Atleta通信

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2020.07.03

選手の“思考力”をAtletaで鍛える、あるクラブチームのメソッド(前編)

【活用事例】#12 サッカー ソーニョFC掛川

目次
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ソーニョFC掛川 監督 / 久道翔太氏

今回はソーニョFC掛川の久道翔太監督に現在の活動状況やAtletaの活用法、さらにはスポーツにおける思考力の重要性についてたっぷりお話を伺いました。

オンライン指導がうまくいく秘訣“動画配信とコメント機能”

自粛期間の中でAtletaを導入していたことで良かったと感じられたことはありますか。

選手たちからの活動の振り返りをスタッフ間で共有する必要があって、それを円滑に行う ためにAtletaを導入していました。

今回このような状況になり、集まっての練習が難しい事態になっていますが、選手からの情報をスタッフ間で共有し合うという形をAtletaのおかげで継続できている点は良いですね。
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集まれない中でも常に情報が共有されているのですね。

クラブの方針として個人の技術向上に意識的に取り組み、技術向上のためのガイドラインを8年かけて築いてきました。

このガイドラインに沿った練習法を技術の高い選手にデモンストレーションしてもらい、動画を全選手に課題として配信しています。
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メソッドが確立されていたので、非常時でも選手たちに課題を課すことができたのですね。

テキストのやりとりではあれど、選手とのコミュニケーションが止まらなかったことが一番良かったと感じる点です。

どのチームでも自主練習はやっていると思いますが、それを指導者が評価、指導するのは難しい状況だと思います。

そんな中、Atletaを通してコミュニケーションがとれ、選手に情報を提供できていることは非常に助かっています。
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選手にとっても指導者からの声は励みになると思います。

この流れを維持できていることが、選手たちのモチベーション維持に繋がっています。
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スマートフォンを避けない。有効的に使って技術の向上を望む

中学生世代が、スマートフォンを使ってコンディション管理をする点はどう考えていますか?

スマートフォンを持つ選手たちが増えるこのタイミングで、クラブとして活用していく方向に舵を切るのか、『本業は学生だからまだ早い』と言い切って利用を抑制するのか悩みました。

しかし、前者の考え方で進めることで、早い段階からスマートフォンの使い方やSNSのマナー、情報リテラシーを教えてあげることができると考えました。
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Atletaをクラブで活用することに関して、選手や保護者にも説明されていますか。

毎年4〜5月に何故使うのか、そこに伴うリスクといったメリットとデメリットを必ず伝えています。
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スマートフォンの正しい使い方の教育、中々できないことで素晴らしいと思います。

スマートフォンを持っていたら、今の時代気軽に海外サッカーのプレーを見ることができるじゃないですか。そういう時代なので、スマートフォンから得られる情報をたくさん吸収してもっとサッカー上手くなって欲しいです。

情報がたくさん得られるので、昔よりも今のほうがサッカーを上手くなって当たり前だと思ってます。
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一昔前に比べると自分から得られる情報量が格段に増えた時代ですもんね。

『大人はやっていいけど子どもはダメ』って考え方に私は矛盾を感じています。大人はスマートフォン触れるのに子どもはダメっておかしいと思います。
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「ただし絶対条件として、『人に迷惑を掛けるな』って部分を守るよう伝えています。ルールを守ることはサッカーにも繋がりますルールの中で責任を持ってやりなさいということですね。」

Atletaで身に着ける“思考力”と“社会のルール”

Atletaで注視している項目などあれば教えて下さい。

一番見るのは『身体の気になる部位』の項目ですね。選手のケガには気をつけています。

最近気にしているのは『睡眠』関連の項目ですね。単純な睡眠時間だけでなく、『就寝時間』『起床時間』です。
これらを通じて生活リズムが見えて、クラブの活動にも影響してくるので、Atletaを利用していて重要性を再認識できました。
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睡眠時間が気になる選手には声掛けを意識していますか。

よっぽど生活リズムが乱れていないと個別には言いませんが、クラブのルールとして22:30以降はAtletaの記録は原則禁止にしています。

22時から2時の間は成長ホルモンが出る睡眠のゴールデンタイムと呼ばれているので、本来は22時にしたいんですけどね。ただ、平日の練習終わりに22時に寝るのは難しいので30分延ばしています。
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仮に22:30以降にしっかりした文章で振り返りが登録された場合は…?

怒られます(笑)
とにかく習慣化させたいと思っています。
22時頃に途中まで振り返りを書き込んで「続きは明日やります!」とコメントする選手もいたり、「今夜は体調悪いから明日の朝書きます」という選手もいたりしますが、それはそれで良いんですよ。
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(Atletaのコメント画面)

社会に出た時のホウレンソウ(報告・連絡・相談)ってよく言いますが、Atletaを通して学べる良い経験だと思っています。」

Atletaでコメント機能を使うにあたってのルールは入力時間の他にありますか。

ルールはないのですが、今の時期、『オンライン課題』という名目で週に2回文章を書かせるようにしているんですよ。
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(利用イメージ)

「動画や記事を提供し、それに対する感想を300文字程度で書かせて、考えを自分の言葉で表現する練習をさせています。

言語化の表現が得意な選手は、技術面でも高いレベルになるといった印象はありますか?

上手くなる選手には2つのパターンがあって、

ですね。」

前者が理想なのですが、早くから芽が出るのは後者なんですよね。
感覚だけで上達して覚えるのが早い。若い世代は特にこれが多いですね。
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確かに中学生くらいだと脚が速い、背が高いというだけでかなり差をつけられますもんね。

ただ、そういう選手にこそ思考力を付けていかないと、身体能力というのは時間が経てば追いつかれるんですよ。自分で考える力を身に付けないと将来的に厳しくなる。
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「だから身体だけでなく頭も動かすために文章を書かせることや、選手から発信させることを意識的に促しています。Atletaを導入して一番身についてきたのは思考力だと実感しています。」

 

思考力の向上を選手に感じさせる工夫や、ノートからAteltaへ切り替えての変化など久道監督のインタビューは後編へ続きます!

>続きを見るからご覧ください。

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選手の“思考力”をAtletaで鍛える、あるクラブチームのメソッド(後編)
実感しにくい“思考力”の向上を選手に感じさせる工夫とは。
>続きを見る

ソーニョFC掛川(そーにょえふしーかけがわ)

<チームの情報>2020年5月現在
選手数:62名
指導者数:7名
Atleta導入時期:2017年12月

<主な成績>
・高円宮杯U-15リーグ静岡2019 3部リーグ準優勝(2部リーグ昇格)
・パロマカップ 2019年度第27回日本クラブユース選手権(U-15)大会 静岡県予選 決勝トーナメント進出
・JFA第25回全日本U-15フットサル選手権大会 東海大会出場
・高円宮杯U-15リーグ静岡2020 2部リーグ 現在開幕4連勝中(現在は中断中)

<保有資格>
JFA公認B級ライセンス
中学校・高等学校教諭一種免許(保健体育)