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ダイソー 女子駅伝部

自己分析を続けることの大切さ。強い選手を育てるダイソー女子駅伝部の秘訣とは

ダイソー 女子駅伝部

<チームの情報>2022年4月現在
選手数:15名
指導者数:6名(監督、コーチ3名、トレーナー1名、マネージャー1名)
Atleta導入時期:2019年8月

<主な成績>
プリンセス駅伝 in 宗像・福津~第7回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会~
総合15位 / 2時間20分51秒
クイーンズ駅伝 in 宮城~第41回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会~
総合21位 / 2時間20分34秒

選手が自分で考えられるツールを増やせるようなコメント返信を心がけている


Q:他の指導者から『Atleta導入後、選手の本音が見やすくなった』といった声をよく伺うのですが、どのような印象をお持ちですか。
└やっぱり『Atleta』だとその日の状況がその日のうちに分かる環境になるので、そこが良い点だと思います。ノートなどの練習日誌の運用だとどうしても時間が空いてしまいますからね。選手も『Atleta』だとスマホで記入しやすいですし、私もリアルタイムで把握できるのでとても使いやすいです。

Q:コメント機能をご利用頂いていますが、やり取りの中で意識されていることはありますか。
└選手たちは毎晩入力しているので、私は寝る前に返信しています。コメントの書き方も選手によって違うので、選手それぞれがその日感じたことをどんな表現で記しているかをチェックしています。例えば集団走練習で離れてしまった選手がいたとして、その選手はコメントにネガティブなことだけを抽出して書いてしまうんですね。そんな選手には『ここまではできたよね』とポジティブな面やタイムを伝えて気づかせてあげるようにしています。あとは抽象的なコメントは具体的書いてもらうようにし、私からも具体的な提案をしています。とにかく、選手が自分で考えられるツールを少しでも増やしてあげられるようにコメント返信は心がけています。

Q:『Atleta』のレポートも自身で考えるツールとしてご利用いただいているのでしょうか。
└そうですね。月に一度出していただいていますが、それは選手に配っています。気になる選手に対してはコメントを付けて渡していますし、最近は選手たち自身にレポートを見てしっかり考えて欲しいなと思っているので、あえてコメントを残さなかったりもしています。

数値やグラフで見ることで課題が明確になり選手たちもスタッフに相談しやすくなっている


Q:練習日誌をデジタル化することによる利点はどこにあると思いますか。
└データが数値化されるのが大きな利点かと思います。グラフで表示ができて、数日〜数ヶ月単位で俯瞰して見られることはとても良いと思います。選手たちもそれぞれでデータを見て振り返ることができますからね。

Q:高校卒業したばかりの若い選手たちが多いチームとのことですが、データを見て選手たちはどのようなリアクションをしていますか。
└例えば一ヶ月間の睡眠の質が悪くて、且つ疲労度が高い選手が『こんな状態だけどどうしたらいいですか?』と質問してきてくれたりすることがありました。やはり数値やグラフで目にすることで課題が明確になって選手たちも我々スタッフに相談しやすくなっていると思います。相談を受ける中で私自身も分かること分からないことが出てくるので、そこは選手と一緒に学んで正しい知識を共有することを意識しています。

Q:選手と寮で共同生活をしていると顔を合わせる機会も多いと思います。『Atleta』でもやり取りする意義はどこにあると感じていますか。
└私が普段鍼灸師の資格を取るための学校に行っている都合で、午前中にチームに帯同できないことがあるんですね。その帯同できない間のことを把握する上で『Atleta』のやり取りは必要になっています。また、毎日顔を合わせると言っても選手もたくさん在籍している中で一人にたくさん時間を割けるわけでもないので、そんな時に『Atleta』で気軽にコミュニケーションを取れる点が良いと思います。

自己分析を続けることで身体の感覚が研ぎ澄まされてレベルアップできる


Q:高校生や大学生、そして実業団の若い世代からコンディション記録し続けることの大切さについてどのようにお考えでしょうか。
└『Atleta』も色んな情報が蓄積できるので、継続して記録した上で日頃から自分で振り返って自己分析をすることはステップアップする上で非常に大切だと思います。最初のうちはただの記録として記入していくだけのものを、実際に自分の競技力向上のためにどうすべきかを考えて、過去のデータから『今度はこうしてみよう』といったところまで自分で繋げられると、次のステップに進めると思います。これを続けていくことで、身体の感覚が研ぎ澄まされてレベルアップできると思います。

Q:高校から実業団に入ってくる選手の中で、伸びる選手の特徴は何かありますか。
└継続して練習できるかどうかは大きいです。一つのとこに対して積み重ねていける選手の方が劇的な成長が見られる傾向になるかなと思います。

Q:トレーナー視点で、ズバリ今後どんな選手にチームに来てほしいですか。
└監督がよくおっしゃっているのは「速い選手より強い選手を」ということなんです。どうしても陸上競技なのでタイムを競う性質上速さを求められるのですが、速いだけでなく強い選手というのは、練習だけでなく普段の生活においても自分の信念を持って色々なことに取り組める選手だと私は思います。それこそ『Atleta』一つを取っても毎日しっかり記録を続けることが大切だと思うので、それができる選手がチームに必要だと思います。