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大阪産業大学 バスケットボール部

大学女子バスケ監督が振り返る、チーム作りの難しさと克服法。次なるステップへの展望とは?(大阪産業大・バスケットボール)

大阪産業大学 バスケットボール部/玉井 里英監督

<チームの情報>2023年4月現在
部員数:23名
指導者数:3名
Atleta導入時期:2019年1月

<チームの主な成績>
全関西女子学生バスケットボール選手権大会「7位入賞」
西日本学生バスケットボール選手権大会「ベスト16位入賞」
2部リーグ戦「全勝優勝」入替戦に勝利し1部昇格
関西女子学生秋季トーナメント大会「優勝」

『Atleta』での情報共有がコミュニケーションのきっかけになる


Q:『Atleta』の導入を決めたきっかけを教えてください。
└元々紙で体調とかケガを管理していたのですが、合宿の際に他のチームが『Atleta』を使っていて、そのチームから紹介してもらったのがきっかけですね。入力が簡単だったし、管理のしやすさを感じたので導入することにしました。

Q:運用が楽にできそうという観点で導入を決めて頂いたのですね。実際にチームでどのように運用されていますか。
└私とアシスタントコーチ、あとトレーナーの3名で『Atleta』を利用しています。ケガの管理や、必要な情報は記録してもらっています。私自身スタッフと積極的にコミュニケーションするタイプではないので、だからこそ『Atleta』の中で情報共有できることはありがたいですし、コミュニケーションのきっかけにもなっているので非常に助かっています。

Q:監督が一番注視している機能や項目はありますか。
└体温とケガの状態、あと疲労度ですね。疲労度によって練習強度を変えているのでそこは特に気にして見ています。『肉体的な疲労度』と『精神的な疲労度』項目について、気になった選手にはアシスタントコーチから気にして見てもらうように、運用しています。

Q:データ管理をしっかりされている印象を持っていますが、活用している数字や基準値のようなものはありますか。
└フィジカルテストの数字を一昨年からこだわるようにしています。シャトルランやトレーニングの結果を数字で出して連絡ボードを使って選手にデータを共有するような活用をしています。

自分が困って助けを求めた時に受ける声の方が耳に入る


Q:コミュニケーションのきっかけになっているとお話ありましたが、『Atleta』を通じて気づけたエピソードなどありますでしょうか。
└選手としゃべる時に、『Atleta』を入れてくれていることでより具体的な会話ができ、コミュニケーションしやすくなったと感じるのでその点がありがたいです。

Q:気になる点があった際、監督から積極的に声掛けしますか。
└実は私からは声を掛けることはほとんどないです。人って本当にしんどくてどうしようもない時に初めて人を頼ると思うので、こちらからアプローチして聞く話よりも、自分が困って助けを求めた時に受ける声の方が耳に入ると思っています。だから入力に対して気にはするけど私からは基本声を掛けないようにしています。

Q:食事管理もしっかり活用されている印象ですが、どのような観点で見ているか、教えてください。
└体調管理の部分もそうですが、食事も登録内容を細かく気にするってよりかは、毎日誰が入力しているかとか、これまで入力していなかった選手が入力を始めたタイミングとか、そっちの方を気にして見ています。

真面目な選手を基準に。頑張っていることを評価したい。


Q:疲労度について具体的に気にする値や見方などありますか。
└チーム全体的にしんどい人が多かったら気にするようにするのと、あと毎日食事の登録もしているような真面目な選手がしんどいサインを出していたら気にしますね。

Q:食事を毎日入れる真面目な選手もいらっしゃるとのことですが、入力を続ける選手と続けられない選手の差はありますか。
└あります!3,4年生が変わり目なので、3,4年生になってから自覚して入力する選手は増えますね。その頃になると試合に出られる機会が増えるので、それと同時に自覚が芽生えるのかなと感じます。以前までは「体温入力していないと練習参加させないよ」と強制できていたのですが、今後は自由になるので、その中で真面目に取り組む選手とそうでない選手を把握するために、登録内容云々よりもまず信頼できる選手かどうか、その見極めのために続けている部分もあります。

Q:練習の強度調整について教えていただきたいのですが、具体的にどういった調整を行っているのでしょうか。
└チーム全体で疲労度が高い時はできるだけハーフコートの練習にしたり、時間を短くしたり、あとは思い切って練習やらなかったりもしますよ。そこの判断は、普段しんどいって言わない選手が『Atleta』で疲労度を高めにつけていると休みにしています。先程も話した通り、そういった基準になる選手を見つけるために『Atleta』を見ています。毎日真面目に入力している選手ほど体調もしっかり変化が出ます。なんとなく入力している選手は毎日同じ登録内容になりがちですし。そういった部分も含めて真面目に入力してくれる選手を基準にしています。

Q:今後のチーム目標や目指すチーム像を教えてください。
└インカレに出場するという大きな目標はあるのですが、うちのチームには歴史や伝統がまだないですし、今年は創部初の1部昇格を始め、色んな結果が更新できた年だったので、まずは1部に定着できるようなチームになることを目指したいです。とはいえそこに向けた具体的なことはまだ明確ではないので、日々の練習や試合の中で言語化していきたいです。まだ『大阪産業大学バスケ部はこうだ!』と言い切れる状態ではないので、これから選手たちと一緒にチームを作り上げていきたいです。