ロジスティード 陸上部
ニューイヤー駅伝を戦うために。積み上げた「距離」が結果につながるまで(ロジスティード・陸上)
ロジスティード 陸上部/能條 学 ヘッドコーチ
<チームの情報>2025年11月現在
メンバー:13名
管理者:11名
Atleta導入時期:2023年11月
<チームの主な成績>
第66回 東日本実業団対抗駅伝競走大会 優勝
第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会 4位
日々の記録と振り返りが、勝利を引き寄せた
Q:『Atleta』導入のきっかけを教えて下さい。
元々別のフォームを使って管理をしていたのですが、欲しいデータを取得することへの難しさを感じていました。
そんな中でサポートを受けている日本体育大学の先生から『Atleta』を紹介してもらいまして、それがサービスを知ったきっかけでした。
『Atleta』を使うことで、選手の走行距離や体調、ケガの状況等、年間を通してどういった波があるのか、また血液状態や練習状況、気象条件等も含めて選手それぞれの傾向が見えてくると思ったので導入を決めました。
Q:具体的にどんなデータを入力してもらっているのでしょうか。
走行距離や睡眠時間、あとは体調や気になる部位等は必ず入れてもらうようにしています。
Q:蓄積したデータは、チーム外の専門家の方と共有されることもありますか?
そうですね。日本体育大学の先生に、1年に一度フィードバック(サポート)してもらっています。
そこではチーム全体に向けたフィードバックと、希望する選手には個々のフィードバックをいただきます。
スタッフについては日ごろから先生と情報交換を行っているので、何かあれば確認を取り合っています。
Q:データの蓄積以外に、日々『Atleta』を使う中で感じた効果等あれば教えてください。
『Atleta』への入力は、選手にとって“毎日の振り返り”そのものになります。
これはとても重要なことで、夏から入力を促していますが、振り返る時間を作れていることが毎日の“準備”へと繋がり、今回の東日本優勝の要因のひとつになっていたのではないかなと感じています。
また、選手が書いてくれた『Atleta』のコメントをきっかけに、コミュニケーションが生まれることもあります。
距離を軸に築く、ロジスティード陸上部のチームづくり
Q:ロジスティード陸上部のチーム遍歴について教えてください。
社名がロジスティードになってから3年目になりますが、ロジスティード陸上部の前身は、日立電線マラソン部にあります。その後、チームが日立物流へ譲渡されてからはマラソンや駅伝にこだわらず、選手の個性や希望を尊重し、幅広い種目へ挑戦するスタイルへと変化しました。しかしその結果、駅伝での成績は徐々に下降してしまいました。
そこで2020年に別府監督を迎え、「駅伝で勝てるチームづくり」を改めて軸に据え、現在の体制となりました。体制が変わった当初は考え方や方針がガラッと変わったので戸惑う選手もいたと思いますが、この体制になって6年、ようやく浸透してきたと感じます。
Q:若い選手を育てる上で、能條ヘッドコーチが重要視されていることはありますか。
チームの根幹となるのは、「距離を踏み、土台を強化する」という哲学です。
走行距離は全ての土台となる基礎です。その上にどれだけ積み上げられるかが強さを決めると、常々選手たちにも話しています。
Q:距離を踏むことは、選手の“身体への負担”も増えてくると思うのですが、どのようなサポートをされているのでしょうか。
外的ケアでは選手個々で自分に合うトレーナーや、毎週クラブハウスに来てもらうトレーナーの治療を受け、内的ケアでは管理栄養士による食事や栄養によるサポートを行っていますが、どちらも本人が自分の体をよく把握することが大切です。
つまりサポートも辿り着くところは他力ではなく“自力”になります。これは意識の問題になりますが、練習の継続や距離が増える分重要になってくるのは、
・練習前にどれだけ入念に準備ができているか
・そして練習後に、次の練習へ向けてどれだけ丁寧に準備(ケア)ができているか
この“前後の準備”こそが、練習を積む上で最も重要になります。
また、日々の練習に耐えうる身体作りも重要になるので、定期的にパーソナルトレーナーに来てもらい、身体作りのサポートをしてもらっています。
これは本人が必要性を感じて取り組まないと効果がないと考えているので、サポートを受けるかどうかは選手に委ねています。