Atleta通信 | こんなときだからこそ部活動の本音を語る Atleta座談会Vol.2(前編)

2020.08.17

こんなときだからこそ部活動の本音を語る Atleta座談会Vol.2(前編)

#これからの部活の在り方を考える

目次

前回好評いただいた座談会。今回も引き続き、様々な競技の部活動でご指導されている先生方にお集まりいただきました。

今回もトークテーマは

自粛期間中での各チームの取り組みや、今だから考える部活動のこれからについてお話していただきました。

参加者のご紹介

足立学園高等学校 男子硬式野球部 塚本達也様

福井県立敦賀高等学校 男子硬式野球部 吉長珠輝様

栃木県立小山西高等学校 女子ハンドボール部 伊集院聖悟様

福岡県立浮羽究真館高等学校 ラグビー部 吉瀬晋太郎様

立花学園高等学校 男子硬式野球部 志賀正啓様

近畿大学附属高等学校 男子剣道部 江藤育弘様

01 休校期間中に取り組んでいたこと

足立学園 塚本先生

普段からAtletaを利用していて、主にコメント機能で一日の活動報告をもらっていました。今回の休校に伴って練習もままならない状況になりましたので、Atletaの連絡ボード機能を使って情報共有を行っていました。

連絡ボードでは、

を共有して、それについて各自どう思ったかを考えてもらう形で毎日やり取りをしています。続けることで、練習ができていなくても意識を野球に向けさせることができると思い、取り組みを行っています。

オンラインツールでのやり取りが増えたチームが多いと感じますが、皆さんはいかがですか。

立花学園 志賀先生

Zoomを使った朝会を毎朝7時からやっていました。
春の大会の開催有無が分からなかったので、その中で選手たちの生活リズムが崩れるのが嫌だったんです。野球はできないのは仕方ないですが、昼夜逆転してしまうのは一番良くないので。

Atletaは日誌のような使い方をしています。あとはコメントのやり取りやスケジュール管理ですね。入力してもらった内容について翌朝にZoomを通して口頭でフィードバックしています。本当は日々の体重なども管理させたいのですが、そこは週に1回のアンケートに留めています。

敦賀高校 吉長先生

うちも体重管理はしていないです。なかなか体重が増えていかない選手がいるのも事実ですが、私からは特別「食べなさい」とは言わず、自主的に頑張れる方向に持ってくような指導を心がけています。

具体的に数字で示すのではなく、「腕太くなってきたね!」のような声掛けを積極的にやっています。そういった声かけをすると選手たちも喜んでくれるんですよ。私は『管理』はするけど『監視』はしないようにしています。

敦賀高校は毎日連絡ボードを更新されていますよね。

敦賀高校 吉長先生

基本的に保護者のために更新しています。野球部の活動をマネージャーに記録してもらって、連絡ボードから発信してもらっています。

私は新型コロナが国内で流行りだしてからは選手たちに野球のアプローチを行わなかったです。開催が見えていない大会に向けて「頑張るぞ!」と練習を続けていても、いざ今回のように甲子園大会が中止となれば、選手たちはかわいそうです。

今は選手や保護者の皆さんが少しでも励まされるような動画をマネージャーに編集してもらって、マネージャーから発信してもらっています。

コミュニケーションにも変化があったと思いますが、取り方で意識していることはありますか?

浮羽究真館高校 吉瀬先生

普段からAtletaのコメント欄をよく使っていて、選手の練習日誌のような形にしています。ただ、それが監督のご機嫌伺いのような内容になるのは嫌なので、褒めたり怒ったりはせずに、「受け止めたよ」という意味を込めて全て「よし」と返していました。

しかし、これは毎日グラウンドで面と向かっての会話があったからできていたことなので、会えていなかった期間は個別にコメントを返すようにしていました。

あとはモチベーション動画を作って選手に共有したり、Zoomを使って定期的にトレーニングを行ったり、色んなことにチャレンジしてみました。とても勉強になっています。

小山西高校 伊集院先生

インターハイ中止を受けてから、zoomで直接選手たちの顔を見て話すことを始めました。普段から自分で考えてから行動を起こそうという話をしているので、その考えを意識してミーティングを行っています。

ミーティング初回はこの期間に各個人で身につけたことや、改めて普段の当たり前が当たり前ではなかったことを痛感したので、これまでの感謝の気持ちを話させました。

あとは、有名アスリートの記事を連絡ボードで共有して、選手たちに感想を話してもらう会も行いました。Zoomでの画面共有の方法が分かってきたので、今後はハンドボールの試合解説などでも使ったり、休校明けもオンラインツールを活用していこうかと考えています。

近畿大学附属高校 江藤先生

今年は3年生で上を狙える選手もいたのですが、インターハイが中止になりまして。夢がなくなって気持ちがどん底まで落ちたのではないかと心配していたのですが、3年生たちから「後輩たちに何かを残したい」という話が出ました。

を後輩たちに伝えてくれています。

それとは別に学校全体の取り組みとしてリレー動画を展開しており、剣道部からは自分の成長につながった本の紹介する動画の配信を予定しています。学校のため、人のためになる活動をしたいという話が選手から出てきたことは非常に嬉しかったです。

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「休校明けの部活動の在り方」の座談会の様子は後編へ続きます!

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こんなときだからこそ部活動の本音を語る Atleta座談会Vol.2(後編)
「休校明けの部活動の在り方」についてお話を伺っていきます。
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