間帯に合わせた食事の摂り方など、理屈がわかると食事選びも応用がきくようになります。あるチームの選手は食育セミナーを聞いた後で、「自分にとって必要な食事を理解することができたので、お母さんにリクエストしたい」と話してくれました。

しかしバランスの良い食事を摂ろうと言われると、中にはサプリメントやプロテインで栄養を補えばこんなに食事を摂らなくてもいいのでは?という疑問も出てきます。確かにそういった考えはある意味合理的かもしれません。ですが、「食べ物を食べる」ことは栄養を摂ること以外にも、「噛む」ことやそれによって出る「唾液」が身体に良い影響を与えています。これが、食べ物を“食べる”ことの意味です。食べ物を食べないと内臓機能が低下し胃腸の働きが弱まり、身体のあちこちに不調が現れるリスクも高くなります。また唾液には殺菌効果もあり、病原菌などを殺しています。そのため、サプリメントやプロテインはあくまで補助食品として摂取することが望ましいのです。

◎食べ物を“食べる”ことのポイント!
・色々な物を食べると複数の栄養素を摂取できる
・食べ物を消化する内臓を使わないと、機能が弱まる
・食べ物を噛むことで、歯を食いしばる力がつく

食育セミナーの最後には、バランスの摂れた食事を“身につけるコツ”についてお話をしました。まずは自分の食事を記録し、何が不足していて何を摂りすぎているのか把握することが、身につけるための第一歩です。現状を把握し改善を繰り返すことで、それがやがて習慣に変わります。自分にとって必要な食事を意識しなくても、自然と選択できるようになればそれはもう習慣化されたということになります。CLIMB Factoryは、このバランスの摂れた食事の習慣化を『Atleta』を通してサポートしています。

私達の身体は自分の食べた物でできています。サッカーであれば、90分間走り切る体力がなければいけませんし、その体力をつけるための“トレーニング”、そのトレーニングでパワーアップするための“栄養”、そして 回復するための“休養”が必ず必要です。これら3つのバランスを保つことで、選手生活をより充実したものにできるのではないでしょうか。今回の食育セミナーでは、この3本柱の1つである“栄養”について60分間たっぷりとお話しさせて頂きました。

次回コラムでは、第2部、秋田政輝と國吉貴博の「元Jリーガー2名によるコンディション管理セミナー」についてお届けします。
お楽しみに!

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