夏の暑さが厳しくなるにつれ、部活動やスポーツの現場では熱中症への対策が欠かせなくなります。
最高気温や平均気温は年々上がっており、これまで以上に暑さとうまく付き合いながら活動していくことが大切です。
スポーツ時の熱中症対策として、活動中の水分補給や体の冷却、日ごろのコンディション管理が重要です。
夏の大会や目標としている舞台で自分の力を発揮するために!今回は普段からできる熱中症対策をご紹介します。
熱中症リスクを知って備えよう
夏直前や急に暑くなった日、オフ明けにも要注意!
体が暑さに慣れていない時や、オフ明けで暑さへの耐性が弱まっている時は、特に熱中症に注意が必要です。
は、熱中症のリスクが高まりやすいタイミングです。
体を暑さに慣れさせることを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」と言います。
個人差はありますが、アスリートの場合は5~10日間程度かけて徐々に暑さに慣れていくと言われています。
暑熱順化の方法として、
・始めは急に強度の高い、激しい運動をしない ※暑さに弱い人は、特に無理をしない
・シャワーだけで済まさずに、湯船に浸かる
・冷房に頼り過ぎず、適度に汗をかく機会をつくる
などがあります。
特に暑熱順化により発汗量が増えるため、より多くの水分補給を心がけましょう。
WBGT(暑さ指数)を活用しよう
暑さ指数(WBGT)は気温だけでなく、
湿度・日差し(照り返し)・風の影響を総合的に評価した指標です。

日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」より
WBGTは活動の目安として活用できますが、同じ環境でも暑さの感じ方や熱中症のリスクには個人差があります。
特に、体力が低い人、年齢が低い人、肥満傾向の人、暑さに慣れていない人などは注意が必要です。
暑さ指数を参考にしながら、一人ひとりのコンディションに合わせて、運動量を調整したり別メニューを検討しましょう!
Atletaで現在地の暑さ指数(WBGT)を確認しよう
ホーム画面で現在地の暑さ指数(WBGT)を確認することが出来ます。
現在地の設定が必要になりますので、各自設定してください。
メンバー・管理者/スタッフ・保護者・OBOGの全員が利用できます!

地点検索から、地点を設定できます。

都道府県を選択して、お住まいに近い地域を選択してください。
※全ての自治体は表示されません

設定すると、暑さ指数(WBGT)が表示されます。
※環境庁の熱中症予防サイトの情報を参照しています。情報提供期間、6月~10月頃の限定機能です。
冷却が大切!練習前・中・後の熱中症対策
水分補給はもちろん、体温が上がりすぎないように体を冷やすことが大切です!
練習前、練習中、練習後のおすすめ対策をご紹介します。
練習前
練習が始まる前に体の内側から冷やしておくことで、深部体温が下がります。
事前に冷やしておくことで、運動中の体温の上昇を抑えることができます。
おすすめ
練習中・休憩中
運動中は体温が上がりやすく、深部体温も上昇していきます。
休憩時間も活用しながら、こまめに体を冷やすことが大切です。
おすすめ
・アイススラリーを用意するのが難しい場合は、冷たい飲み物でも〇
・氷を口に入れてゆっくり溶かす
・氷のうで冷やす
・凍らせたタオルを首に巻く
・日陰や冷房のある場所で休憩する
・バケツにためた水に手のひらや足の裏をつける
運動中に外側から冷やす「外部冷却」が多いと、筋肉の温度も下がりパフォーマンスの低下につながる可能性があります。なるべく、体の内側から冷やす「内部冷却」がおすすめです。
練習後
上がった体温や筋温をしっかり下げることで、疲労回復を促し、翌日のコンディションを整えることにもつながります。
おすすめ
・シャワーを浴びる
・冷たいタオルや氷のうを使う
・冷たい飲み物で水分やミネラルを補給する
水分とミネラル補給は計画的に!
また、水分やミネラルの補給は練習前・練習中・練習後のどのタイミングでも大切です。
「のどが渇いた」と感じた時には、すでに脱水が始まっている可能性があります。そのため、のどが渇く前から意識的に水分を補給することを心がけましょう。
飲みたい時に自由に飲む「自由飲水」だけでなく、休憩時間などに合わせて計画的に水分を補給する「計画飲水」が重要です。
水やお茶の場合は、塩タブレットなど別でミネラル補給を忘れずに行ってください。

糖質は、ブドウ糖だけでなく果糖など、別の種類の糖が混ざっていると水分吸収速度が上がります!
適切な水分補給は、脱水症状を防ぐだけでなく、体温や深部体温の上昇を抑えることにもつながります。
コンディション記録を熱中症予防に活かそう
日頃から体調を整えておくことも基本対策になります!
Atletaを活用しながら、以下の項目をチェックしてみましょう。

練習前後や前日差を自動で計算し、確認できます。

指導者は体重差を一覧で、全員分確認できます!
【こんな症状にも注意】「足がつる」は熱中症のサインかも?
これらの症状は、熱中症の危険信号です。
軽い症状
・呼吸や脈拍が早い
・筋の痙攣(足がつる)・手足のしびれ
・集中力の低下
・めまい・立ちくらみ
中程度
・吐き気
・呼吸や脈拍が早い
・頭痛
・異常な疲労感・だるさ
重い症状
・呼びかけても返事がおかしい
・けいれんしている
・自分で水分補給ができない
中程度以上の場合は、医療機関へ受診しましょう。
重い症状が見られた際は、すぐに医療機関へ相談、または救急車を呼びましょう。
暑い時の無理な運動は事故に。全員で熱中症対策!
熱中症は、自分で異変に気づけないこともあります。
「少し顔色が悪い」
「いつもより元気がない」
「動きが鈍い」
そんな変化に周りが気づき、声を掛け合うことが重大な事故を防ぎます。
「軽い夏バテだろう」ではなく、「熱中症かもしれない」の気持ちで
選手、指導者、保護者、そして仲間同士が互いの体調に目を向けながら、安心して競技に取り組める環境をつくっていくことが大切です。


