徳島市立高等学校 サッカー部
継続のカギは「自分たちで決めたルールを守る」の姿勢(徳島市立・サッカー)
徳島市立高等学校 サッカー部/河野博幸氏
<チームの情報>2020年11月現在
部員数:51名
マネージャー数:4名
コーチ数:6名(外部コーチ3名含む)
Atleta導入時期:2016年12月
※旧サービスCLIMB DBからの導入
<主な成績>
令和元年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会 ベスト8
2019年度プリンスリーグ四国 準優勝
第98回全国高校サッカー選手権大会 ベスト8
第99回全国高校サッカー選手権大会 徳島県予選会 優勝
デジタル管理に変えて感じた3つのメリット
Q:『Atleta』導入の理由を教えてください。
└前に赴任していた学校では紙で管理をしていましたが、日が経つにつれて量が増えるので見る側も保管する側も大変でした。他の似たサービスも色々試した中で一番使い勝手が良く、要望などの意見を積極的に取り入れていただけた点にとても満足しています。『Atleta』を導入して、昔の記録が探しやすくなってとても楽になったことにメリットを感じています。どれだけデータが増えても紙のように重くなることもないですし、持ち運びできるようになったのは良いですね。ノートを無くす選手もいたので、その心配もなくなりました。
Q:デジタル化に伴って保護者、トレーナーの反応はいかがでしたか。
└トレーナーは毎日来られない分、アプリになってから選手の記録を毎日気にしてくれるようになりました。また大きく意識が変わったのは保護者かもしれないです。子供が食事の写真を撮るようになって、今まで以上に食事に気を遣ってくれるようになりました。また、スケジュールを見てくださっている保護者もいますね。
継続のカギは「自分たちで決めたルールを守る」の姿勢
Q:記録が続く選手に特徴はありますか?
└勉強とサッカーを両立できる選手ほど、『Atleta』も毎日しっかり記録できている印象ですね。何かを必死に取り組める人は、こういったことにも手は抜かないですね。『Atleta』は自分が今日一日どうだったのか、コンディションだけでなく練習の内容まで踏み込んで簡単に記録できるので、少しでも振り返る習慣を身につけられると思います。なんとなく学校に来て、練習して、帰って…だと毎日がもったいないですからね。『普段気にしないことを気にすることができる』の意識が重要だと思います。
Q:『入力しないとペナルティを課す』というルールを選手たち自身で考えて実行していますが、その狙いはなんですか?
└私から強制的にやらせようと思えば正直いくらでもできると思いますが、「やらされている」ではなくて「自分たちで決めたルールを守る」という方向に持っていったほうが良いかなと思っています。選手たちも私から細かく言われるの嫌でしょうし。『Atleta』以外でも、サッカー部内のルールは選手たち自身で考えさせています。
Q:『Atleta』を使い始めて、選手に変化を感じたことはありますか。
└選手たちが自分たちのコンディションや、生活そのものを気にするようになったことが大きな変化ですね。そこを意識できないとスポーツ選手として大きくなれないし、生活が乱れてしまうと勉強やサッカーも乱れてしまいがちですから。
サッカー以外の活動にも込められた「選手の可能性」と「愛されるチームづくり」
Q:指導する上で大切にしていることや学校外での取り組みを教えてください。
└指導する上で大事なことは誠実に真面目に頑張ってもらうことだと思っています。勉強にしてもサッカーにしても、何にでも当てはまることですね。またサッカーを通して選手たちに人間関係の構築や様々な角度で物事を見られる視野を広げてほしいと考えており、少年サッカーの指導や清掃ボランティアをさせています。そういった活動に誠実に向き合うことで、自分の可能性も見えてくると思っています。
Q:とてもいい活動ですね。どのような目的があるのでしょうか?
└一番の目的は、我々のそういった活動を通して、サッカーファンを増やすことです。サッカーの試合で結果を残しても、サッカーそのものに興味がない方々に部員の活動を広げることは難しいですからね。単純に試合に勝って喜んでもらうことも大事ですが、「徳島市立高校のサッカー部が社会貢献活動も頑張っているから、うちの子にもサッカーやらせようかな」だったり、「サッカーの試合も見てみたい」と思ってもらうことが重要かなと思います。
Q:今後の目標を教えて下さい。
└一番の目標はファンを増やす、関心を持ってもらうことです。競技や色んな活動を通じて選手たち自身にとって充実した3年間を送ってもらいたいです。そして将来的に選手たちの何人かは大人になってもサッカーに携わってほしいですね。今は少子化でサッカー人口も減っていることが問題です。徳島県は特に過疎化が進んでいますので…部員全員に充実した部活動を送ってもらって、将来に繋げていきたいです。