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導入事例

文京学院大学女子高等学校 女子バレーボール部

顧問・吉田 岳史氏が語る『Atleta』活用法

<チームの情報>2019年9月現在
主な成績:
2019年度:第73回関東高等学校女子バレーボール大会 準優勝
2019年度:全国高校総体 東京都最終予選会 第4位
部員数:32名
指導者数:顧問1名、外部コーチ1名
Atleta導入時期:2018年11月

―『Atleta』は、自らを見つめ直し自己肯定感を養うツール


Q:選手を指導する上で大切にしていることを教えてください
└最も大切にしていることは、選手たちに自己肯定感を強く持ってもらうということです。
バレーボールのような集団のスポーツは、一人ひとりが自分の責任を果たさなければチーム全体にマイナスの影響を与えてしまう競技なので、自分の持っている責任を果たして人のために頑張れる選手になることを重視していますね。そうすれば自ずと試合にも勝てるはずだと思っています。
だからこそ、『Atleta』を通じて自己管理能力を高め、自身を見つめ直すことで「私はできる」という気持ちを持ってもらいたいという狙いがあります。そして、果たすべき責任を見出し、自らが目指す方向を定められることを期待しています。

Q:『Atleta』導入のきっかけを教えてください
└ひとつは選手とのコミュニケーションのためです。私はなるべく一度の練習で全員と対話することを心がけているのですが、部員も多く一人ひとりとのコミュニケーションには限界があるため、選手たちの状況や気持ちを把握するには『Atleta』が役立つと思いました。
そしてもうひとつが冒頭でも話した“自己肯定感の育成”です。実は、ここ数年で選手たちの自己評価の低下を顕著に感じています。今の自分たちの環境では日本一になれないのではないか、と諦めてしまっているような雰囲気を感じていたので、そのような自己評価の低さを改善するためにも、自分を見つめ直す習慣を作るのが効果的ではないかと考えていました。ネガティブな考え方や雰囲気を変えて、自分に対して正当な評価をするための作業を『Atleta』を活用して行うことが狙いです。
そのための指導が一方通行にならないためにも、外部スタッフや『Atleta』などのセーフティネットを出来るだけたくさん用意し、選手たちの努力を支える仕組みを構築したいと考えています。

―選手一人ひとりとのつながりの強化がチーム全体に及ぼす影響とは?


Q:『Atleta』の活用方法を教えて下さい
└練習について思ったことがあれば何でも自由に記入するよう指導しています。ただ、反省点などのマイナス面のみ書くのはNGです。ネガティブなことだけ書き続けると本当に調子が悪くなってしまうケースもあると思いますし、良かったことを言語化することで自己肯定感の育成につなげたいという思いがあるので、必ずプラスのことを書いてもらっています。
体調や睡眠時間、痛みなどの記録に関しては任意ですが、痛みなどは練習から外されることを恐れて隠す選手も多いという課題があります。正直にコンディションを記入してくれると痛みがある中でも出来ることを考えられるのですが、隠されてしまうと指導者が注意を向けられない場合もあるので、コンディションを正直に記入することの意義は伝えていく必要性を感じています。
事実、チームの中で一番『Atleta』を活用している選手は、選手としてのレベルも一番高いです(U-17の日本代表に選出されるほどの実力)。そのような選手は、常にアプリで「もっと自分はこうあるべきだ」と練習を振り返っており、自己分析能力が高いことが改めてわかりました。そういったお手本のような選手が出てきてくれたことで、地道にコンディショニングを行うことの大切さを他の選手にも伝えやすくなっています。
また、『Atleta』を通じて、負荷のかけかたもコントロールができるようになってきました。「この練習だとこの程度の疲労度になる」ということや「こういった声かけをしたことで精神的な疲労度が減っている可能性がある」「今この選手はこういう状態だから負荷をかけない方が良い」といった細かい反応が把握できる点が非常に魅力的ですね。指導側では負荷が少ないと思っていたメニューでも意外と選手の疲労度が高いこともあり、指導内容も改める必要があるのでは、と指導者の意識改革にも活用できています。

Q:『Atleta』導入後の変化を教えてください
└『Atleta』を通して選手一人ひとりとの関係性が確立できてきたことで、チーム全体の連携も円滑になってきています。
また、この1年間は捻挫などを含む大きなけがが減りました。個人の状況が把握しやすくなった分、選手の状態によっては大きな負荷をかけないよう注意したりと、指導の形も柔軟に対応できたことが表れているのではないでしょうか。以前はどうしてもオーバーワーク気味になってしまい、年間でけが人が2,3人ほどいたのですが、現在は試合前に捻挫などのけがをするレギュラー選手はほとんどいません。恐らく、アプリを導入したことで「ここが痛い」「不安だから今日は様子を見たい」という報告がしやすくなったのではないかと思っています。
選手とのつながりが強化されたことで、組織全体にも本当に良い影響が表れています。

―愛情を強さに。文京学院女子バレーが持つ、“通い”だからこその強さ!


Q:今後、若年層の選手への指導は何が大切になってくると考えていますか?
└指導者は変わらなければいけないということは常に意識しています。昔ながらのスパルタ的な指導は強制力が大きかったと思いますが、それだけではスポーツではないため、今は「選手たちと一緒に勝つ」、「選手が頑張れる環境を作っていく」というように、指導側が選手の頑張りをサポートして、自主性を養うことが求められている時代なのだと考えています。
ただ、それだけでは強豪校に勝つことは難しいです。強豪校には、日本一になるために親元を離れて厳しい環境で自分を律して励んでいる選手がたくさんいます。そのような心持ちの選手と文京学院の選手は同じとは言えません。しかし、親元から通っているからこそ家族の愛情などで大きな力をもらえるのも事実です。文京学院は“通っている”からこそ強い、家族との時間やつながりがあるからこそ弱い自分に勝てる、という点をチームの特長にしていきたいと思っています。

Q:今後の目標を教えてください
└全国優勝です。
ただそれ以上に大切に思っているのは、やはり自己管理を高いレベルでできる人間になって欲しいというところです。そのためにも、自分の精神状態や肉体状態をきちんと把握し、言語化するという習慣を定着させていきたいですし、そのような選手を育成することが指導者としての私自身の目標であり命題です。
そうすれば目標にしている全国優勝という結果も自ずと近づいてくるはずだと考えています。