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2020.07.03

継続の秘訣は徹底したペーパーレス化!勝つための戦略とは。

【活用事例】#11 陸上競技 花咲徳栄高等学校

目次
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花咲徳栄高等学校 陸上競技部 監督/細田知也氏

動画を活用した新企画で、自粛期間中もモチベーション維持

自粛期間中の活用方法を教えて下さい。

日々のトレーニング内容を入力してもらっています。それを全員分確認して、問題なければ「いいね」ボタンで返して、何かあれば直接コメント返信しています。

会えない中で、Atletaが選手とのコミュニケーションツールになってくれています。
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コメント以外は活用しましたか?

3月から休校となり部活も禁止になったので、連絡ボードを使って保護者向けの案内をPDFファイルで共有しました。
内容としては、
『競技場に行く場合は保護者同伴でお願いします』や『電車では行かないでください』といったものですね。こういった案内を早い段階からできていたので、新型コロナに伴う対応についての問合せはありませんでした。
Atletaを介して文章で伝えられたことは非常に良かったです。
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チームのYou Tubeを拝見しました。Atletaがチームに浸透していると感じ感激しました。

自粛期間に、動画の発信など色んな活動にチャレンジしてみました。
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取り組みについて教えて下さい。

第3段まで企画を実施しました。
全てモチベーションの維持を目的にはじめました。

テーマを決め、動画を各々作成してもらい一つの動画にして選手へ還元しました。
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花咲徳栄高等学校 陸上競技部のyoutubeチャンネル

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TokuharuT&F 花咲徳栄高校陸上競技部チャンネル
詳しい動画は、こちらの花咲徳栄高校陸上競技部チャンネルからご覧ください。
>続きを見る
新入生は入部して間もなく不安も多いと思うので、2.3年生を中心に動画作成し、新入生には動画を見てチームのことを知ってもらうきっかけにもなりました。

また、新入生向けの企画として新入生の世話役を決めました。
それぞれグループ分けをして、上級生が1年生たちの部活や勉強等の学校生活に関する不安を解消する窓口となってもらっています。

普段であればマンツーマンでつけるのですが、こういう状況ですしあえてグループにしました。
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Atleta定着の鍵は”紙管理”からの脱却

導入直後はなかなか定着してない印象でした。半年後程から上手く活用して頂いていますがきっかけはありましたか?

導入直後は、”紙管理”を続けていたから定着ができなかったと考えます。
Atletaはあくまで生徒主体で入力するコンディション管理ツールだと線を引いていたんです。

ですが、連絡ボードのように共有する場があることに気づき、有るタイミングからとことんペーパーレス化を進めました。

日程表や保護者からの手紙もPDFにしてAtletaで共有するようにしました。
それから、比例するように選手の入力率も上がってきたと思います。
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指導者側から意識的にデジタルツール移行することで、選手の意識も変わったのですね。

今となっては情報発信の方法を間違えていたと感じます。
パソコンで作った資料をわざわざ紙に印刷し、配布する際もその場にいない選手には直接渡せないですからね。

今では、私の作業もPDFを連絡ボードに載せるだけで済みます。
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導入のきっかけを教えて下さい。

本校の硬式野球部が利用していたからです。

強いチームがやっているというのは必ず何か理由があると思い、まずやってみようと即決しました。

トレーニング法なども、実は野球部を色々参考にさせてもらっています。
何かが無いと日本一なんてなれませんからね。
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高い入力率を維持するための指導方法があれば教えて下さい。

週一でコンディション比較を使って入力率のデータを公開しています。
そのデータを見ることで入力していない選手に意識的に入力してもらうようにしています。

また、その際に睡眠時間のデータも一緒に公開します。
これは睡眠時間を他の選手と比較させることで、自身のアスリートとしての過ごし方を自覚してほしいからです。
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コンディション比較
コンディション比較を使って入力率を出す方法はこちら
>続きを見る

多くのSNSアカウントにて情報発信されていますが、どんな目的で実施されていますか。

コロナの影響前まではブログだけでした。

ただ、これから学校説明会や部活体験会など今までできてきたことができなくなると思い、これに代わる情報発信が必要だと考えSNSを積極的に始めました。
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SNSは細田監督が管理されていますか?

今は一括して自身でやっています。
今後活動が再開してからは、選手たちにも任せていきたいと思っています。

今回のコロナ禍で身にしみて、ブランディングの重要性を感じました。
継続して学校全体としても、デジタル化や情報発信方法の工夫をしていきたいです。
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チーム部訓が浸透できていることが強さの秘訣

指導する上で大切にしていることがあれば教えて下さい。

中学時代に競技実績が高かった選手が入ってくるわけではないんです。
陸上競技初心者もいます。
今年から全国級の選手が入部してくれるようになりました。

私が勝たせたいと思っても、選手たちが勝ちたいと思わないと厳しいと思っています。
『勝ちたい』と思えるような仕掛けを作ることを意識しています。
とはいえ、やわな練習はしないのできっちりついて来てくれれば必ず記録は伸びます。
自信をつけてもらい、中学時代負けていた選手に勝たせてあげたいです。
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You Tubeでも『雑草魂』が出てきましたが、そういった背景があるのですね。

『雑草魂』は部訓です。入部希望選手には保護者も含めて伝えています。
入学していきなり我が子を『雑草』扱いされたら保護者も嫌ですから。
練習は楽ではないが、その分強くなる旨を伝えています。

説明を受けた上で入部するので、みんな頑張ってくれています。
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チームの目標を教えて下さい。

埼玉県の中で陸上と言えば花咲徳栄高校と言われるようになりたいです。
野球部はそうなっていますからね。
総合的にチームを強くしていきたいです。

あとは、私が生きている内に全国制覇したいです。
これは私自身の夢です。
そこまではあと2万年かかると思いますが(笑)
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最後に選手へメッセージをお願いします。

会えなくなって3ヶ月が経ちますが、選手たちを信じて任せているので、あまり細かくトレーニングの指示はしていません。
自粛が開け、トレーニングが再開されたたら、これまでの遅れを取り戻して、花咲徳栄高校陸上競技部らしく『雑草魂』でやって行きたいと思っています。

なので、自分の目標記録に対するモチベーションだけは持ち続けて欲しいです。
それを一緒に追いかけていきましょう。
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<チームの情報>2020年5月現在
部員数:男子42名/女子18名
指導者数:1名
Atleta導入時期:2017年12月

<主な成績>
2019年度:
関東選抜新人 男子4×100mR(第3位)/女子100mH/女子走幅跳(優勝) /女子やり投(第5位)
U18日本選手権 女子走幅跳(第8位) ※全国大会初入賞
国民体育大会(いきいき茨城ゆめ国体) 女子走幅跳
全国インターハイ(沖縄) 女子走幅跳・女子やり投
北関東インターハイ 男子100m/男子200m(第8位) /男子4×100mR/男子8種競技(第6位・第10位) /女子4×100mR/女子走幅跳(優勝) /女子やり投(第5位)

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