Atleta通信

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2021.10.26

選手からのサインを見逃さないことが『Atleta』をやらせている責任

【活用事例】#24 陸上競技 埼玉県立大宮東高等学校

目次

『選手からのサインを見逃さないことがAtletaをやらせている責任。選手からのサインを見逃さないためにも、1日100回以上アプリを立ち上げることもあります。』
選手とコミュニケーションを通じて信頼関係を築いてきた、体育科のある埼玉県の強豪校、大宮東高等学校陸上競技部を率いる川﨑先生に信頼関係構築の秘訣を存分に伺いました。

言い過ぎではなく、今は『Atleta』がないとコミュニケーションが取れない

『Atleta』導入の経緯を教えて下さい。

元々日誌をノートで書かせていて週に一度提出させていました。しかし毎日書くことが浸透せず、ほとんどの選手が提出前にまとめて書いていました。練習内容をその日のうちに記録しないと意味がないのに。どうしたら改善できるかと悩んでいた時に『Atleta』を知りました。
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日誌を毎日書いてもらえないという課題があったのですね。

僕は日々の活動を振り返る機会がすごく大事だと考えています。振り返ることで「明日はどうするか」と自分の中で準備できるからです。『Atleta』によりこの振り返りをほんの数分でできるようになり、選手たちが続けやすくなりました。
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記録の媒体が紙からスマホになったことで選手の負担が軽減したのですね。

振り返りだけでなく選手と指導者とのコミュニケーションが円滑になったと感じています。選手は直接相談しづらいケガのことや人間関係のことも含めて『Atleta』を通して相談してくれます。言い過ぎではなく今は『Atleta』がないとコミュニケーション取れないほどです。これは長距離担当の竹林先生にとってもそうです。部員数が多いからこそ、アプリを使ったコミュニケーションはとても適していますし、短時間で振り返りもできる良いアプリだと思っています。
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選手皆さん振り返りをしっかり入力されている印象があります。

選手によってはかなりのボリューム書いてくれます。主力選手は特に書けていますね。あと女子選手はコツコツしっかり書けている印象です。今シーズン女子選手の成績が良いですし、振り返りの効果が影響しているのではないかと感じています。
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100万回言って分からなければ100万1回言えば良いだけ

『Atleta』の入力にルールを設けていますか。

基本的に23時までに入力させています。できる選手たちは早い時間帯に入力してきますね。練習後疲れて寝ちゃって入力しない選手もたまにいるのですが、最近はほぼ全員この時間を守ってくれています。仮に3分でも遅れちゃったら選手から電話きますよ。「すみません!寝ちゃいました!」って。
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3分遅れただけでも電話で報告してくる選手は偉いですね。チームとしてホウレンソウ(報告・連絡・相談)を徹底させているのですか。

人数多い分、そこを徹底しないとすぐにまとまらなくなるんですよ。各選手様々な価値観持っていますからね。個人の価値観をチームに押し付けるのではなく、いろんな価値観を摺り合わせて行く必要があると思います。だからこそ相談や提案は受けます。「ルールをこうした方がいいと思います」とか。採用するかどうかは分かりませんが、根拠をしっかりと伝えてくれれば話を聞きます。
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なかなか社会人でも難しいことだと思います。先生の指導を拝見しましたが、選手にしっかり言い聞かせるような伝え方をしている印象がありました。何か指導する上で意識されていることはありますか。

正直、部員も多いので様々なレベルの選手がいます。一方インターハイや全国大会のような大きいな大会に行くと伝統校というか、学力も含めて非常に能力が高い選手がそろっている学校がやはり上位にきやすい。そんな選手たちはおそらく指導者が5ぐらい言えば5以上のことを理解できるから強いのだと思います。
しかしなかなかそういう学校は少ない。
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しかしその状況に対してあきらめるのではなく、指導者が選手が分かるまで粘り強く言えば良いだけなんです。100万回言って分からなければ100万1回言えば良いだけ。そうなるとやっぱり口うるさくなってしまうこともありますが、とにかく何度同じことを言うことになってもいいから伝え続けることは意識しています。特にうちの選手は真面目な選手が多く陸上競技は好きなので、時間はかかる場合もありますが、必ず変化はしてくれます。
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『Atleta』への入力も何度も指導し続けた結果、定着してきたのでしょうか。

そうですね。とはいえこの辺難しくて、正直あまり強制はしたくないんですよ。たまに他のAtleta通信の記事で入力を強制させていない先生のインタビューとかもありますよね。あれすごく分かるんですよ。でもやはりうちは最初にしっかり言わないとやらないですからね。
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毎晩全選手分の入力内容に目を通すことで一人ひとりと向き合えるんです

コメント機能で選手とやり取りはされますか。

書いている内容が気になる選手には返信します。僕はコーチである前に学校の先生ですから、生徒が大宮東高校に来て陸上頑張って良かったなって思ってほしいです。だから返信することで選手の精神安定的役割になれたら良いかなと思っています。どうしても人数が多いから普段練習を見ていても全員に声掛けは難しいですし、選手の本心は分からないんですよ。だからこそ毎晩全選手分の入力内容に目を通すことで一人ひとりと向き合えるんです。
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毎日『Atleta』を見ることで選手たちの現状を把握されているのですね。

これは家庭の問題なのですが、『Atleta』を始めてから爆発的にスマホを見る機会が増えたので、カミさんに浮気を疑われたくらいですよ(笑)
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それほど『Atleta』をご活用いただけているということですね(笑)『Atleta』をチェックする上で重要視している項目などあれば教えてください。

体調はもちろん、身体の気になる部位はよく見ます。あの、痛みの度合いが色の濃淡で分かる機能いいですよね。あの見せ方考えた人すごいと思います!ケガした選手の痛みが日に日に薄くなっていくのを見ることで回復度合いが分かってすごくホッとします。 試合期は特に注視している項目です。
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『Atleta』導入に関して選手の保護者はどういった反応でしたか。

特に反対もなく、導入に関して理解を示していただけました。たまに保護者からコメントの入力があったりしますよ。相談事とか。
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保護者も『Atleta』を見てくださっているのですね。

時代的に今ってLINEとかでのやり取りって当たり前なのですが、基本的に教員と生徒の間で個人的なSNSのやり取りはダメなんです。だからこそ『Atleta』はやり取りが密にならずに堂々とやり取りができるので、その点でとても重宝しています。連絡ボードで共有もしやすいですし、既読未読が分かる機能もとても便利です。
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選手は「見るな」って言ってもスマホを見るから、そこに連絡事項を送ればいい

連絡ボードも頻繁に更新されていますよね。

昨年のコロナ禍で練習ができなかった際に連絡ボードに僕の心の叫びを何度も上げました。『各自ちゃんと練習続けろよ』みたいな内容ですが。当時は半べそかきながら更新していましたよ。(笑)この時は選手との繋がりが『Atleta』しかなかったから本当に助かりました。
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普段の連絡事項も連絡ボードをご利用されていますか。

そうですね。ミーティングで伝えたことも再度連絡ボードに上げます。そうしないと忘れちゃうので。選手たちは普段学校で「見るな」って言ってもスマホを見ますから。だったらそこに連絡事項を送ることで絶対見てくれる状態にしようと。逆転の発想ですよね。
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休ませることが強さの秘訣

食事管理機能はご利用されていますか。

食事の入力頻度は選手によりますね。専属の管理栄養士さんから数ヶ月に一度栄養講習してもらっているのですが、なかなか入力が定着していないのがチームとして課題です。栄養と休養はうちのチームの売りでもあります。
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休養も重要視されているのですね。

うちかなり休ませるんですよ。1回の練習量はかなりキツいのですが、今年の夏休みなんて40日中12日は休ませていますから。休ませることが強さの秘訣だと思っています。仕事もそうですが、休みがないと頑張れないじゃないですか。だから僕は週3日休みでも良いと思っています。朝練もやりませんし。そんな事をするくらいなら寝かせた方がいいですよ。その分1回の練習量を大きくすればいい。
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休息の重要性がある一方で、休ませ過ぎると選手がサボってしまう…といったコントロールが指導者としては難しいと思いますが、どういった指導を心がけていますか。

僕のミーティングを1週間聞いていると「この先生同じこと何回言うんだよ」って思われるくらい同じことばかり言うのですが、「栄養と休養と練習は全て平等。食べないのなら練習はしなくていいし、寝ないのなら練習はしなくていい。では具体的にどのくらい食事と睡眠が必要か…なぜそこまで必要か…」といったことを何回も伝えています。
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練習と食事と睡眠の関係をしっかり論理的に伝えられている指導者って意外と少ないと思うので、とても素晴らしいことだと思います。

よくドラゴンボールを例えに出すんですよ。サイヤ人って戦って受けたダメージを回復させるとめちゃくちゃ戦闘力上がるんですよ。「死にかけのサイヤ人が仙豆(センズ)って豆を食べると全回復して更に極端に強くなるんだけど、人間ってこうゆうものだからな!」って伝えってます。まぁ仙豆はないのですが(笑)トレーニングして追い込んで筋肉を一度壊して、そこに栄養を入れて回復するために時間をしっかり取れば、サイヤ人ほどではないけどパワーアップする。これが練習の根幹ですからね。
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漫画の例えは選手たちにはとても納得感のある説明ですね。

今の十代の子たちにドラゴンボールの話ししてもいまいちピンと来ないようですけどね(笑)とにかく練習前後は別人なんだってことを言い聞かせてます。
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選手からのサインを見逃さないことが『Atleta』をやらせている責任

他にも指導するうえで気にしている項目や機能はありますか。

女子選手の生理は気にしています。特に陸上競技は直結するので気をつけていますね。直接は言えないじゃないですか。選手によっては影響がある選手もいればそうでない選手もいますし、そこを見極める上でも重要な情報ですね。そこを知れることで練習量の調整や休みを与えられたりできますし。もちろんそういったことを気にされることが嫌な選手もいるとは思いますが、直接会話しなくても状態を知れるというのはアプリならではだと思います。
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常に『Atleta』を気にしながら選手にベストな指導をされているのですね。

僕は『Atleta』に記録される選手からの何らかのサインを見逃さないように気をつけています。これが選手に『Atleta』をやらせている僕の責任です。
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埼玉県立大宮東高等学校(おおみやひがし)陸上競技部

<チームの情報>2021年10月
選手数:81名
指導者数:顧問4名、外部トレーナー1名、外部管理栄養士1名
Atleta導入時期:2018年2月
(旧CLIMB DB:2017年7月)

<主な成績>
【2020度】
全国高校陸上競技大会:
女子400mR、1600mR出場

関東選抜新人陸上競技大会:
女子100m優勝、400mR優勝

【2021年度】
全国高等学校陸上競技対抗選手権大会(インターハイ):
女子400mR4位、男子400mR出場

埼玉県高等学校新人大会:
女子総合優勝