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2023.12.20
コンディションと栄養
皆さん、コンディションはどう整えていますか?
コンディションを整えるために、「運動」「栄養」「休養」のバランスをとることが大切です!
この3つのうち、選手が競技をうまくなりたいと!感じた時、「運動(練習)」は頑張れる部分だと思います。
しかし、「運動(練習)量」に見合った、「栄養(食事)」や「休養」をしっかりとっていないと、疲労がたまったり、ケガをしたり、体調を崩したり、成長障害が起こったり…様々な不調の原因になります。
選手がバランスを崩さないために、栄養はどのように整えれば良いでしょうか?
体格もポジションも違うのに、全員同じ”3Lのタッパー弁当”
この”3Lのタッパー弁当”ですが、体格もポジションも違うのに部員全員、同じ量でいいのでしょうか?
もちろんスポーツをして消費する分たくさん食べることは必要ですが、1日に必要なエネルギー量は、同じ競技をしていても選手一人ひとり違います!そして、その日の練習量によっては、より多くのエネルギーや栄養が必要になることもあります。
では、日常的に選手が自分に合ったエネルギー・食事量をとれているかどう確認すれば良いかご紹介します!
選手が1日に必要なエネルギー・食事量
方法は簡単です。
毎日、体重を測定しましょう!
体重を見ることで
のバランスがわかります。
前日と比べて
体重が増えている場合
→摂取したエネルギーの方が多い、または運動で消費したエネルギーが少ない
体重が減っている場合
→運動で消費したエネルギーの方が多い、または摂取したエネルギーが少ない
と判断できます。
「体重を計ること=食事量の目安を知る」ということです。
“何を食べるか”も大切ですが、“自分に合った量を食べる”ことも栄養面のコンディショニングという点では重要です。
栄養を意識させる3ステップ!
体重を計る習慣がない選手も多いと思うので、是非ここから始めましょう。
また、Atletaのコンディション記録に体重を記入すると、体重の変化がグラフで分かりやすく見られておすすめです!
>【管理者・スタッフ】コンディショングラフの使い方を見る
>【選手】コンディショングラフの使い方を見る
3食で足りない分は「補食」を活用
「補食」には
などの役割もあります。
スポーツをしている人は、していない人に比べ、1日に必要な食事量は多くなります。しかし、食べられる量には限界があります!
△3食の食事で、とにかくたくさん食べる
◎こまめに食べて必要な量を摂る
必要な量が3食で食べきれない場合は、食べる回数を増やす、「補食」を活用しましょう。
3食の食事と合わせてとることで、パフォーマンスの低下を防いだり、カラダ作りや疲労回復などの手助けをしてくれます。
補食を上手く活用するために、「おすすめの補食、食べるタイミング」を紹介します。
おすすめの補食
補食の例をいくつかご紹介します。
カラダを動かすエネルギー源になる「炭水化物(糖質)」が多く含まれる食べ物
カラダを作る材料になる「たんぱく質」が多く含まれる食べ物
その他、その日の食事で不足している栄養素を補うことの出来る食べ物も補食になります。
補食に向かない食べ物
消化に時間がかかる「脂質」の多い食べ物
食べている選手も多いですが、菓子パンは体脂肪が増える原因になるので避けましょう。
お菓子やジュースは補食ではない×
補食のまとめ
補食で甘いものを食べたいときは・・・
・あんぱん
・ジャムパン
・和菓子(どら焼き、カステラ、大福、団子)
・果物
・果汁100%ジュース
がおすすめです。
補食は「コンディションやパフォーマンスを発揮するためのもの」と考えて選ぶようにしましょう!
補食を食べるタイミング
その補食を”いつ食べるか”というタイミングも大切です。
練習や試合前にエネルギー補給!
運動が始まる頃にカラダの中にエネルギーを満たして、運動中にエネルギー切れにならない状態にしておきましょう。
が多く含まれる食べ物で、運動に向けて補給します。
練習や試合開始まで時間があまりない場合は・・・
果物や果汁100%ジュース、果物ゼリー、エネルギーゼリーなど消化吸収の良い糖質でエネルギー源を補給しましょう。
練習や試合直後が疲労回復に効果的!
両方を早く補給することが大切です。
たんぱく質を一緒に摂取することで、より糖質の吸収が促進されます。
また、たんぱく質も糖質と一緒に摂取することで、カラダの中のたんぱく質が合成されやすくなります。
練習や試合後のスケジュールや環境の関係で早めに食べることが出来ない場合・・・
クールダウンにスポーツドリンクやエネルギーゼリー、果汁100%ジュースなどをもっていき、少しでも早く疲労回復に必要な糖質をとる、というのも一つの手です!
前述した内容やタイミングをベースに、選手それぞれが自分の食べやすいもの、食べるタイミングを見つけることが大切です。
試合直後のクールダウン中に補食をとる様子
実際の現場を見ていると、選手は補食をとっても良いのか迷っている場面も多くあります。
指導者の皆さんには、補食を食べてもいい環境や雰囲気作りをしていただきたいです!
選手一人ひとり性格やポジション、プレーが違うように、必要な食事の量や消化吸収能力、味覚も違います。
チーム全員で同じ食事量の目標を立てる
トップアスリートと同じ食べ物や量を食べる
などはやめておきましょう。
各選手に合った栄養補給を見つけることが重要です。
何か1つをたくさんとった、極端に減らしたから、理想の体型になれるということはありません。
“バランスよく食べる”ことも大切です。
食事は薬と違い、すぐに効果の出るものではありませんが、半年後、1年後、2年後のカラダは変えることができます。長い目で見て取り組んでいただければと思います!
コラムを執筆してくださった「京都トレーニングセンター」のご紹介
京都トレーニングセンターとは・・・?
ジュニアアスリートの強化拠点として 2016 年7月に京都府立丹波自然運動公園内に開所された、京都府立の施設。
競技成績の向上、自己記録の更新。地区大会、全国大会、更には世界へ。
京都トレーニングセンターを利用される方やチームが、それぞれの目標を達成できるよう科学的トレーニング・サポートを行っています。科学的トレーニング・サポートを行うために、筋力測定や体組成測定やフィールドテスト等の各種測定を各個人、各チームのニーズあった測定項目をテーラーメイドにて実施。
各種測定後には、データ返却(データフィードバック)にも注力し、測定結果に基づいたトレーニングあるいは、今後のアプローチについて指導者及び選手と相談しながら実施しています。
また、最大300名の宿泊施設も有しており、京都府立丹波自然運動公園の有する各種スポーツ施設も利用し、スポーツ医科学サポートを利用しながらの合宿も可能な施設です。
詳細はHP(http://www.kyoto-tc.com/)を御覧ください。
2017年当時のCMはこちら
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