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京都トレーニングセンター

コンディショニングは十人十色。自分の”コンディショニング”を探してほしい(京都トレーニングセンター)

京都トレーニングセンター / 三宅 亮輔氏

<京都トレーニングセンター(以下KTC)とは>
ジュニアアスリートの強化拠点として 2016 年7月に京都府立丹波自然運動公園内に開所された、京都府立の施設。
競技成績の向上、自己記録の更新。地区大会、全国大会、更には世界へ。
KTCを利用される方やチームが、それぞれの目標を達成できるよう科学的トレーニング・サポートを行っています。科学的トレーニング・サポートを行うために、筋力測定や体組成測定やフィールドテスト等の各種測定を各個人、各チームのニーズあった測定項目をテーラーメイドにて実施。
各種測定後には、データ返却(データフィードバック)にも注力し、測定結果に基づいたトレーニングあるいは、今後のアプローチについて指導者及び選手と相談しながら実施しています。
詳細はHP(http://www.kyoto-tc.com/)を御覧ください。

コンディショニングは十人十色。自分の”コンディショニング”を探してほしい


Q:『Atleta』導入のきっかけを教えてください。
└KTCがサポートしているチームが利用していたこともあり、『Atleta』というサービスの存在は知っていました。さらにKTCとしてもコンディショニング管理をどうしていくかという課題が長らく残っていたので、まずはサポートチームの『Atleta』環境を使わせてもらう形になったのが最初ですね。

Q:トレーナー視点で『Atleta』でコンディション管理をするメリットや、効果的だと感じる管理項目があれば教えてください。
└「肉体的な疲労度」と「精神的な疲労度」、あとは「睡眠時間」ですね。意識させたことで選手自身が疲労度と睡眠時間の相関を実感できるようになりました。例えば精神疲労があれば練習の質が悪くなるなどの影響がありますが「精神的な疲労をどうにかしよう」とただ単純に考えるのではなく、身体のキレが悪いのはなぜかという原因を整理して考えられる選手になって欲しいと思っていますし、これがスポーツの意味だと思っています。

Q:何か『Atleta』でも工夫していることはありますか?
└あえて細かく項目を設定しコンディション管理をさせています。最終的には僕が何も言わなくてもできるようになってもらうことが目標です。基本的なコンディショニングの情報提供等はできますが、常に十人十色のコンディショニングのサポートを実施するのは難しい。だからこそ自分たちで試行錯誤してもらうことが大事です。その過程でアドバイスはするようにしています。

勝敗を分ける紙一重が”コンディショニング”


Q:『Atleta』を利用する中で選手の意識が変わったと感じることはありますか。
└項目を細かく設定していることもあり、選手たちの身体に関する考え方が洗練されてきました。また、「筋肉が張っている」や「気分が落ちている」などの選手からのSOSが発見しやすくなりました。選手として毎朝の筋肉状態チェックは大事です。もし朝の時点で筋肉の張りを感じるのであれば、練習までケアをするのか、それとも練習の強度を落とすのか…そういった判断を自分で考えて行うことが大切です。

Q:選手が記録したコンディション情報を分析機能や比較機能を使って確認されることはありますか。
└週に一度は見ています。選手も自分のデータをグラフで表示させて見ている子が多いですね。体重と疲労の項目を特にグラフ化して見ています。体重に関しては夕飯後の体重と起床時の体重を記録していて、一日のエネルギー消費量の過不足を見るようにしています。

Q:コンディショニング管理をしているチームとしていないチーム、やはり違いが出ると思いますか。
└例えば試合で0対10で負ける相手だったら極端ですが、ある程度のチーム同士だったら紙一重の違いで勝敗が決まると思います。その紙一重は、日頃からの栄養やメンタル、その日のコンディションとかで決まるのかなと思います。練習量はそこまで変わらないと思うし、技術の差もそこまで出ないと思うんです。試合日にコンディショニング万全で身体キレキレのチームと、調整できてないチームではかなり違うと思うので、やはりコンディショニングは重要だと思います。

KTCのサポート対象は『ゆりかごから墓場まで』


Q:KTCの事業について教えてください。
└メインはジュニアアスリートの育成ですが、KTCとしては『ゆりかごから墓場まで』と、どの年代の方も対象にしていますよ。未就学児のメンタルトレーニングやフィジカルテストの依頼もあれば、地域の老人クラブの健康運動もやります。僕たちがスポーツを通して培ってきた経験や知識を、普段運動しない人にも伝えて還元していくことがスポーツの意義だと考えています。だからどんな年代も対象にしていますし、ジュニアアスリートの段階からこのスポーツに対する考えを持たせることがKTCのやるべき取り組みだと思っています。

Q:KTCに行くと、どんなサポートから始まるのでしょうか?
└必ず最初に対面で面談をします。それこそ未就学児のメンタルトレーニングに関しては、主に保護者向けの講習を実施しました。各アスリートごとに必要なサポートがあるので、一人として同じ内容をすることはありません。サポートの具体的な内容としてはトレーニング指導、体⼒測定や筋⼒測定などの各種測定や栄養サポートや映像による動作分析、メディカルアドバイスなど様々あります。あとは教育委員会と連携して地域の学校で授業や部活動支援もしています。

Q:今後三宅さんがチャレンジしたいことがあれば教えてください。
└今後は競技間トランスファー(競技変更)のサポートをやっていきたいと考えています。競技人口が多いメジャースポーツで埋もれている選手ってたくさんいると思うんです。
また今やっている部活動支援ももっとやりたいですね。学校の先生たちは忙しいので、部活動は我々のような機関に少しでも任せてもらって分担した方が良いですし、任せてもらうことで質の高い指導ができると思います。こういった活動を『Atleta』を活用することで、どんどんチャレンジしていきたいです。