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平塚学園高等学校 ラグビー部

アプリなら言いやすい!紙では難しかった手軽になった記入と集計で負担削減(平塚学園・ラグビー)

平塚学園高等学校ラグビー部 薄井雄一郎顧問

平塚学園高等学校ラグビー部 顧問/薄井 雄一郎 氏

<チームの情報>2019年10月現在
部員数:40名、マネージャー8名
指導者数:顧問・副顧問3名、ヘッドコーチ1名、メンタルコーチ1名、
コンディショニングコーチ1名、トレーナー1名
Atleta導入時期:2019年2月

<チームの主な成績>
関東大会神奈川県予選ベスト16
高校総体7人制Dブロック優勝
飛騨市長杯(岐阜)優勝(6連覇中)

指導歴
平塚学園に赴任し1年目にコーチを務め、2年目から監督に就任。今年で20年目。

 

「信頼」が軸の平塚学園ラグビー部。『Atleta(アトレータ)』は“チームの新しいチャレンジ”


Q:選手を指導する上で大切にしていることを教えてください
└選手たちが指導者に対して嘘偽りなくぶつかってくれるよう、自分の良いところも悪いところも全部さらけ出して接することです。赴任当初(20年前)の平塚学園と今の平塚学園では、学校の雰囲気も生徒の質も全く違いますが、モットーとしては昔も今も変わらず信頼を大事にしています。
そのため、選手と話す時間をできるだけ作れるよう、合宿では一人ひとりと面談を行っています。選手とのコミュニケーション手段として『Atleta』でもメッセージのやり取りができますので、今はそれが日課になっており、朝起きたらまず『Atleta』を開いて選手の様子を確認し、コメントを返信するというのがルーチンです。選手も、直接は言いにくいことでもアプリでなら言いやすいようです。

Q:『Atleta』導入のきっかけを教えてください
└以前は紙の日誌で食事内容などを記録し、マネージャーや顧問がコメントを記入していたのですが、やはり紙だとこまめに記入したり、人数分をきっちり集めるという点にハードルがあったことが導入背景の一つです。
また、新チームになったときには何かしら新しいチャレンジをしたいと考えています。過去の例では、地域の子どもたちとの体験会を行ったり、相撲部屋の合宿に行ったり、平塚ならではの環境をいかし砂浜で練習をしたりと、色々なチャレンジを楽しみながら取り組んでいます。その一環として、今年の2月から『Atleta』での自己管理を始めました。
練習へのモチベーションは、野球やサッカー、陸上、バレーボールなど、平塚学園が誇るいくつもの強豪の部活動と、それを指導している素晴らしい先生方を参考にしています。指導論を交わしたり、情報交換ができる熱い先生が周りに沢山いる環境はとても恵まれていますね。しかし、その中でもラグビー部は『Atleta』を上手に活用し、他の部活に負けたくないという気持ちでやっています。
ライバルである強豪校には入学時からラグビーをやりたいと志の高い選手が多い一方で、平塚学園の場合は少し状況が違います。経験者がほとんどいない我々は、入学式からの多少強引な(笑)勧誘によってラグビー部へ入部している選手が多いという背景もあり、自ら進んでラグビーをしたいという熱い思いがあるかというと、そうは言いきれない部分があります。そのため、ラグビーへの熱が冷めないよう選手のモチベーションを高める様々な工夫が必要で、『Atleta』はその意味でも役に立つと確信しています。

 

「心・技・体」全てを科学的に鍛える日々のトレーニングとは?


Q:コンディショニングのための取り組みについて教えて下さい
└『Atleta』での入力項目はあまり決めていませんが、先日3年生が引退し、今新しいチームを作っているところですので、新チームではもう少しアプリでの記録を強制していこうかと検討中です。強制というと印象は良くないかもしれませんが、「自主」とは強制の先にあるものだと考えています。ある程度指導側がレールを敷いて記録の習慣づけをサポートできれば、選手は食事や体調、睡眠などのデータが蓄積してきたときに自分のコンディションの変化や傾向を知ることができます。そのような感覚を身に着けるためにも、これからのチームではもう少しアプリを活用していきたいですね。毎日5分程度の入力ができないのであれば、もっと困難である県内の強豪からの勝利や、全国大会への出場もできないと思います。
ただ、ラグビーは試合中監督が直接指示を出さず、キャプテンを中心に選手たちだけで試合を進めていくという点で“自主性”も必要な競技です。そのため、瞬時に状況を把握する判断力もバランスよく養っていきたいですね。
また、私はチーム作りの勉強のために定期的に大学で心理学の講義なども受けているのですが、そのおかげでメンタルトレーニングも練習に組み込むようになりました。なかでも我々が意識的に取り組んでいるのは、“リラクセーション”と“サイキングアップ”です。リラクセーションでは、リラックスできる音楽や呼吸法を用いて、自分の身体をリラックスさせ、サイキングアップでは集中力を高め、気持ちのノリを作ることが目的です。その為に、アップテンポな曲で気分を上げたり、2人組で体を動かすゲームなどをします。特に「本気じゃんけん」は気持ちを爆発させるための練習として使っています。自分たちで、感情をうまくコントロールできるようになれば、試合時に緊張しすぎて固まってしまったり、逆にリラックスし過ぎて緊張感をなくしてしまうということがなくなります。緊張と緩和のちょうど中間の集中状態(いわゆるフロー状態)を意図的に作ることが狙いですね。合宿などでは心理学に関する講習を行うこともあります。これらは、心・技・体でいうと「心」の鍛錬です。技術的な練習や体力づくりは日頃からしていても、「心」の部分は昔であれば「気合だ」で片付けられがちでしたが、そこを科学的に取り組めばより一層強くなれるはずだと思っています。今では「心」の鍛錬は選手たちに浸透しており、常に練習に対して前向きになってきていると感じています。

 

信頼関係を磨いて、「周囲から愛される選手」を育てたい


Q:今後、若年層の選手への指導は何が大切になってくると考えていますか?
└原点は「信頼」ですね。本気で彼らのことを思って、良くしたいという気持ちがあるのかが大切です。信頼関係がなければ、どんなにいい練習をしても選手たちの心には響かないでしょう。しかし、指導者の思いが誤解なく伝わっていれば、選手はきちんと自分の非を認めて反省できますし、チームの中に強い絆が生まれます。そのような面では、基本的に今も昔も子どもたちの本質は変わっていないと思います。
ただし、環境は変わっています。例えば昔と比べると確実に気候は変化していますよね。それなのに「昔はこの程度の暑さでも何時間もやったぞ」と強制するような指導はもう通用しないと思います。変化を受け入れながら選手たちに歩み寄り、しかし楽をさせるのではなく彼らのことを思って行動をすることがこれからも大切ではないでしょうか。

平塚学園高等学校ラグビー部顧問・薄井 雄一郎氏

Q:今後の目標を教えてください。
└まずはシード校に勝って神奈川県ベスト8進出を果たすことです。前監督でこのラグビー部を立ち上げた偉大な先生から、バトンを受け、3年目で神奈川県のベスト4に入ったときは、経験者が0でも「勝ちたい」という強い意志と、信じる力があれば結果を出せると学びました。まさに今のラグビーワールドカップでの日本代表がそうですよね。周囲の人に勇気や希望を与えてくれる全力プレーは人の心を揺さぶります。我々も日本代表のように、目標を達成する過程で、弱い自分に打ち勝ち、全力を尽くせる人間を目指したいですし、その結果周囲から愛される存在になるはずです。勝つことで味わえる喜びを経験させたいという意味でも、シビアに勝ちにこだわりたいですね。
チーム作りは人作り。一人ひとりとしっかり向き合い、選手たちと共に我々大人も成長していきたいと思います。

キャプテン・下山瑛司選手、マネージャー・石井鼓乃さんインタビュー【『Atleta』はマネージャーの味方!】はこちら!
http://www.climbfactory.com/result/case/3491/