スポーツの「安全」を知る。社内勉強会を開催しました!

社内勉強会

スポーツの「安全」を知る。社内勉強会を開催しました!

2026.08.27

目次

クライムファクトリーでは、スポーツに関わるさまざまな知識を学び、日々の業務やサービスづくりに生かしていくため、社内勉強会を開催しています。

これまでにも、スポーツ栄養睡眠、コンディショニングなど、スポーツに関わるさまざまな分野について学んできました。

本日のテーマは、「スポーツの安全」

スポーツの現場では、日々さまざまな活動が行われています。
その一方で、思わぬ事故や体調不良など、緊急事態が起こる可能性もあります。

今回は、スポーツセーフティージャパンの方を講師にお迎えし、安全なスポーツ活動の環境をつくるために必要な「セーフティーアクション」について学びました。

最善を望み、最悪に備える。

スポーツ現場の指導者の方々に向けて行われている内容を教えてもらいましたので
是非、皆さんもご覧ください!

「知る」― まずは起こりうる危険を知る

スポーツ活動における安全な環境づくりには、「知る・備える・整える」という3つのアクション。
その中でも、まず必要なのが「知る」こと。

起こりうる危険を事前に察知し、準備することが重要です。

安全な環境づくりは、指導者だけが担うものではありません。
選手や保護者、指導者や教員、施設管理者や競技団体など、スポーツに関わる一人ひとりが、それぞれの立場で安全について考え、行動することが大切です。

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スポーツ事故の原因トップ3「トリプルH」

中学校・高等学校の運動部活動における死亡・重度障害事故について学ぶ中で紹介されたのが、「トリプルH」です。

Heart:「人工呼吸」よりも「胸骨圧迫」を優先する?

Heart(突然心停止)の中で、質問があったのが、心肺蘇生(CPR)について。
意識がなく、普段どおりの呼吸がない場合には、胸骨圧迫とAEDの使用が重要になります。

そして意外だったのが、救命講習を受けていない人などが対応する場合、人工呼吸を無理に行うよりも、胸骨圧迫を続けることを優先する考え方があるということ。

胸骨圧迫を続けることで脳に酸素を送り続けることができ、救命やその後の予後につながる可能性がある。というお話に、私たち自身も知識をアップデートすることができました。

Head:頭や首のケガは「復帰」までが大切

頭部外傷には、

があります。
頭や首にケガをした可能性がある場合には、無理に動かさず、専門医の診察を受けることが大切です。

重要ポイントとしては、ケガをした後の競技復帰について。

症状が落ち着いたからといって、すぐに競技へ戻るのではなく、専門医の判断のもと、段階的な復帰プロトコルを守ることが重要だというお話でした。
「もう大丈夫そうだから」と「早くメンバーに復帰したいから」と自己判断で復帰してしまうのではなく、適切なプロセスを踏んで復帰するところまでが、安全なスポーツ活動につながるということを改めて学びました。

Heat:「少し休めば大丈夫」ではない?熱中症への対応

熱中症には、

など、さまざまな段階があります。

今回の勉強会で特に印象に残ったのが、「熱痙攣よりも、熱疲労のほうが重篤な状態である」ということ。

「足がつった」といった熱痙攣はスポーツ現場でも起こることがありますが、
頭痛や倦怠感、めまい、気分が悪くなるといった症状が出る熱疲労については、
一度でも症状が出た場合、その日の練習には復帰しない・させないことが重要だと教えていただきました。

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「少し休んで、症状が良くなったから練習に戻る」という判断は、現場では起こり得るかもしれません。

しかし、今回のお話を聞いて、症状が改善したように見えることと、安全に運動へ復帰できることは別なのだと、改めて考えさせられました。
熱疲労が疑われる場合には、まず運動を中断し、水分補給や身体の冷却など、適切な対応を行うこと。そして、無理をさせず、その日の復帰はしない・させない。

「大丈夫そう」に見えるときこそ、慎重な判断が必要だということを学びました。

「備える」― いざというときに必要なものを準備する

安全なスポーツ活動のために、次に大切なのが「備える」こと。

講義の中で、こんな問いかけがありました。
「皆さん、一番近くにあるAEDがどこにあるか知っていますか?」

心停止から数分が経過すると、脳へのダメージにつながる可能性があります。
だからこそ、一番近くにあるAEDの場所を全員が把握していて、一秒でも早く準備することが重要です。

救急車が到着するまでの時間をどう過ごすか。
学校だけでなく、合宿所など普段とは異なる場所で活動する場合でも、
必要なものがどこにあるのか、必要なときにすぐ取りに行ける場所をあらかじめ知っておくことが、救命につながります。

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熱中症も「備える」ことが大切

熱中症が起こったときにすぐ身体を冷やせるよう、冷却に使うものや場所、方法をあらかじめ準備しておくことも大切です。

例えば、大きなタオルや氷などの冷却用品を用意したり、必要に応じてアイスバスを準備したり。
「そのときになってから考える」のではなく、起こりうる事態を想定して、必要なものを事前に揃えておく。

これも、季節や場所によって必要な「備え」は変わってくるため、その時々の環境に合わせて、適切なものを準備しておくことが大切だと教えていただきました。

「整える」― 緊急時の対応を事前に決めておく

緊急事態が起こったとき、誰が、何を、どのように対応するのか。あらかじめ決めておくことも、スポーツの安全を守るためには重要です。

そこで紹介されたのが、緊急時対応計画(Emergency Action Plan/EAP)です。

EAPでは、

などを事前に整理しておきます。

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今回特に印象に残ったのが、EAPはデジタルだけでなく、紙でも用意しておくことが大切ということ。

緊急時には電波が届かなかったり、「どこに情報があるの?」と探す時間が発生したりする可能性があります。

現在は部活動の地域移行なども進み、外部コーチなど、施設を使い慣れていない方が指導に携わる機会も増えています。
例えば、初めて訪れた合宿所で緊急事態が起こったとき、「この施設の住所は?」「AEDはどこ?」と聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。

だからこそ、施設の住所やAEDの設置場所、緊急時の連絡先などを、誰でもすぐに確認できる形でまとめておくことが重要とお話がありました。

その場にいる人が、必要な情報をすぐに確認・共有できるようにしておく。
これも、緊急時に迅速な対応をするための大切な「整える」だと教えていただきました。

最後に

起こりうる危険を事前に予測し、必要なものや対応方法をあらかじめ知っておく。そして、いざというときに誰がどう動くのかまで、事前に整えておく。

スポーツに関わるサービスを提供している私たちにとっても、改めて安全について考える機会となりました。

また、普段スポーツ現場の指導者の皆さんが学んでいることや、日々の活動の中で気を付けていることを知ることで、現場ではどのようなことが求められているのか、私たちがより現場の力になるためにできることは何かを考えるきっかけにもなりました。

今回学んだことをきっかけに、これからもさまざまな角度からスポーツへの理解を深め、日々のサービスやお客様との関わりに生かしていきたいと思います。

今回の勉強会で紹介した内容について、さらに詳しく知りたい方や、スポーツセーフティーについて学んでみたい方は、ぜひスポーツセーフティージャパンまでお問い合わせください。