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高川学園高等学校 男子サッカー部

選手の主体性を育み、社会で活躍する人間育成を目指す『部署活動』の取り組み(高川学園・サッカー)

高川学園高等学校 男子サッカー部

<チームの情報>
2023年1月現在
選手数:172名
指導者数:10名(監督、コーチ9名)
Atleta導入時期:2022年5月

<主な成績>
【2022年度】
第101回全国高校サッカー選手権大会 ベスト16
第101回全国高校サッカー選手権大会 山口県大会 優勝
令和4年度全国高校総体サッカー選手権大会 出場
令和4年度県高校総体 優勝

部署活動制度の概要について


Q:高川学園サッカー部で導入されている部署活動制度についての概要を教えてください。
└サッカーの試合に出られるのは11人だけですが、選手一人ひとりにチームに関わっている意義や1つのチームとして全員で活動しているという意識を持ってもらうために設けた制度です。また、選手がこれから社会に出る上で、もちろんプロを目指している子もいますが、ほとんどの選手たちは進学や就職をします。だからこそこれからの社会で役立つ人間育成も兼ねて、今の時期だからこそできる活動として取り組んでいます。(岡田コーチ)

Q:部署活動は2017年からの取り組みだと伺っているのですが、コーチから見て年々活動に変化などは見られますか。
└年々部署も増えていて、選手たちが成長できる機会も増えてきていると思います。活動内容も選手たちが考えてやってくれているので、変化というより年代に応じて違う色の活動が見られますね。(岡田コーチ)

それぞれの活動内容について


Q:今日集まってくれた皆さんの部署について教えてください。
└全11部署あるのですが、総務部ではそれらの部署の活動内容を把握して、活動に対するアドバイスを行っています。また、それぞれの部署費の収益管理などを行っています。(総務部 藤井選手)

農業部では野菜を土作りから始めて、調理したり色んな場所で販売したりして、高川学園サッカー部の活動を学外に知ってもらうための活動を行っています。(農業部 金谷選手)

週末の試合を撮影して、その映像を見ながら課題を探したり、その課題や監督やスタッフからの指摘をなどの情報を元に動画編集してチームメンバーに共有したりする活動をしています。(分析部 菅野選手)

広報部では主に4つの活動があって、1つ目がInstagramやTwitterなどのチームのSNSを投稿すること。2つ目が月に一度の新聞作成。3つ目が最寄り駅である大道駅の清掃。最後に部室にあるリーグ表の更新です。(広報部 原田選手)

おもてなし部では来客された方の接客やその時に提供する飲み物などの物品管理、宿泊施設の清掃、チームのバスの清掃などを行っています。(おもてなし部 宮本選手)

強化部では全部員の体重管理を行っています。また、週末の試合から課題を抜き出して、そこから朝練メニューを考案しています。また、活動で最も多くやっているのがセットメニューの考案です。(強化部 村田選手)

Q:ということは、世界的にも有名になった『トルメンタ』は強化部考案ということですか。
└はい。強化部の先輩が考案しました。『バイラリン』ですね。東山戦(第101回全国高校サッカー選手権大会3回戦)の前日の練習時、トレーニングで試して手応えがあったので試合で実践しました。(強化部 村田選手)

実際に部署活動をしてみて


Q:部署活動を通してどのようなことが身についたか教えてください。
└僕は来客された方や保護者の接客対応をしているのですが、最初の頃は上手くできませんでした。去年の部長が教えてくれたおかげで今では丁寧な接客ができるようになりました。これは社会に出ても役に立つ力だと思うので、全部員ができるようになると良いと思います。(おもてなし部 宮本選手)

SNS発信するに当たって多くの人に見てもらうことが大切なので、見たいと思ってもらえる内容や楽しんでもらえる内容にすることを心がけています。何より高川学園サッカー部を知ってもらう上で大事な機会なので、自分たちの自己満足というよりも、見た人が楽しんでもらえる内容か、面白いと思える内容になっているかなどは気にしながら投稿しています。また試合の結果を投稿する場合も、公式戦が近ければメンバーがバレないように写真は載せないなど、相手の情報源にならないように気をつけています。あと、自分たちが考えた文章を必ず一度スタッフに確認を入れてから投稿しています。(広報部 原田選手)

Q:部署活動を通して自身の考え方や行動が変わったなと感じることはありますか。
└野菜を毎日見るようになって、水りの量や肥料の量などを日頃から気にするようになりました。また、農作業は時間帯が大事だったりするので、野菜中心の時間の使い方になったと思います。各カテゴリに農業部員がいるので、LINEのグループで連絡を取り合いながら連携を取っています。(農業部 金谷選手)

部署活動の今後


Q:最後にの意気込みや部署活動を通して今後やりたいことを皆さん教えてください。
└選手権などの大きな舞台になると身体作りが大事になってきます。そこでチーム全体の体重増加を目的に強化部でご飯の量を決め、平均体重を保てるように意識させたいです。そのためにチームメンバーに補食を促すようにするなど、食事に介入をしていきます。(強化部 村田選手)

先程も話しましたが、昨年できなかったSGリーグを開催したいので、実現のために計画的に取り組もうと思っています。高川学園が主体となって取り組むリーグなので、大変ですが頑張ります。(企画部 山中選手)

去年より質の高い野菜を育てて、サッカー部のメンバーや地域の方々に食べて欲しいです。(農業部 金谷選手)

現状試合の分析しかできておらず、積極的に活動できていない控えめな選手もいます。試合だけではなくトレーニングなどの動画作成の機会を作って、監督やスタッフからの指摘や課題をもっとチームに共有していきたいです。(分析部 菅野選手)

広報部は今年の目標を『SNSフォロワー数5,000人』としています。今は2,600人くらいです。第100回全国高校サッカー選手権大会の『トルメンタ』が話題になって全国3位となった年にフォロワー数がかなり増えた経験があり、やはり知ってもらうためには結果を出す必要があることはよく分かっているので、サッカーで結果を出して、そこから広報部の目標達成に繋がると良いなと思います。(広報部 原田選手)

おもてなし部の目標として『部員全員がおもてなしをできるようにする』を掲げているのですが、なかなかできていないので、今年は様々な工夫を凝らして、全員できるようにしていきたいと思います。(おもてなし部 宮本選手)

総務部として、部署活動の中で関連している職場体験ができないかを検討しています。例えば広報部であれば新聞社にお邪魔させてもらったり、おもてなし部ではホテルの方に接客を学ばせてもらったり、そういったことが実現できれば良いなと考えています。また、サッカーでは今年の目標は日本一なので、全てのことにおいて日本一の基準でできるように頑張ります。(総務部 藤井選手)

記事全文はAtleta通信(https://www.climbfactory.com/atleta_letters/7381/)でご紹介しています。