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立教大学体育会 ボート部

『Atleta』で意識改革!

立教大学体育会ボート部 熊木吉章監督

立教大学体育会ボート部、監督・熊木 吉章氏

<チームの情報>2019年12月現在
チームの主な成績:
全日本大学選手権大会 優勝:2002年、2015年男子舵手無しフォア、2019年女子エイト
全日本選手権大会 優勝:2016年男子舵手無しフォア、2019年女子ダブルスカル
部員数:68名
指導者数:監督1名、コーチ3名、メディカルトレーナー2名、管理栄養士1名
Atleta導入時期:2018年3月
指導歴:
2001年~2005年:立教大学ボート部コーチ
2005年10月から監督に就任し14年目(2019年10月時点)
日本スポーツ協会公認コーチ3

 

「勝ちを求めるより一人ひとりの人間としての成長」を大切に…!


Q:選手を指導する上で大切にしていることを教えてください
└「勝ちを求めるより一人ひとりの人間としての成長」を大切にしています。チームとしては、毎年その年の目標とそれに伴ったチームスローガンを立て1年間取り組んでいます。先日の全日本大学選手権大会(以下、インカレ)で代替わりしましたが、その1年間はチームスローガンを「志」とし、「インカレと全日本選手権大会で優勝しよう」「出場した全艇で決勝と順位決定戦に残ろう」という目標を掲げて取り組んできました。目標達成に向けて、選手達はPDCAサイクルを回しながら自主的に活動しているため、あくまでも指導者側は、選手達の活動を見守りながら方向性を少し正してあげる程度のサポートをしています。目標やスローガンは勝ちにこだわってしまいますが、それだけではなく「誰からも愛される立教大学ボート部」という根本的な柱があり、人としてきちんとした行動をしていこうという話もよくしています。
また、コミュニケーションもとても大切にしています。部員数が多く、一度に全員と話すことは難しいですが、ボートの話以外のたわいないことでも一言声をかけるように心掛けています。コミュニケーションが不足すると、小さな問題が大きくなってしまうこともありますが、積極的に話しかけることで、大きな問題も最小限にとどめることができると考えています。10数年前はお兄さん的存在と思っていましたが、今はお父さんの年齢に近くなってしまっているので、コミュニケーションの難しさを感じますが、選手は寮生活をしているので、練習面と生活面に関してのコミュニケーションをとることは非常に大事になっています。今の学生は待っていても絶対に話しかけては来ないので、積極的に自分から声掛けをするようにして、コミュニケーションを図っています。部員とのコミュニケーションは自分自身の成長にも繋がることが多く非常に楽しいです。
社会人生活が本番だとすれば大学4年間は最後の勉強期間のため、その4年間で成長してもらいたいと思っています。失敗を恐れずにどんどんチャレンジして、失敗を糧に次の成功を目指して頑張れば良いので、どんどん失敗してくれと学生にはよく話しています。
立教大学に限らずだいたいのボート部が寮生活のため、朝4時半起床、夜10時消灯という生活を送っています。そのため、スポーツだけでなく生活面でも一回り大きくなれるチャンスがあるので、「挨拶、整理整頓、時間厳守」のフレーズはことあるごとに話し、この当たり前のことをレベルの高いところできちんとやっていけるようになろう、と伝えています。ここまで何度も言い続けることを学生時代は深く理解できないようですが、卒業後社会人になってから「ようやくわかりました」とよく言われますね。
私は2001年からコーチを4年間務め、監督には2005年10月から就任し今年で14年になります。コーチ時代から「立教と言えばボート、ボートと言えば立教」と思われるチームにしたいと考えていて、組織を大きくする中で「人、モノ、金、情報」などあらゆる視点で考え、また外部の指導者を招聘することで自分自身も勉強させてもらっています。もちろんチームも成長していますが、一番成長しているのは自分自身であり、監督をやらせてもらっていることを感謝しています。

 

可視化されたデータから、新たな気付きや行動のきっかけへ!


Q:『Atleta(アトレータ)』導入のきっかけを教えてください
└『Atleta』導入前は紙ベースでコンディションを管理していました。選手は毎日記入していましたが、指導陣は毎日寮に来られないこともあり、週1回程度しか内容確認できていませんでした。そのため、選手のコンディション確認がタイムリーではなく、体調やケガの治り具合の確認などの故障者への対応や、故障予備軍の対応がもっと早くできれば、手遅れにならないように処置ができるのではないかと考えていました。
また寮生活のため、食事は基本的にマネージャーがカロリー計算をして作ってくれます。そのため、選手は安心しきっており、寮以外での食事を管理する意識や、自分から積極的に体のメンテナンスを行う意識も少し低かったと思います。アスリートなので頭ではわかっているはずですが、行動には移せていなかったため、とにかく意識改革が必要だと考えていました。
その時に『Atleta』を知って、個人の体調とトレーニングの関係が可視化されデータとして蓄積されることは、今後チームの力になっていくし、個々の気付きや新たな行動のきっかけになると考え、導入を決めました。

Q:『Atleta』の活用方法を教えて下さい
└主にコンディション管理を活用しています。「気になる部位」「体の症状」「コメント」について、ある程度ルールを決めて入力してもらっています。「コメント」機能ではコミュニケーションをとるために、ボートとは関係ない内容でもやり取りをしていますが、それによって新しいコミュニケーションツールができたと思っています。他にもよく利用するのは連絡ボードです。週に1回コーチから練習メニューを配信するほか、トレーナーからも適宜情報を配信してもらっております。
また、ありがたいなと思う機能は、未入力通知が届くシステムです。未入力通知と一緒にコメントが送れるので、朝8時にはチームスローガンの「志」を、夜20時にはチーム目標である「全艇入賞」を1日2回送っていました。選手達は気が付いていないと思いますが、刷り込み効果を狙っていました。今年の4月からは新しくトレーナー制度を採用し学生トレーナーが加わったことで、彼等からも積極的に入力を促してもらうことで、今は入力率も高くなり、ほぼ全員が入力しています。
個人個人のデータを管理して自分の目で見ることができることはもちろんありがたいですが、単年ではなく長い目でチームのデータとして蓄積できることが良いと思っています。例えば、「このような痛み・状況があればどのくらい休ませる必要があるか」とか、「復帰の目途はいつぐらいになりそうか」、といったことがデータとして蓄積され、今後に活用できるのではないかと期待しています。今年4年生が引退しましたが、1年間の自分自身のすべてのデータを『Atleta』からフィードバックしてもらえると聞いています。これはきちんと入力していれば、自分の後々の楽しみにもなりますし、現役の学生達も引退後にフィードバックをもらいたいから入力をしたくなると思うので、大々的に渡そうと思っています。

 

「反対があればあるほどチームの力、成長になる」という信念が、選手の気持ちを動かす!


Q:『Atleta』導入に対する反応はどのようなものでしたか
└『Atleta』を始めると話した時は、管理されると考えた選手達の反応は良くなかったです。導入に積極的に見えている選手でも、やはり気持ちの中には嫌だなという思いはあったのではないでしょうか。
反発はあるだろうと予測はしていましたので、時間はかかるだろうが絶対に継続しようと決めていました。当初は、一人ずつとコミュニケーションを取りながら『Atleta』導入の意味を伝えて味方を増やしていきました。反対する選手達には管理するのではなく、自己確認や自己分析のために、要は勝つために必要だということを何度も言い続けてきました。それでも「お金をかける意味がない」、「自分で他のもので管理しているから必要ない」など、やりたくない理由を探してくる選手もいました。しかし、「チームとして『Atleta』を利用すると決めたのでそこは頑張ってくれ」と、「単発的な意見ではなく1年間、真剣に利用した中での意見を聞いて、その時に続けるか続けないかを判断する」と伝えました。
導入時は毎日の「作業」として入力しているだけであっても、そこから少しずつ階段を上って意識改革が出来ていければと考えていました。また、「今はコンディション管理の入力だけは絶対にやろう、食事に関しては時間のある人が入力すれば良い」と伝えていました。本当は最初からバシッと両方実施したかったのですが、選手の気持ちも考え、一つずつステップアップしていければ良いと考えました。昨年2月の導入から1年間は自分から『Atletaの入力は?』という声掛けだけをして、基本は学生幹部主導が良いと考えてあまり口出しはしませんでした。しかし思うようにステップアップできていない状況もあり、アプローチの仕方を模索しておりましたところ、今年4月から学生トレーナがチームに加わったことで、一気に入力が増えてきました。もう少し時間が経てば次のステップに進めるかなと思っています。
続けられた信念としては「反対があればあるほどチームの力、成長になる」と考えたことです。体調管理の重要性が頭で分かっていても、日々の体調メンテナンスの意識が疎かでした。勝つための練習は出来ていましたが、勝つための生活に関しては出来ていませんでした。そのため、『Atleta』の導入に反対する人が多ければ多いほど、意識改革された後のチームへの影響は大きいと考えました。また、立教がこれから強豪校の仲間入りをするための近道として『Atleta』は不可欠だと考えていました。

 

大学生からアスリートとしての意識と行動の変化を『Atleta』が後押しし、チームの成長へ!


Q:『Atleta』導入後の変化を教えてください
└“スポーツをやっている大学生”から“アスリートへの意識”が芽生える一歩になっているかなと思います。導入前は、頭ではわかっていても行動できていなかったことが、今は意識だけでなく行動にも表れるようになって、少しずつチームも成長してきていると思います。
また、ケガや故障に対するアドバイスや連絡がタイムリーにできるため、ケガ人が減っているわけではないですが、その中でも臨機応変に素早く対応できていると思います。また、選手自身もケガや気になる箇所を『Atleta』に記入することで、監督やコーチ、トレーナーに伝わっているという安心感が大きいのではないでしょうか。
その中でも、一番の変化は目に見えない部分です。『Atleta』がなかったらどうなっていたのか想像はできませんが、間違いなく変わりました。それは決して体調面のことだけではなく、チーム全体で一つのことを行っているという意識が一体感を生み出し、細かいところひとつひとつで、何らかの良い変化につながっていると感じています。これからのチームの成長が楽しみでワクワクします。
高校までのスポーツと違って、自主的に考え積極的に行動するということは大学スポーツすべてに通じるものだと思います。しかし、「自主性」と「自由」をはき違えてしまっているのではないかと感じることもあり、『Atleta』を導入することで、そのような部分でも意識変化をもたらし、社会人への準備期間として成長に繋がるのではないかと思っています。
立教大学ボート部練習の様子

勝ちよりも成長を求める指導で、「ボートと言えば立教」と言われる存在を目指して!


Q:今後、若年層の選手への指導は何が大切になってくると考えていますか?
└基本的には、「勝つことを求めるより成長を求めること」が大切だと思っています。文武両道というように、勉強と部活のバランスが大切で、どちらかに偏ってしまわないほうが良いと考えています。勝ちだけに固執しすぎずに、人としての成長をサポートすることが大事だと思います。
その中で一番大切にしなくてはならないことはコミュニケーションだと思います。コミュニケーションのキャッチボールをしていると、きちんと胸まで届くキャッチボールだけではなく、時には取りにくいボールや、強いボールが返ってくる時もあります。そのボールをしっかりと受け止めて、相手の胸に的確に返してあげる作業が非常に大切だと考えております。
当部は今年で創部71年目になるのですが、インカレは2002年と2015年と2019年の3回優勝、全日本は2016年と2019年の2回優勝しており、チームが一歩一歩成長してきていると感じます。数年前と比べて、「立教大学でボートを続けたい」と言ってくれる高校生も多くなってきています。いつか「立教と言えばボート、ボートと言えば立教」と言われる存在になれるよう、『Atleta』と共に歩んでいければと考えております。

選手が語るインタビュー【情報共有できる場所『Atleta』】はこちら!
http://www.climbfactory.com/result/case/3739/