Atleta通信 | データの可視化で意識付け。 バスケ強豪校の 指導者・選手目線での活用方法とは。

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2022.02.08

データの可視化で意識付け。 バスケ強豪校の 指導者・選手目線での活用方法とは。

【活用事例】#30 バスケットボール 國學院大學久我山高等学校

目次

ウィンターカップ出場を果たした東京都男子の強豪校、國學院大學久我山高校バスケットボール部。学生時代の経験を経て、『強くなるためには練習だけが全てではない』と話される監督の酒井先生から、6年間ご利用いただいている『Atleta』が、どのような成果に繋がったのかお話しいただきました。
また、チームを代表して末次キャプテンと、選手兼Atleta係をしている鴫原君にもお話を伺いました。

練習だけが勝敗を100%決めるわけではない

『Atleta』を導入された経緯などを教えてください。

チームを強化する上で、バスケットの練習だけじゃなくいろいろな要素が必要だと思っている中、『栄養・食事』はとても重要な要素だと思っていました。『Atleta』はそれを目に見える形にするものだと感じました。
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『可視化』という部分がキーになったのですね。

そうです。食事ってすぐ結果に出るものではないので、記録をしてそれが成果に繋がっているかどうかを客観的に評価できるのが『Atleta』だと思ったので良いと思いました。
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『強化する上で練習以外の要素も必要』とのことですが、それはご自身のこれまでの経験が影響しているのでしょうか。

大学時代トレーナーをやっていたのですが、その時インカレの決勝前日に大ケガをした選手がいたんですね。絶対出場できないくらいのケガでしたが、その選手には『出場しない』という選択肢はないわけですよ。だから僕はアイシングと圧迫を一晩中するなど、やれることは全部やって、結果的に出場して優勝したんですよね。
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出場できただけでなく勝利ももぎ取ったんですね。

上のレベルになるほど、本当にちょっとのところで勝敗が変わって人生大きく変わるという瞬間をたくさん経験して思うのが、練習が全てじゃない、と思うんですよ。先程の話のように、怪我をした時にトレーナーがいるとか、栄養管理をやっていたから試合中に脚がつらないで出来たとか、そういうことも勝利に繋がると思うんですよね。
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自分達はプロフェッショナルであるという意識づけ

具体的にコンディション管理や調整はどのように取り組まれていますか。

一番は意識づけです。基礎知識は選手もある程度ついてきたと思うんですよね。入力を続けることによって選手たち自身が『入力するのであればこうしていこう』という意識がついてきたと思います。食事も気を遣っているし、トレーナーにもちゃんとケアしてもらいながら、トレーニングもちゃんとする。それを続けることで、成果も大事なんですけど、『自分たちはここまでやってるんだ!』という、プロフェッショナルな意識を持つことが大事だと思います。
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『Atleta』を6年程ご利用いただく中で、意識づけが成果に繋がった、また選手の変化はありましたか。

全体的に食事に対する当たり前の基準が上がったと思います。『Atleta』を有効活用している選手はしっかりできていると思います。あとはやっぱり「身体が大きくなったね」と言われることが結構多くなりましたね。
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当たり前の基準が上がったとのことですが、これは摂取カロリーや栄養バランスに気をつけるようになったことが身体に現れているということですか。

そうですね。70kg前半だった選手が今は95kgになっていたり、他の選手も2, 3年で10kg増となって卒業していくので、これはやはり明らかに意識して食べているからだと思います。この効果は大きいですね。
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選手同士で食事に関する話をする場面などありますか。

ありますね。お互い「飯食えよ」って言い合ったりしてますし、プロテインは絶対飲んでいますし、練習後のリカバリーもほとんどの選手がやっているので、僕がいちいち言わなくてもやるのが当たり前の状態になっています。
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久我山のスタンダード、1日5合

食事をかなり重視されているのですね。

特に言うと朝飯ですよね。朝食を摂っているかどうかは結構大事です。そもそも朝食べられない選手って基本そんなに食べられないんです。逆に朝しっかり食べる選手は昼も夜もしっかり食べるんです。勝負は朝だと思います。朝食べないと昼夜では補えないんですよね。
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朝食を食べない選手は相関的に全体の食事量が少なくなるということですね。

『なに食べてるの?』と聞くと、結構パン食が多くて、充分に栄養摂取できていない選手もいます。これは習慣だと思うので、合宿の間はノルマとして1日5合を課しています。実際に5合を目の前にした時に『自分は全然食べてなかった』と分かれば、合宿後も『あのくらい食べなくちゃいけないんだな』と感じてもらえると思いますし、そういう食べる習慣を植え付けていきたいと思ってます。
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1日5合というのはみんな同じ配分で食べるんですか?

朝が 1合、昼と夜で2合ずつといった目安です。朝はカレーにして食べさせています。また、食べきれなかった分をどのタイミングで消費するかを自分で考えることも一つ勉強だと思います。
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食事の知識向上への取り組み

栄養士から食事に関する勉強会を受けていると伺いました。

はい、選手と一緒に保護者にも受講してもらっています。毎年4月は必ずやってもらっていますし、今では選手個別でも見てもらっています。栄養士の方には月一程度来てもらってもいます。
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個別指導というのは『Atleta』に登録した食事の写真を共有して行っているのですか。

はいそうです。足りない栄養素などのアドバイスをもらっています。
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久我山の強さの秘訣

先生自身のコーチとしてのモチベーションを教えてください。

練習以外のところでいろいろとサポートしてくれる方々がいっぱいいるので、そんな人たちに『サポートしていて良かった』って思ってもらいたいです。そこが一番僕の中でのモチベーションです。だからこそ何とか結果でね、恩返ししたいと思っています。
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トレーナーや栄養士といったスタッフを始め、保護者も含めてチームにはたくさん関わって支えてくださる方々がいらっしゃいますもんね。

関わりを持ってくださる人たちがいれば選手たちも嬉しいし、選手たちもそういった方々と良いコミュニケーションをとっていますよ。
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大人と関わるって、高校生にとって結構大事ですし、その中で成長するきっかけになりますよね。

そうなんですよ!今日もそうですが、練習場に誰かお客さんが来たら、選手たちは『俺たち注目されているんだな』って自覚を持てますからね。だから OBにもどんどん足運んで顔出して下さいって言っています。人が頻繁に出入りしているチームがいいなと思っているので、全部オープンにしています。
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バスケの技術的な部分、栄養面の意識や指導、そして周りの人たちとの関わりが久我山の強さの秘訣なんですね。

はい、そう思っています。
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末次 琉良 キャプテンへインタビュー

ウィンターカップ初戦に向けてチームのモチベーションや雰囲気とかはどうですか。

チームの目標が「全国大会ベスト8メインコートに立つ」という目標に向かって、予選が終わってからずっと準備してきました。組み合わせも決まっていて相手の研究や準備をしてきているので、本番思い切ってやるだけかなと思っています。
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具体的にどのような準備をされてきましたか。

相手チームの試合映像を見て、チームみんなで攻め方や守り方を話し合って、改善できるところを探しています。今までやってきたバスケットをより良くする方向でやってきました。
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試合を控えた選手の心の状態は落ち着いていますか。

ウィンターカップ予選は東京1位を目標でやってきて、そこに対してモチベーション高くやってきたんですけど、実はウィンターカップ出場が決まってからモチベーションが下がっちゃって。と言うのも、出場できることに満足しているというか、燃え尽き症候群みたいな感じで。
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予選突破で出し切ってしまった部分があったのですね。

「これじゃちょっとだめだよね!』と、チームでミーティングを開きまして、自分たちが本当に目指しているものは『全国大会ベスト8』なんだということを改めて意識しました。そこからはチームとしても全体的に良い状態だと思います。
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改めて目標を意識できたのですね。

コンディションの部分や栄養の部分、身体のケアの部分でいろんなサポートを受けさせてもらっているし、自分たち自身もすごく意識できているので、そこに関して不安はないです。
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素晴らしいですね。疲労度なども気にされていますよね。

そうですね。予選の時も連戦の疲労で、どうしても試合の後半になるにつれて体力が持たず、プレーが雑になってくることがありました。なので、それに関してはスタミナ強化はもちろん、試合に入るまでのコンディションを見直してやってきていますね。
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『Atleta』へ毎日コンディションを入力してもらっていますが、入力のタイミングで自分の身体について考えることはありますか。

はい。毎朝体重を測って記録しているのですが、食べたご飯の量で体調が分かるので、体重が減っていたら、『食べれていないということだから疲れているのかな?』とか。『Atleta』の機能の中でも人それぞれでコンディションの指標が違うと思うんです。僕にとっては体重の変化が自分のコンディションを見極める鍵の一つになっています。
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最後にウィンターカップに向けてキャプテンとして意気込みをお願いします。

チームとしては全国ベスト8に入ってメインコートに立つことを目標に1年間ずっとやってきたので、そこを目指して頑張ります。また、僕個人としてはキャプテンとしてポイントガードとして、チームを勝たせられるよう、チームの雰囲気作りや試合中のゲームコントロールをやっていきたいです。
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鴫原 樹生 選手(兼『Atleta係』)へインタビュー

『Atleta係』とは実際にどのようなことをされているのか教えてください。

主にコンディションや食事登録の呼びかけ、特に最近は体重と睡眠時間の入力をチームメンバーに呼びかけてやってもらっています。もちろん自分でも入力しています。
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入力したデータはどのように振り返っていますか。

体重の変化はグラフで見るようにしています。それで自分の体重の増減状態を把握しています。
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定期的に体重をグラフでチェックしているのですね。

月に1回は必ずグラフを見て、それによって食事の摂り方を考えています。
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体重の変化がコンディションや体調、身体のキレに繋がってくると感じますか?

そこは体重よりも睡眠時間が大事かなと。6時間以下だとかなりキレが悪くなります。9時間弱は寝ないと身体が動かないと感じます。
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そういう傾向が『Atleta』に記録していくことで分かってきたのですね。

自分は結構睡眠時間が必要な方だと思うのですが、他の選手で6時間睡眠で充分という人もいます。個々のコンディションについては他の選手たちとも話します。
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最後にウィンターカップに向けて、意気込みを教えてください。

この1年の集大成だと思っています。僕は2年生ですけど、しっかり3年生を支えられよう、泥臭く頑張って目標のベスト8へ行けるように頑張ります。
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國學院大学久我山高等学校(こくがくいんだいがくくがやま) バスケットボール部

<チームの情報>2022年1月現在
選手数:43名(デジタル運営スタッフ:2名)
スタッフ数:7名(監督、顧問2名、アシスタントコーチ2名、トレーナー、管理栄養士)
Atleta導入時期:2018年1月
(CLIMB DB導入時期:2016年1月)

<主な成績>
【2021年度】ウィンターカップ出場
【2020年度】ウィンターカップ東京都予選第5位
【2019年度】ウィンターカップ出場