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桐生第一高等学校 ラグビー部

進学スポーツコース全体で『Atleta」を導入

桐生第一高等学校 ラグビー部 霜村誠一監督

桐生第一高等学校 ラグビー部、進学スポーツコース課長・霜村誠一先生

 

競技を超えたコミュニケーションが生まれ、生徒たちのさらなる成長が期待できる!


桐生第一高等学校では進学スポーツコース全体で『Atleta」を導入しています。
今回、進学スポーツコース課長 霜村 誠一先生に『Atleta』の活用方法や競技を超えての利用についての効果などを伺います。

Q:『Atleta(アトレータ)』導入のきっかけについて教えてください
└最初はバスケットボール部が使用しており、紹介してもらいました。
進学スポーツコース(以下、スポーツコース)で導入を考えたのは、自己管理をしっかりさせたいと思っていたことがきっかけです。それまでは、指示を出してやらせているというのが主でしたが、『Atleta』はスマートフォンで利用できるので、時代に合わせたものを先取りしていこうという考えと、生徒たちの馴染みのツールを使うことで自ら積極的に取り組んでくれるのはないかと思い、スポーツコース全体で導入しました。

Q:どのようなことを期待して『Atleta』を導入しましたか?
└一番期待していたことは、生徒たちが自主的に自己確認をすることで自分自身をよく知るということです。今までは、監督、コーチ、教員からの声掛けだけで、「はい」「いいえ」の世界になりがちでしたが、自分の状況を自分で確認するコンディション管理を通じて主体性を持たせること、また、自己分析をさせることも狙いでした。

Q:スポーツでも主体性を持つことが、結果に結びつくのでしょうか?
└そう思っています。また、本質的には主体性が一番大切な部分で、見えているようで見えていなかった部分が可視化されることで、教員も生徒たちの気持ちが理解しやすくなっていると感じています。

Q:スポーツコース導入により、生徒たちにはどのような変化がありましたか?
└スポーツコース全体で『Atleta』を導入したことで、競技を超えて話をしたり高め合ったり、教え合うという行動が生まれてきました。
異なる競技で利用することで、同じように使っていても、他の部活が継続して取り組み結果が出ると、結果が出ていない部活はしっかり継続して利用することの意義がわかり、自主的にやらなくてはいけないという考えに辿り着くようになりました。
指導者が指示を出してインプットさせ、このインプットさせたものをアウトプットさせて、生徒たち同士でどう伝えていくことができるかが一番の狙いでキーポイントになると思っています。指示を聞くのは簡単ですが、その指示を知らない生徒たちにどうやって伝え、教え合うかを考え、実行することが、練習の中でも確実に生きてきていると思っています。最近は、運動部の練習を他の競技と合同で行うことが増えてきたこともあり、そこで、クラスメイトとしては気が付かなかった、お互いのいい部分や悪い部分を見つけることができています。学校生活とは違った新しい一面が見られるようになり、生徒からもそのような声があがるようになりました。

Q:先生同士のコミュニケーションにも変化はありましたか?
└はい、そこは大きい変化だと思っています。どのような取り組みをしているのかという話も出ますが、それよりも生徒の様子がどう変わってきたかということを、先生同士も話すことが多くなりました。

Q:スポーツコースでは積極的に活用されていますか?
└競技によっては、本年度は使いきれていなかった部活もありますが、まずは今ある項目を継続して取り組ませることが一番の狙いなので、そこを重要視しています。今後は、振り返りもしっかりさせていきたいと思っています。

Q:今後はスポーツコースでどのように活用していきたいと思っていますか?
└1、2年生ではスポーツ概論という授業があり、2年生になると実技系の細かい分野の話もできるようになるので、『Atleta』のデータを授業で利用できるのではないかと思っています。
また、まだ実現はできていないですが、部活のリーダーであるキャプテンや副キャプテン、上級生の数名で討論会のようなものも考えていて、その取り組みの資料にも『Atleta』のデータを活用したいと思っています。また、『Atleta』だけでなく、「上級生のいきすぎた指導だったり、下級生がだらだらしているときはどうしている?」「部活の中で全国優勝目指そうといっても、まわりはどう思っているの?」などといった細かい部分も含め、生徒たちがどのようなことを考え活動をしているか、どのような問題があるか、など現状を知って、話し合いをし、その討論会の結果をスポーツコース全体で共有したいと思っています。
時代が変わってきているなかで、教員もいかに生徒たちの考えを引き出すかということが大切になってきています。生徒たちの考えが分かればどうアプローチをしていくか、自分たちの指導方法も変えていける部分、変えなくてはいけない部分もみえてくると思っています。競技を超えたコミュニケーションを図ることで、生徒だけでなく教員にも気づきがあり、一緒に勉強できると考えています。

Q:コミュニケーションを取るためには、他にも簡単に利用できるSNSもありますが、なぜ『Atleta』にしたのですか?
└SNSは、プライベートで利用していることもあり個人的な教員と生徒のつながりが問題となったり、特定の生徒へのえこひいきなどととらえられることもありますが、『Atleta』は運動に関連することだけの発信で共通した指示を出すことができ、学校の取り組みとして実施していることが明確にできます。

Q:最近は部活動の指導方法について話題になることも多いですが、今後部活動をはじめ若年層の選手への指導は何が大切になってくるとお考えですか?
└常に時代は動いており指導方法もずいぶん変化してきているので、教員が一番敏感になって時には生徒に合わせていくことも必要となってくると思っています。ただ、高校だけではなく小学校・中学校の義務教育も含めこれまでの成育歴もあるので、高校に来てから一気に変わるということはありません。また、義務教育の場合は、生徒本人だけでなく保護者との関係もあり、そこが問題となってくる場合もありますので、一歩引いてしまうような教員も多いと思います。高校は義務教育ではないためその部分は遠慮せずに指導しますが、コミュニケーションをしっかり取ることを重要視し、信頼関係をしっかり構築していかなければ、大きな問題に発展してしまうこともあるのではないかと考えています。だからこそ、生徒にも自分の意見をしっかり言ってもらい、それに対して我々、教員側もしっかりと対応していくことで信頼関係を築くことが大切になってくると思っています。

 

監督・霜村誠一氏インタビュー【専属トレーナー不在でもケガ人ゼロ!】はこちら!
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