• ホーム
  • 導入事例
  • 学生生活と両立しながら西日本インカレ優勝。社会で活躍する選手育成とは(名城大・ハンド)

名城大学 男子ハンドボール部

学生生活と両立しながら西日本インカレ優勝。社会で活躍する選手育成とは(名城大・ハンド)

名城大学 男子ハンドボール部/本山 慶樹氏

<チームの情報>2022年8月現在
部員数:部員38名
指導者数:2名(監督、コーチ)

Atleta導入時期:2017年7月
<チームの主な成績>
西日本インカレ:優勝1回(2022年度)、準優勝6回、第3位13回。
1995年に全日本インカレ優勝、98年に準優勝、第3位1回、第4位2回で、32回連続出場中。
また95年に全日本総合ハンドボール選手権大会(現日本選手権)で第3位の戦績を残す。

自分だけでなく他の選手のプレーシーンを振り返り多くの気づきや学びを得てほしい。


Q:『Atleta』導入のきっかけを教えてください。
└最初のきっかけは、食事と体調の管理ができるサービスとしてご紹介いただき気になったのですが、実は導入の決め手は連絡ボードでした。以前は、選手へ映像を共有する際、Youtubeにアップロードして、そのURLをキャプテンにショートメールで送って、選手へ共有してもらっていたんです。細かく映像を作成しているので、動画が複数に分かれるんですよね。その動画を選手に見てもらうとなると、「どこか一つにまとめて載せられて」かつ「選手が見ているかどうかがわかる」といいなと思っていたので、まさに連絡ボードは願ったり叶ったりだったんですよね。

Q:どんな動画を共有されているのですか?
└練習の映像と、自分たちの試合の映像と、対戦相手の映像ですね。あと連絡ボードではファイルも添付できるので、試合のレポートなども載せて共有しています。試合のレポートは試合ごとにKeynoteで作っています。選手から自分のプレーシーンを見たいという声があり、本人のプレーシーンを切り取って、Keynoteにリンクを貼り付け、ポイントや対策などもまとめてレポートにしています。同じポジションのメンバーのシーンや、チーム内のライバルのシーンを見てもらうことで、足りないところを補う材料やチーム内で話し合うきっかけにしてもらっています。人のシーンを見ることは、気づきや学びが多くあると思っているので、チームノートを「ON」にしておいて、選手が自由に意見を書き込みできるようにもしています。

Q:中々労力のかかる作業に感じますが、監督が1人でやっているのですか。
└マネージャーに手伝ってもらっています。動画を切る作業をお願いしていて、動画を組み合わせて考える部分を私がやっています。
名城ハンド部の多くは卒業後、会社員になります。社会人になった時に準備する大切さを選手にはわかっていてほしいなと思っていて。営業をするとき、事前に商談相手のことを調べたりするじゃないですか。準備不足では思ったような結果が得られないと思うのですが、学生のうちから卒業後に活躍できるように育っていってほしいなと思っています。
もちろん試合には勝ちたいですし、準備をしないと勝てない相手と勝負するので、そこに対する準備は欠かせないというのもあります。私自身が準備をしないと気が済まないところもありますが、相手のことを知らずにベンチから指示出せないですからね。相手のことを相手以上に知っておきたいですね。(笑)

大学卒業をゴールと思わずに走り抜けてほしい。


Q:普段どんなことを意識して指導をされているのでしょうか。
└クラブの目的は社会に出て通用する人材を育成することだと思っています。目標はインカレで優勝することですけど、勝利は目標であって目的ではない。試合に負けても、目的は社会で活躍することであって、負けた後の行動や次の試合までの取り組みが大事になってくるんじゃないかなと思っています。
日本一になることを目標とするのは大切ですが、目的が優勝になると、負けてしまったら何も無くなってしまう、目標に向かってどういう努力をするのか、学生生活を送るのか、どういう気持ちでやるのか、日本一になれなかったからといってダメだと思わない、そんな話をよく学生にはしています。大学卒業をゴールと思わずに、走り抜けてほしい、卒業した時に頑張れよって声かけますし、頑張っている選手は応援したいです。

Q:選手との関係づくりとして取り組まれていることはありますか?
└年に2回個別面談を実施しています。選手の状況を聞くことや、僕がチームに思っていることを話しています。あと、実は選手と一緒にウエイトトレーニングしたりしているんですよ。できるだけ、近い距離感で話をしてもらって、言いたいことをお互いに言える関係性を目指しています。何気ない会話から、生活のことや悩みを聞けることで、元々気付けなかったことに気付けるようになりました。昔は相談にも来ない選手もいましたが、「今日練習終わった後に話があるんですがいいですか?」というような選手からの相談も増えましたね。僕も気になった時、どうなん?と聞けるような関係性を保てています。

『Atleta』は今の子達に合っているし使いやすい


Q:色々なITツールがありますが、2017年からずっと使い続けてくれている理由はなんでしょうか。
└使いやすさです。とにかく管理がしやすいですね。画面一つで全選手の情報が一目瞭然だったり、メッセージを選手へ一斉に送れたり、選手には何かあれば通知が届くように設定しているので選手のレスも早いですし、今の子達にあっていると思いますね。他にも似たようなサービスを見たことはありますが、連絡ボードの使い勝手の良さとかはやっぱり良いですよね。コロナの時も、『Atleta』を通じて選手と繋がれていたことは本当に助かりましたね。日々の体調管理もこれがないと考えられないなと思います。

Q:『Atleta』のコンディション管理はどのように見られますか?
└体調のにこちゃんマークや身体の痛みを特にチェックします。週に2~3回きてくれるトレーニングコーチがいるのですが、大阪にいるんですよね。そのコーチに、遠隔でも体調や身体の痛みを見てもらえる点も重宝しています。またキャプテン・副キャプテンにスタッフアカウントを付与して運用しています。チームのメンバーの調子や、入力しているかとか、チームのことを気に掛けられるようにと、毎年キャプテン・副キャプテンには見せるようにしています。

Q:最後にチームの今後の目標を教えてください。
└チームとしての目標はインカレ優勝を目指しています。ただ、目標は勝利ですけども、目的ではないので、勝ち負けに関わらずその中で良い人材を育成できるようなチームしていきたいなと思っています。